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三話

本日は既に二話投稿しております。

18時には四話が投稿される予定です。

 夕ご飯を終えたボクはトイレに来ていた。


「女の子は男よりも我慢ができない、って本当だったんだ……」


 尿道の長さや膀胱の大きさなんかによって、我慢がし難くなっている、らしい。それは昔読んだTS系の作品の知識だ。まさか、ボクが経験することになるなんて思いもしなかったけど。

 ボクの家のトイレは、ちゃんと洋式にしてある。陶器のように汚れにくい木と、お尻が冷たくない木、水を貯める木で出来ている。

 ウォシュレットやビデもあるんだぞ(対抗心)!

 女神サマ謹製のローブをはだけさせ、パンツを脱ぐ。


「わ、ほんとにない……!」


 ボクのナニとは言わないけど、それが無くなり丘が出来ていた。顔に似合わない大きさだと散々言われてきたけど……セクシー、エロいっ!

 え、待って! 毛は? どこに行ったの? いくらボクが毛がない方が好みとはいえ……。

 しかし前世のボクが女子力極振りの男子だったとしても、女の子のトイレの作法は分からないしなあ。手探りでやるしかないかな(ゲス顔)。

 え、これ以上はノク〇ーン行きですか?





☆彡  ★彡  ☆彡  ★彡





 トイレを済ませたボクは、お風呂にお湯が溜まっているのを確認して、ローブを脱いだ。ちなみに下水は、汚水を浄化する性質の植物を創り出したよ。垂れ流しは不味いからね。

 女神サマから貰った姿見を見ると、そこには幼めな下着で局所を隠した、紛れもない女の子がいた。

 灰色のセミロングに金色の目。背も胸もちっちゃいし、顔も幼い。ちんちくりんだ。男だった時から顔も変わってない。変わったのは、髪と目の色、髪の長さ、体つきくらい。

 それでも……それでもすごい……! ボク、ちゃんと女の子だ。くびれもあるし、胸も膨らんでいる。お尻だってぷりぷりだ。もうボクはエセ・女の子じゃない、真・女の子だ!

 すごい! おっぱい柔らかい! 気持ちいい!

 嬉しさそのまま、ボクは下着を脱いでお風呂に向かった。





☆彡  ★彡  ☆彡  ★彡





 シャンプー、リンス、トリートメント、ボディソープ。それらは全て『植物創造』で、植物由来のモノを用意した。体と髪を洗ったボクは、ヒノキ柚子風呂に入っている。ヒノキと柚子の香りがする木を『創造』したのだ。

 普段から、髪や体の洗い方は丁寧にやっていた。それのお陰で女の子の体でも傷めなくて済んでよかった。『植物創造』能力を使って、シャンプーやボディソープを地球のモノより数段上の効果を持たせたおかげで、肌はツルツルで髪は艶サラだ。

『植物創造』能力を使えば、植物由来の加工品は大体作れてしまうし、全く新しい植物を創り出せてしまう。恐ろしい能力だ。

 恐らく、毒を持った植物も作れるだろうし、枯らすことも出来るんだろう。

 きっとある程度人に知れると、担がれたり叩かれたり、命を狙われることもあるはずだ。

 これからボクは、この世界の食料事情を解決する。つまり、食べ物を与えるのも奪うのも自由なのだ。

 ボクがこの世界の住人の命を握ることになると思うと、湯の中にも関わらず寒気を覚える。

 でも、ボクは女神サマにこの世界の食料事情を解決すると約束したんだ。それは楽な道じゃないと思うけど、何年かけてでも達成したい。

 正義感とかは、多分一切ない。ただ、この世界は食料不足のせいで、文化が未発達だと思っている。絶対につまらない世界だ。ボクがこれから何十年も生きていく世界に、娯楽がないなんて許せない。だから、ボクは食料事情を解決して、文化を発達させる余裕がある暮らしをさせてやりたいのだ。

 それに、少し懸念がある。ボクが『創造』した黄金のリンゴ、これって食べたら年取らない……みたいなものだったら、って思ってしまったのだ。5年たって成長しなかったら、可能性は高いよね。注意しとこう。

 だから、ボクが年を取らなくなっていたら、何百年もつまらない生活を送るハメになるのだ。そんなのはイヤだ。だからボクはこの世界を豊かにするんだ。





☆彡  ★彡  ☆彡  ★彡





 お風呂から上がったボクは、綿のバスタオルを創り出して、体を拭い麻の寝巻きに着替えた。比較的暑い地域みたいだし、麻の風通しの良さが嬉しい。

 地球では化学繊維が発達したせいで、完全植物由来のモノは割高だったけど、この世界はどうなっていくんだろう。きっと、『植物創造』はまだ知らない使い方があるはずだ。それによっては地球とは全く別の方向に文明が発達するだろう。ボクの能力がこれからの礎になると思うと、非常に楽しみだ。

 ボクは冷たい緑茶を飲みながら未来を馳せた。


「ふぁ〜〜」


 今日は慣れないことが沢山有りすぎて、疲れてしまった。それに外はもう真っ暗だ。どうせ娯楽の少ない世界だ。田舎の農民の如く、早寝早起きをするのがいいだろう。

 どのくらいの陸地面積がある世界なのか。そのうちの食料不足はどの程度なのか。現在地の荒野はどこまで続いているのか。人間はいるのか。いたとしても言葉は通じるのか。考えれば考えるほど不安だらけ。何からすればいいのか分からない。兎にも角にも、明日から絶対に忙しくなるはずだ。

 ボクは畳がマットレス代わりのベッドの上に、綿の布団を敷いて、タオルケットのような薄手の掛け布団を用意した。そのあと、天井についたLED並に光る謎の植物の消し方を模索して、無事に消せたことに安堵しながらなんとか眠りについた。

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