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互助会の鏡

後半の文章が呼び出せなかったり、一文字で入力が出来なくなったりするんですが((゜Д゜ll))

他の方はどうしてらっしゃるんでしょうか、私の操作がヘッポコなのか。

 前世がえりの混乱に備えて、子供が生まれたら、または13才を迎えたら鏡を贈りましょう、という謳い文句で、互助会では鏡を格安で販売し、購入出来ない低所得層にも混乱期間中のレンタルも行っている。

 金属製、ガラス製品の他に、コチラ特有の物ではガラスの代用として、植物系魔獣の樹脂を流し固めた物が、やや緑や黄色に色が付くが値段も手頃で、尚且つ軽くて割れないと人気らしい。


 取り外してすぐに外へ逃げられる一階ロビーにこそ無いが、互助会の中にはあちらこちらに値札のついた鏡がある。


 だからといって、だ。

「チラチラ鏡を見るなよ、向こうじゃマジックミラーなんて刑事ドラマじゃ定番だろうが、気付かれたらどうすんだよ。」

 取り調べ室の隣から容疑者を観察するのはよくあるシーンだ。

 コチラでは王宮や貴族の館等の、客間や応接室(主が覗く為用)に設置したり、要人警護の為に護衛が控えるている隠し部屋から見守る目的で、高額にも関わらず大変良く売れているそうだ。

 国からの規制で、今のところ庶民には秘密の品物だが、転生者には気付かれる恐れは十分にある。


 ザワルの人柄を見極める為にドレイクと互助会の役員達が隣室から様子を窺っていたのだ。

 そのザワル本人は(精神的に)叩きのめされて、ヨロヨロになりながら、奉公先へ戻って行ったが。

 先程話題に挙がっていた、漢字検定2級はドレイクのことだ。彼にしてみれば、真面目にやれと言いたい。ドレイクが転生者だということは、国にも報告していないのだ。


 国は転生者達を表向き保護し援助する方針だし、お互いの関係も良好だが、互助会としては全ての情報を馬鹿正直に開示したりしない、それは幼児にガソリンの傍で火遊びさせる様なものだ。


「最近でも、なかなかいない要注意人物だったもんでなぁ」

 アラマドの言う通り、細かい説明を受けている間もしばしば言動がおかしかった。

「確かに『どっち』の基準でもアレはおかしい、だが前世が18で今17才だしな、保身の為に犯罪を犯さないだけの頭があればそれで良い。」

 先日まで牢内に居たが、ドレイクに出来る事はそこまでだ、生涯拘束されたり、殺されなければいけないことは『まだ』していない。

 前世でなら、精神科医のお世話になるレベルかも知れないが、彼らも専門家ではない。

 互助会は民間団体なのだから、法的にも限界がある、勝手にザワルの身柄をどうこうできないのだ。


 散々互助会会長(アラマド)に脅されたが、転生者など現在では珍しくも無い、重要な情報を何も与えずにおけば、国に目を付けられたりもせず、こちら基準の『普通』の暮らしは出来るだろう。

 他種族との混血云々にしても、男一人で子供は出来ない。産ませる相手を『調達』するのに法を犯すのでは、国としておおっぴらには実行出来ない。


「そうだな、アレに互助会の運営に加わるのは無理だし、育てるだけ時間の無駄だ。」

 冷たい様に聞こえるが、既に働いてる社会人、幼児ではないのだ、転生者なら無条件で優遇出来る訳でも無い。

 ドレイクの立場としては、

「取り合えず、魔族の前に自分からノコノコ出て行かなければ問題ない。『毒』の件を知っても、自己犠牲な行動をする訳も無いだろうし。」

 死んで邪神にダメージを、というほど中二病に酔ってる訳でもないだろう。


 結局ザワルには、教えないのが本人の為というのが全員一致した意見だが、転生者の魂は邪神の口に合わないらしい。

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