嫌な感じ
「それじゃ宗美。一つ気になることがあるんだ」
「何かしら?ああ、あたしは喋り方はこれだけどちゃんと女の子の方が好きよ」
「いや、それはそれで気になるけどもっと違うことなんだ」
宗美の鉄板ネタ?とも言えるボケをゲイルがスルーしたので宗美は頬を膨らませて、ムスーとした。
「で、何なの?」
「俺が気になるのは、どうして全員がこんなに年が近いのかってことだよ」
余談だが特別学級のクラスメイトの他にも年の近い子孫は居る、しかしそれらの子孫たちはパイロットとしての適性が無い者たちである。
百年経って子孫の数は多い、四世代めや五世代めの子孫もクラスメイトにはいる。それにしても全員が年の差がほとんど無いというのは少々できすぎている。
「最年少のはラシィが14才、最年長の刹那は17才。九兵衛君を除いたらたったの三才差だ」
「何かしらの人為的な物を感じるってことかしら?」
「そこが一番もやもやするところなんだよ。俺たちの年的に産むタイミングを合わせないとほとんど不可能。かと言って俺たちはそんな話聞いたことがない。つまり」
「あたしたちの他にも認識改変をした人間がいる可能性がある」
ゲイルの言葉を宗美が継いで言った。
二人は今この瞬間も何者かに監視されてるのではないかと嫌な汗をかいた。
「問題はそれが誰かってことだよ。目的は?それがわからないのに動くのはなんか気に入らないなって」
「目的は多分あの敵の殲滅ね。あなたたちがくるまでに調べたけど今の地球は中世レベルの文明で人口も少なくなってたわ。彼らにはホムンクルス一機倒す力もないわ」
「てことは俺たちは地球の護衛をする為に連れてこられたってことか」
ひとまず自分たちが呼ばれた理由が分かったので安心したゲイルだが、直後に質問した。
「それじゃあ認識改変してる奴は」
「多分特務隊の隊長かしらね。もしかしたらこのターミナルの何処かにいるかもしれないわよ。てかほぼ確実に居るわたまに勝手に動いてる区画があるし」
呑気にそう言う宗美にゲイルは呆れた。
「なんで会いに行かないんですか……」
「だって広いからどこにいるかわからないまま彷徨うわけには行かないじゃない。あたしたちが使ってる部分は一割もないのよ」
「それは確かに無理ですね」




