20話「地球を継ぐもの」
Hero20:地球を継ぐもの
・零率いる英雄部は遠足で東北地方に来ていた。
そこで目にしたものは山奥に佇む3体の石像だった。
・道中。
「ワナテイユーベービーテーミハイヤー」
ご機嫌に零が歌う。
「お前なんでそんな機嫌いいの?」
「いや、なんとなく。」
「先輩、アレですよ。」
赤羽が視線を向ける。連れて他のメンバーも見ると、
近くの遊園地でヒーローショーが行われるようだった。
「いやぁ、ここでも薬打たれて輪姦されて親から勘当されて
心身ともにズタボロな女の子がバイトしてないかなぁ!」
「あんた喧嘩売ってんのか・・・?」
由良のアルゼンチンバックブリーカーが零に炸裂。
東北の地に新種の生物が芽生えた。
と、
「はあ・・・はあ・・・」
苦悶に満ちた声が微かに聞こえた。
「今のは・・・」
復活した零とトゥオゥンダ達が裏路地に向かうと
引き裂かれた制服を着て手首に注射器を刺されて
数人がかりの男達に口に何かをぶち込まれている少女がいた。
「・・・・マジかよ。」
一瞬唖然とし、そして我が目を疑うと真実が見えてきた。
「あ、どうも。」
よく見ればその男達は医者で手首には点滴、
口には栄養剤を飲まされているだけだった。
一同大転倒。
「紛らわしすぎるわ!!」
「いや待てその破れた制服は・・・!?」
「彼女の趣味です。」
よく見れば確かに服は引き裂かれていたがそういうデザインらしく
下着などは絶妙に見えない仕様になっていた。
「で、どうしてこんなところで治療を?」
「はい。彼女が山奥で不思議なものを見たらしく
それを知らせるために全速力以上の全速力で走ってきたらしく酸欠で・・・・」
「それで点滴はいらないだろ・・・」
「けど山奥で不思議なものか。面白そうだから見に行くか。」
・そして言われた通り山奥にやってきた。
緑の山々に囲まれたその場所に3体の石像があった。
「・・・これは・・・・」
「おいおいまさかなのか?」
「大丈夫なのか?版権的に。」
「・・・この石像、微かだが生命反応が有るぞ。」
「マジで!?」
ルーナが石像に触る。
誤差レベルではあるもの確かに小さな鼓動がその手に響いていた。
「よし、トゥオゥンダ、ジキル。使え。」
「いや、どうしろと?」「石化を否定しろってのか?」
「ジキルはそれであってる。トゥオゥンダはこいつらの生命の肯定を・・・」
「待て。」
零の指示をルーナが止める。
「・・・石化を解くのは逆に危険かも知れない。
今の彼奴らは体細胞が崩壊しかかっているのを
石化することで無理矢理支えているようなものだ。」
「つまり自分達自身の意思もしくは力で石化していると?」
「恐らくは。・・・それによく見ろ。
彼奴らの足場は石碑になっている。」
「本当だ。・・・なんて書いてあるか分からないな。」
「・・・静かなる地、我ら地の化身・星の化身・人の化身ここに眠る。
と、書かれてそうだな。」
「地の化身、星の化身、人の化身?」
「なんだそりゃ。人の化身ってことはこいつら人じゃないってことか?」
「・・・なあ廉よ、これはもしや・・・」
「・・・まさか、2代前の・・・!?」
「零?何か分かったのか・・・?」
「・・・いや、まさか、そんなことが・・・」
「おーい、零ー?」
「・・・ま、いいか。帰ろ帰ろ。」
「いや待てよ。これ明らかにシリアスな伏線じゃ・・・」
「そう言われても10話はギャグって言っただろ?
残り6話に回そうやそういうのは。」
零が踵を返す。
やや遅れて赤羽、智恵理、まほろが。
それに後ろ髪引かれてトゥオゥンダ、ジキル、由良、キャリオストロが。
「・・・・変だと思ってたけどそういうことだったんだぁ~。」
最後に明代とルーナがその場を後にした。
・ヒーローショー。
結局見に来てしまった10人。
「あれ?あいつらは?」
由良が周りを見る。
いつの間にか零、トゥオゥンダ、ジキル、赤羽がいなくなっていた。
そして、ヒーローショーが始まると、
「TurnUp」
「ラウズハート・ムッコロス!!」
「ラウズスペード・ウェーイ!!」
「ラウズダイヤ・ザヨゴォ!!」
ラウズクラブ・フロート!!」
「心に剣!輝く勇気!オンドゥル戦隊ラウンドスート!!」
件の4人が現れてしっちゃかめっちゃかに暴れだした。
「・・・そっかぁ、あの時もこんな感じだったんだな。」
由良が遠い目で一部始終を見届けていた。




