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このボーダーの服さ

「このボーダーの服どうよ」


角のとがったデビルの少女が言った。


「しまらないはね。シマだけに」


耳のとがったエルフの少女が言った。


港町の喫茶店に二人の姿はあった。


「うーん。悪くない返答だけど、お前の『うまいこと言った』感満載の表情がむかつくな」


「別にうまくないだろ、センスねぇよ」


「だったらその自慢気な顔をやめろ」


「これがデフォルトよ」


「嘘つけ。四六時中そんな顔してたら周りからのヘイトためてしょうがないだろ」


「当然、身内は全員敵。四面楚歌ね」


「修羅すぎるだろ。いざって時に頼る所がないじゃないか」


「いるじゃない……あんたが」


「いや、アタシは身内も同然だろ」


「つまり敵だと言いたいと?」


「まあね」


「なにがまあねよ」


「まあ、骨ぐらいは拾ってやるよ」


「なにそれ? 私が身内ごときにやられるとでも?」


「お前の身内の戦闘力なぞ知らんが、数人でかかってこられたら終わりだろ」


「大丈夫。分身の術がある」


「初耳だな。何人まで増えれるんだ?」


「2人」


「少ね!」


「私込みでね」


「余計だめだろ。お前が一人増えたところで何ができるよ?」


「合体技ができるわ」


「またその場の思いつきのような発言を」


「よくわかったわね」


「認めるの早いな。そして私の服の話は?」


「シマった。忘れてた」


「やっぱしまらねぇな」


二人は喫茶店をあとにした。

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