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クラスでぼっちの俺が生徒会長とギャルをクズ男から救ったら何故か惚れられてしまい毎日言い寄られるようになり、それを知った義姉が俺を取られまいと結婚を申し込んだせいで三つ巴の戦争が始まった。  作者: この山田は無鉛プレミアムガソリン専用仕様となっています。レギュラーガソリンの使用は故障の原因となるため絶対にお止めください。レギュラーガソリンの使用によって生じたいかなる損害も当社は責任を負いません。
4章 激しくなる3人の美女からのアプローチ
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4-1-2   勉強会の前に・・・・・・

土曜の朝9時半。



ピーンポーン



家のチャイムが鳴ったので出ると栗栖がそこにいた。



「おはよう、伊良湖」

「ああ、おはよう。もしかしてそれが?」

「そ、これがその方法」



栗栖の後ろにスクーターが1台置いてある。

しかしそのスクーター、やけにボロい。



「栗栖、そのバイク、エンジンかけてみろ」

「え?うん」



栗栖がスクーターのエンジンをかける。



「・・・・・・・」



このスクーター、相当に放置されていた?

タペットがカタカタと音を立ててるしカラカラってのは・・・・・・・



「栗栖、ちょっと裏にバイク持って来い」

「へ?」

「持ってこい」

「あ、うん」



俺がそう言って裏に行くと後を栗栖がバイクを押しながらついてくる。

そして俺は倉庫の扉を開け中にあるジャッキに乗せさせる。

ジャッキでバイクを上げてカウルを外し配線や配管を外しエンジンを分解すると



「あーあ、こりゃひでえ」



ヘッドを外すとシリンダ内は傷だらけ。ピストンも同様だ。

これは修理費だけで結構な額になるぞ。

まぁ、こいつ用の部品はデッドストックとしてそこら中に転がってるから問題ない。



「えっと部品は・・・・・・・」

「伊良湖」

「何だ?」

「いいよ、そこまでしなくても・・・・・アタシお金」



栗栖が言わんとすることが分かったので制止する。



「今までの礼だ。金は要らない」

「え、ああ、うん。ありがとう」



そう言って俺はバイクの修理を再開する。

すると倉庫の入り口から



「あら、健一郎くん。何をしているの?」



と言う声が聞こえてくる。

どうやら綾瀬先輩が来たようだ。



「邪魔しないでください綾瀬先輩。今集中してるので」

「真剣に作業している健一郎くんの邪魔をするつもりはないわ」

「そうですか。すみませんがしばらくそこにいてください」



俺は綾瀬先輩が邪魔してこないように釘を刺す。


クランクケースやコンロッドも見てみたがどうやら無事なようだ。

作業内容が大体見えた俺は急ピッチで交換が必要な部品の交換作業を進め、エンジンオイルを補充しついでに駆動系の消耗品も交換する。

そして一通り作業を終えバイクを降ろしてエンジンをかける。



「ん、これで大丈夫だ」

「ありがとう、伊良湖」



エンジンを切った瞬間そう言って栗栖が抱き着いてくる。

胸、胸が、なんかいつもより当たってる!



「お、おう。どういたしまして。バイクは玄関の前にでも止めといてくれ」

「うん!」



栗栖はバイクを玄関前に移動させる。



「健一郎くんは整備もできるのね」

「ええ。まだまだですが」

「それでもすごいわ。さ、勉強会をしましょう。もう昼前よ」



ああ、もうそんな時間か。



「すみません待たせて」

「いいのよ」



俺はグローブを脱いで手を洗い片付をした後綾瀬先輩と栗栖を家に入れる。

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