19話「くろす・でぃめんじょん」
Hero19:くろす・でぃめんじょん
・本郷まほろの一日。
「・・・ぷにゃぷにゃ・・・」
朝7時半に起きる。
いつの間にか智恵理の部屋に移されている。
智恵理と一緒に歯を磨きシャワーを浴びて朝食を取って
大学へ向かう。
本来何キロも歩くのはきついのだが宙に浮いていて負担0だから問題なかった。
「ちえりちゃんはへーき?」
「大丈夫よまほろちゃん。私にはパカチ・コンボがあるもの。」
智恵理がまほろのパンツをかぶる。
数分後。
通報を受けてやって来たパトカーに護送されていった。
あてもなくふわふわと浮いていると、
バイクで通学途中の由良と明代と遭遇した。
「ん、どうしたんだ?智恵理さんは?」
「あなたも乗る?」
由良の後部に座る明代の腕の中にまほろが入って
由良がアクセルを入れる。と、
「Exeed charge」
「へ?」
突如バイクは赤い光をまとって亜音速で走り出した。
「時代が違ぁぁぁぁぁう!!!」
そのまま交番に突っ込んでいった。
「なんで私だけ・・・」
ガラス片まみれになって倒れた由良は
明代の付き添いの許救急車に運ばれていった。
「・・・何だか大変そうだな。」
そこへ車通学しているジキルがやってきて
まほろを後部座席に乗せた。
「俺も交通事故には気を付けないとな。」
「ねーねー、」
「ん?」
「あれ買って。」
まほろが指さしたのはランジェリーショップ。
「・・・・あぁー、まだまほろには早いんじゃないかと・・・」
「買って買ってー」
「・・・・ま、まあまほろがいれば大丈夫か。」
車を止めてまほろを連れてランジェリーショップに入る。
「いいか?ここではパパと言うんだ。分かったな。」
「うんパパ!ねえあれ買って!ねえパパー!!」
と、「吹葵くん!?」「せ、先輩!?」
付き合っている彼女=先輩と鉢合わせてしまった。
「パパー!早くー!パパー!!」
「・・・吹葵くん?私妊娠なんてしてないと思うんだけど。」
「あ、あああ・・・・・」
「他の女の子と寝てるのは知ってるけど避妊完璧だって言ってなかったっけ?」
「い、いや・・・そ、その・・・・えっと・・・・」
「ちょっとこっち来ようか。」
こうしてジキルは個室に連れ込まれ出てこなくなった。
「・・・・つまんない。」
まほろは店を出てまたぷかぷか宙を浮き始めた。
「あ、ご主人様。ピクシーですよ。」
「違う、あれはまほろだ。」
今度はトゥオゥンダとキャリオストロと出会った。
「まほろ、こんなとこで何してるんだ?」
「おひまなの。」「暇?智恵理はどうした?」
「どっかいっちゃったの。」
「・・・まあ、そのうち戻ってくるだろう。俺達と大学まで行くか?」
「いくの」
そうして3人で歩く。・・・まほろは浮いているのだが。
「しかし、智恵理がこの1ヶ月連れ回してるせいかみんなまほろのこと驚かなくなったな。」
「この一ヶ月間でいろんなことがあったもんね。」
「・・・いや、一応言っとくが一番大きな出来事起こしたのお前だぞ?」
「前世なのでよく分かりません!えへっ、」
「・・・ホント同一人物だと思えねぇ・・・。」
「・・・きゃり・・・きゃりなんとかさん。」
「流石に舌足らずかぁー、」
「・・・ぱみゅぱみゅ?」
「それは版権に関わっちゃうなぁー。
と言うかキャリオストロより言いづらくない?」
「きゃりさん!」「もうそれでいいよ。」
「これ。」
まほろが出したのは崩壊のカード。
「あ!いつの間に!」「もどってもどって」
まほろがペチペチとカードでキャリオストロを叩く。
「う~ん、戻れって言われても。
多分元の姿に戻ったら崩壊中だったからそのまま死んじゃうと思うんだよね。」
「えぇ~。あなたはしなないよ、だってだれかがまもるから。」
「お前じゃないんかい。」
「えぇ~、ご主人様こんな小さい子に陽電子砲の盾役やらせるんですかぁ~?」
「そういうつもりで言ったんじゃねえっての!」
「ねーねー。おなかすいたー。」「はいはい。」
3人が近くのファミレスに入ると、
「あはははー。」
まほろが飛び回り他の客の食事を横から食べていく。
「あ、こら!」「ホント自分に忠実だなぁ・・・・。」
キャリオストロがため息をつきトゥオゥンダが店主に怒られてる間に
まほろはまたどこかへ飛び去っていく。
そこは赤羽の通う高校。
「あぁぁぁんもう!可愛いなぁぁぁ!!」
全速力で走るリッツと赤羽をそれ以上のスピードで追い回す火咲。
「あかちゃんあかちゃん。」
「あ、まほろちゃん。ってかあかちゃんはやめてください。」
「なにしてるの?おいかけっこ?」
「ちょっと違いますがね。」「もののけです。もののけに追われてるんです。」
「え、もののけ?」「そうです。危ないので帰ったほうがいいです。」
「う、うん・・・こわいのや。」
まほろが窓から飛び去っていくとその窓をぶち破って火咲が
二人の前方に先回りしてきた。
「メアさん!お助けを!」
「ごめんなさい。塔矢さんから暴力は振るうなと言われてるので。」
「シフル!」
「I don't have a power, fighting to monster.」
助けを求めても無駄に終わり二人は火咲の魔の手に落ちた。
「しかし、つくづく奇妙な存在よな。」
部室。
ルーナが宙に浮かびながら眠るまほろを見てつぶやく。
「さすがのお前でも予想できなかったか?」
某さくら○ぼ幼稚園製作の幼女とお前とお煎餅の拳を
プレイしながら零が答える。
「ならあなたには出来たと?」
「予想は出来なかったが予感はあったさ。」
「物は言いようだな。」
「・・・しかし、このゲーム。いつになったら完結編発売されるのか。」
椅子にもたれながら背伸びをする零。
なおその日英雄部員がこれ以上増えることはなかった。




