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ヒーローアフターヒール(リメイク連載中)  作者: 手頃羊
4話:少女純愛応援歌
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その8・Play a lover

[クロノ]

また目が覚める。

今度はどこかの部屋の中のようだ。

そして布団の中で誰かに抱きつかれている。

ミランダ「起きたかしら?」

クロノ「何やってんの?」

ミランダだったようだ。

ミランダ「体を密着させた方が夢に干渉しやすいのよ。」

クロノ「じゃあ起きたんで出てくれます?」

ミランダ「えぇ〜、さむい〜。」

クロノ「魔力で何とかできるでしょうが、ほら。」

ミランダ「あん!もう冷たいんだから。」

ミランダをベッドから追い出して立ち上がる。

クロノ「さてと…とっとぉ…」

体に力が入らず、バランスを崩してしまった。

ミランダ「あら、大丈夫?」

クロノ「あぁ、大丈夫。問題ない。」

今度はしっかりと立ち上がる。

クロノ「なんか…筋肉落ちた…」

ミランダ「そりゃあ1週間も寝てたからねぇ…。」

クロノ「それで、どうすればいいのかな…」

ミランダ「ちょっと待ってて、マキノ呼んでくるから。」

ミランダが部屋を出て行く。

(待つか…)


しばらくして、マキノとミランダが入ってくる。

その後ろにはレオもいる。

クロノ「おう。」

マキノ「やぁ。」

ミランダ「はぁい、入った入った。」

レオ「でも…」

レオが申し訳なさそうな顔でゆっくりと入ってくる。

クロノ「その様子だと、もう大丈夫だって感じかな。」

レオ「うん…もう大丈夫。」

クロノ「そりゃよかった。」

レオ「あの…おに……クロノ…」

クロノ「うん?」

レオ「ごめんなさい…本当に…」

クロノ「あぁ、まぁちょいやり過ぎな所もあったな。」

レオ「うん…」

クロノ「ま、謝ったんなら別にいいんじゃないか?」

レオ「でも、僕…!」

クロノ「確かにやり過ぎた。そこは反省必要。でももう反省したんだろ?なら、これ以上俺がとやかく言う必要はない。してる人間にしろしろ言うのは逆効果だからな。反省してるんなら、それでよし。次はもうしないようにな。これで解決。だろ?」

レオ「僕…あんなことして…」

クロノ「同じこと言わせんなよ〜?あんなことこんなこと、確かに色々あったが、レオはまた同じことやりたいって思ってんのか?」

レオ「そんなことない!もうあんなこと絶対しないよ!」

クロノ「俺はその言葉が聞けて満足だ。俺からの望みは、いつもの日常に戻ること。俺はいつものあの仲良しさが好きなんだ。」

レオ「…うん。」

クロノ「俺はレオを友達として、仲間として好きだった。レオと一緒にとか、そういうことは思わなかった。だから、レオの想いに応えるってのはできない。」

レオ「…うん。」

クロノ「でもまぁ、とりあえず!いったんやり直しってことにしよう。改めてよろしくってことでさ。もう一回、友達になろう。」

レオに手を差し出す。

クロノ「握手だ。あの時と同じ。」

レオ「…いいの?」

クロノ「むしろ、何がダメなんだ?俺はお前のこと嫌いじゃないぞ?むしろ好きだ。友達としてだがな。」

レオ「…変な感じ。」

クロノ「仲直りの方法なんざ知らねぇんだ。でも形式通りにやらなくてもいいことなんてあるんだよ。」

レオ「そう。なら…」

レオが手を取って顔をこちらに近づける。

レオの唇が唇に触れる。

触れるだけでそこまで本格的なキスではない。

レオ「もうあんなことはしないし、お兄ちゃんを傷つけたりはしないけど…お兄ちゃんのこと好きなのは変わらないよ!」

クロノ「レオ…」

レオ「じゃあ僕帰るね!それじゃあ!」

レオが走って部屋を出ていく。

マキノ「これは…」

ミランダ「あの子、あんな大胆なことするなんて…」

唇にまだ感触が残っている。

クロノ「なぁ…ミランダ。」

ミランダ「なに?」

クロノ「あれは…俺はファーストキスの内に入るのか…?」

ミランダ「そうねぇ…まだかしらね。私の基準でいうなら、舌を絡めないと…」

クロノ「いい、もう分かった。」

マキノ「と、とにかく!今日はここで休んでいけ!ハゼットにはまた後で言っておくから!」

ミランダとマキノが出ていく。

(今までのレオで1番…良かった…)

そういえば、今はら昼だっけ、夜だっけ。


次の日。

体の調子は整っている。

多少筋肉の衰えはあるが、筋トレで何とかなるだろう。


整理がやっと終わったらしいエントランスに出て、マキノ達と話す。

マキノ「帰るのか?」

クロノ「あぁ。」

ミランダ「急ね〜。もうちょっとゆっくりしていけばいいのに〜。」

クロノ「お前んちじゃねーだろ。」

マキノ「いいんだぞ?いくらでもゆっくりしてっても。」

クロノ「ヒーラーを空けとくわけにもいかんだろ?」

マキノ「そうか…馬車は…」

クロノ「いらないよ。別のがある。」

ミランダ「バイク…って言ってたっけ?私も乗りたいな〜。」

クロノ「また今度な。そうだ、メイとサシュは?あとビット。」

マキノ「仕事を預けてる。手は放せないんじゃないかな。」

クロノ「そっか。ならまぁ、よろしく言っといて。」

マキノ「あぁ。」

クロノ「そんじゃ。」

研究所の入り口に出る。

クロノ「あぁ〜…なんかこの空気懐かしいな〜。」

久しぶりの森の感覚。

数日前まで手足縛られて小屋の中に閉じ込められていたのが嘘に感じる清々しさだ。

地面に魔力を流し、召喚魔法の陣を形成する。

魔法陣からはバイクが現れる。

バイクとは言うが、見た目と性能がそれっぽいだけで細かい部品なんかはバイクのものとは違うし、これはガソリンではなく魔力で動く。

クロノ「ふぅ………行くか。」

ミランダが魔界に行ってみたらどうかと言っていた。

ヒーラーに顔を出したら行ってみようか。

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