表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/20

白銀の悪夢

「くっ……強い」


 傍から見ればゲイルとハリスメネは拮抗した戦いをしているように見えたが、その実押されているのはゲイルの方だった。


(こいつ、全然本気を出していねぇ)


 キャットリーダーは支援型のホムンクルス。本来他の隊長機とまともに戦うことすら至難な機体である。


 機体の性能差はゲイルの才能と努力によってカバーされ、刹那のスコルピオンリーダーとも互角以上に戦うことができていた。

 しかしハリスメネを操縦している人物はゲイルと同等かそれ以上の操縦能力を持っていた。


 機体性能で負け、操縦能力が互角以上の相手となんとか戦いになっていたのは、ゲイルが現在進行形で自分の限界を超えていたのはもちろん、相手が全く本気を出していないことが大きかった。


「けど、俺にも譲れねぇもんがある!」


 ゲイルはパイロットを守るためのリミッターを解除して通常の数倍の速さでキャットリーダーを動かした。


 キャットリーダーが急に動きが変わり、ハリスメネがピクッと一瞬止まる。

 その隙を逃さずキャットリーダーのブレードがハリスメネの右肩を捉え傷を与えた。


「ごふっ」


 しかし、機体に無理な動きをさせた代償はゲイルの体に大きな負荷を与えて結果、ゲイルは口から血を吐いた。

 大きなGがゲイルの内臓を締め付けたのだ。


「ま、まだまだぁ!」


 口元に付いた血を拭ってゲイルは操縦桿を握り直した。

 先程とは格段に違うキャットリーダーの動きを見てハリスメネも本気を出すかのようにキャットリーダーの動きについてきた。


 キャットリーダーが脚部ミサイルを撃つと、ハリスメネはそれを切り捨てその爆発を煙幕代わりに黒い影がハリスメネの後ろを捉えた。


「もらった!」


『やはり、違う』


 突然の声にゲイルの気が一瞬それ、ハリスメネはキャットリーダーの間合いの外に行ってしまった。


『あの女ではない。貴様、何者だ』


 通信の発信源はハリスメネ。つまりハリスメネのパイロットがゲイルに語りかけてきたということだ。


「お前は……誰だ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ