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新たな希望が生まれた

「今回のエピソードには、物語をより深く楽しんでいただけるよう、4点のイラストを掲載しています。どうぞ物語とあわせてお楽しみください。」


「本エピソードに掲載しているイラストは、AI技術を活用して制作・編集しています。なお、物語の内容や設定には一切影響しておりません。」

西暦2062年。


世界は大きな再編に直面した。


ニベルの存在と、アミールが残した情報により、人類は自らの未来を再考せざるを得なくなった。

各地域は新たな役割を担うことになった。


アメリカ大陸の全諸国は「西経」と改称され、北ヨーロッパと中央アジアの中心地は「新研究センター」、オセアニアと東洋は「東経」と名付けられ、これらが人類の新たな発展を支える軸となった。

2063年。


技術の進歩は新たな可能性を生み出した。


しかし同時に、絶滅への恐怖に直面し、自らの存在を守ろうとする――まさにその生存本能に駆られた文明も台頭した。


人類は初めて、宇宙からの脅威だけでなく、自らの決断にも立ち向かわなければならなくなった。


2064年。


新たな人類への第一歩が踏み出された。


太陽エネルギーや、地球環境に負担をかけない新たなエネルギー源に基づいた生活様式が普及した。

人々の意識も変化した。


地球は母のような存在だ。


太陽は父のような存在だ。


人類は、自分たちが宇宙の中で孤独な存在ではないことを理解し始めた。


しかし、未来はまだ決まっていなかった。


愛する地球を守るために残った者たち。


答えを求めて旅立ちたいと願う者たち。


これら二つの思想――それぞれが互いの希望であった――の狭間で、人類は最初の宇宙船プロトタイプを完成させた。


その名は……


オリオン-Pr1


そして現在。


西暦2065年。


中央ヨーロッパ


再生された地


「――この愛する大地に暮らす皆さん、おはようございます。


かつて戦争の震源地だったこの場所は、今では宇宙へと旅立つ私たちの仲間を送り出す、人類の希望の地となりました。


本日、この歴史的な式典の司会を務めさせていただくアナウンサーです。


それでは、この計画を実現へと導いてくださった方をご紹介します。


どうか、私たちが誇るアリスティデス博士に、大きな拍手をお願いいたします。」


(会場から大きな拍手が響く。)


挿絵(By みてみん)


【アリスティデス】


会場を見渡した。


(いよいよ始まる。)


「皆さん、おはようございます。」


「皆さん、おはようございます。


オリオン遠征隊の使命は、宇宙に答えを見出すこと。


そして、私たちの愛する人類の未来を守り抜くことです。」



この遠征艦隊は、以下の艦隊で構成される。


NOA TERRA:民間人と軍人合わせて80,000人を収容する旗艦。


NOA TX:民間人10,000人を収容可能な輸送艦。


ナイトベクター:6,000機。主力戦闘機。


ラプター:1,000機。偵察・探査機。未知の惑星や宙域を先行して調査し、必要に応じて防衛任務も遂行する。


ミニベクター:10,000機。AIが操縦する無人航空機であり、旅客船団の護衛を担う。


このプロジェクトに参加している主要メンバーを、一人ずつご紹介いたします。


まずは、最高司令官ヤコフ・ルナ閣下を壇上へお迎えし、軍事計画についてご説明いただきます。 —アリスティデス


挿絵(By みてみん)


【ヤコフ・ルナ】


「皆様、おはようございます。


ご存じのとおり、私たちはこの宇宙で決して孤独な存在ではありません。


私たちの愛する地球と同じように、知的生命が生存できる環境を備えた世界は数多く存在すると考えられます。


しかし、そのすべてが友好的であるとは限りません。中には、我々にとって敵対的な文明が存在する可能性もあります。」



(……)


戸惑いの表情を浮かべる人々が多く見える。


(……)


まあ、まだもう一つの手がある。


「私たちにできることは、それぞれの陣営が互いにとっての希望となるようにすることだけだ。だからこそ、我々はこれまでの知見を総動員し、TECIARACLとFOGENESISという最先端技術を開発したのだ」


[アリスティデス]


「人工知能を専門とするエンジニア、塩田ルワダ氏に、大きな拍手をお願いいたします」――アリスティデス


[塩田ルワダ]


「皆様、こんにちは」――塩田ルワダ


「各宇宙船には一人の乗組員が配置され、その乗組員はAI副操縦士を起動するための専用キーを所持しています」――塩田ルワダ


「それでは、マハル・アリ中尉が、副操縦士AI『マリアン』とともに、VX-IA-N1による実演を行います」――塩田ルワダ


挿絵(By みてみん)



[アリスティデス]



「ミルトン・ファーガソン技師、壇上へお進みください。TECIARACL技術についてご説明いただきます」




「皆様、おはようございます」――ミルトン・ファーガソン


「TECIARACLは、大きく二つの分野に分かれています」――ミルトン・ファーガソン


「TECIARACL-H2Oは、地上戦線における主力エンジンです。水を電気分解し、酸素と水素を分離するプレート式エンジンを採用しています」――ミルトン・ファーガソン


「FZ-IAは昼間の戦闘を想定した戦闘機です。機体表面には紫外線を通常の二倍反射する特殊なコーティングが施されており、敵の視認を妨げます。また、パイロットのヘルメットにはAIによる敵機識別システムが搭載されています」――ミルトン・ファーガソン


「一方、VX N-IAは夜間戦闘用の機体です。夜空に溶け込むよう設計された特殊な迷彩を施しています」――ミルトン・ファーガソン


「そして、もう一つの分野がTECIARACL-HEです。これは宇宙空間から水素を採取し、それをエネルギーへ変換して航行する、純水素式の宇宙航行エンジンです」――ミルトン・ファーガソン



「それでは、生物学者のシャナ・ルー氏が「フォトジェネシス」技術について解説します


「皆様、こんにちは。現在、宇宙に存在する10隻の宇宙船および戦闘艦には、すべて『フォトジェネシス』が搭載されています。各宇宙船には、乗組員が宇宙での生活を送るための自然公園が設けられています。」


また、船内には二酸化炭素を酸素へと変換する機能を備えたプレートが設置されており、自然公園の環境


維持にも役立っています。さらに、食料生産エリアや、人工的に重力を発生させることで歩行が可能とな


るマイクロシステムも備えられています」—シャナ・ルー


「ご紹介を終えましたので、ここで皆様にご説明いたします。熟練したスタッフ全員が、整備部門や技術部門など、それぞれの専門分野に応じて、地上および各乗組員用船舶に配置されます。


最後に、世界的なトップスターであり、私たちが大好きな日本の歌手、澤田ユイナさんをご紹介します。彼女が美しい歌声で歌ってくださいます」


挿絵(By みてみん)



【澤田ユイナ】


「皆さん、こんばんは。このコンサートが、私がこの地球で行う最後のコンサートになります。私は探検隊の一員になることを決めたからです。この決断のきっかけは、あの日、私の『平和のためのコンサート』の最中に、アリスティデスという人物が私の夢を叶えてくれたことでした。私もその一員になりたいという思いが湧いたのです――」


「この曲を、全人類へ捧げます。


どうか、この歌が皆さんの心に、新たな希望を灯しますように。


タイトルは――『新たな希望が生まれる』。」


5


4


3


2


1


『新たな希望が生まれる』

多くのことが起こった

そして、君は複雑な想いを抱えている

私の瞳は

失われた多くの命に涙を流し

私の声は悲しみに震えていた

道の途中で

一筋の光が

新たな希望を照らし出した

故郷から遠く離れた未来へ

君の声が

私たちをその新たな希望へ導いてくれた

私たちは辛い瞬間を乗り越え

そして、いつまでも

永遠に心へ刻まれる

美しい瞬間を生きてきた

私たちが争ったことを

決して忘れないで

理由や意見の違いがあったとしても

それは未来へ進むための

道しるべだったのだから

道の途中で

一筋の光が

新たな希望を照らし出した

故郷から遠く離れた未来へ

あなたの声が

私たちをその希望へ導いてくれた

皆さん一人ひとりを

私の心の中で抱きしめています

そして、皆さんもまた

それぞれの心の中に

私を留めていてくれることを願っています

そうすれば

たとえ遠く離れていても

私たちの心は

永遠に結ばれているでしょう






























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