表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
車酔いの少女  作者: げんたろう
高校生編
28/28

車酔いの少女27 ~別名オタク部~

仕方ないけど新キャラ続々投入しました。

中学時代のキャラは、野々宮・海野・大友の順で登場頻度が高いと思われます。




かなめは高校に入って、パソコン部に入った。

実はブラインドタッチというのにあこがれていたかなめである。あと勧誘ポスターに『就職に有利!』と書かれていたのも効いた。

が、入部してから「ブラインドタッチならタイプ部のほうが身につくよ。あそこスパルタだから」と先輩に言われてしまったかなめである。

しかし、そんな先輩はかなめのほうを見ながら、見事なブラインドタッチで『投稿小説』を打ち込んでいる。



「まー、俺みたいにしょっちゅう打ってりゃ身につくけどね。ゲームの操作と一緒みたいな?」


オタクのかなめには大変分かりやすい表現だったので『なるほど・・・』と呟くと、先輩(3年:伊藤秀樹)はニヤっとした。


「水野サン、ゲームやるんだ? もしかしなくても同士? いや、同士だね。同士のにおいがする」

「ゲームと、マンガと、小説を少々・・・」

「少々? いやいや、ご謙遜を。水野サン、BLとかも嗜んでるでしょ?」

「えっ!?」

「だいじょーぶ☆ 俺はエロゲも嗜んでるから! なんら恥じてないから!」

「18歳未満は禁止なんじゃ・・・」

「俺の精神年齢はオッサンだから大丈夫だよん」



伊藤は「おーい、部長!」と部長の芦辺祥平を呼んだ。



「『おーい、お○』みたいな呼び方すんな」


メガネ・7:3分けという見事なキャラっぷりの芦辺部長がやってきた。


「俺、水野サンの教育係になるー」

「・・・・・・・・・・伊藤よ、言ったはずだ。女子の新入部員の教育係はくじ引きだと」


ちなみにパソコン部の女子の新入部員はかなめを入れて2人だ。



「運命感じたんだよー」

「そう思っている部員は多い」

「あのー」



かなめではないほうの新入部員女子である渡瀬比奈が挙手した。



「アタシ、下心バリバリの教育係とかマジ要りませんから。つーか、一通りのスペックは持ってるんでマジ不用っす。あと、水野サンはカレシ持ちな上、そのカレシっつうのがチートらしいんで、先輩方とかお話にもならないっすよ」


そういって比奈はネットを開いて「コイツっすよ」と指差した。



「このイケメン?」

「イケメンでチート? いや、チートの基本装備の中にイケメンが含まれるから、イケメンだからこそチートだというのか?」

「あの・・・このひと、違います」



かなめは否定した。

画面に大きく表示されているのは、野々宮春都だった。



「アレ? 緑中のバスケ部のイケメンっしょ?」

「こっちです・・・」



見切れている秀司を指差す。



「ああ、洋顔じゃなく和顔のイケメンのほうか。で、先輩方。コイツ、中学ン時は、バスケで全国行って、県立××高では新入生総代だったらしいっすよ」


「「なんだと!?」」

「えっ!?」



「なんで水野サンまで驚くんよ」

「聞いてなかった」


「彼女に自慢せずにこっそり新入生総代だと? ・・・まちがいなくチートだな」

「チート・・・いや俺は認めないぞ。きっと物凄い欠点があるはずだ」

「欠点? オラオラ系だとか、DV加害者とか、ものすごいエロいとかっすか?」

「女子が何たる発言!」


芦辺部長がよろめいた。


「渡瀬、俺ら魔法使い予備軍だからあまりハードな三次元発言はヤメて欲しいのよね」

「アタシだって、現在進行形で妖精っすよ。水野サンはどっち?」



「・・・・・・・妖精? 魔法使い? オンラインゲームの話ですか?」



「「「・・・・・・・・・」」」



ああ、水野かなめは別の意味で『妖精むく』だと三人は思った





パソコン部はオタクの巣窟だとしらず入部したかなめである。

類は友を呼ぶってカンジ?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ