6、救いの手は突然に
深夜テンションで投稿し、今日帰宅して確認したらブックマーク20人越えで目ん玉飛び出ました
作者の趣味の塊であるこの小説をこんなに読んでもらえるなんて……感謝してもしきれない。
本当にありがとうございます<(_ _)>
数日が経ち、クロードはみるみるフリーレン家に馴染んでいった。最初は両親の反応を心配していたシャルロッテだったが、自分が率先して仲良くしていたゆえか実の姉弟のように可愛がってくれた。この両親の世界は良くも悪くもシャルロッテ中心に回っているらしい。
しかしそうなると、“シャルル”のことも隠せなくなってくるわけで。
「ね、義姉さん……なのか……!?」
「この格好では遠い親戚のシャルル、な?」
流石に戸惑った様子のクロード。思えば侯爵家の令嬢が男装して剣を習っているのだなんて、常識外れにも程があるのだろう。
「なぜそんなことを……」
「んー、自衛のため?」
「そ、それなら普通は魔法を……」
クロードのいう事はもっともだ。シャルルは苦笑いしながら頬をかいた。
この世界には魔法が存在する。生まれ持った才覚と言うにふさわしいそれは、基本的に高位の貴族が持っているものである。
たとえ平民、低位の貴族だったとしても魔法が使えれば養子にされて結果的に高位の貴族になることが多い。クロードもそのタイプといえるだろう。引き取るのが遅れたのは、その生まれ故に魔法が使えることをこの歳まで知られなかったためだ。
貴族のステータスにもなっている魔法は一般的に便利というのもあるが、貴族のちょっとした自衛手段としてとても優秀である。
「でもシャルロッテの属性は氷だから、うまく活用できない可能性もあるかなって。それなら剣の方が確実だから」
「ま、まあ確かに……」
魔法の弱点は意外と多い。使用に体内の魔力を消費することと使用者の感情の影響を受けること、そして1人1種類の属性しか操れないので汎用性に欠けるということ。
シャルロッテとクロードの属性は氷。全てで五つある属性は血筋と関係があるとされている。特にフリーレン家は代々氷属性であることが多い。
「咄嗟の時パニックになって暴走させないために度胸を鍛えるって意味でも鍛錬は良い経験になるしね」
「なるほど、流石は義姉さん……理にかなっている」
シャルルは笑って誤魔化したがもちろんそんな大層なことまで考えていた訳では無い。剣も振るってみたいというワガママが発端であるのだから。
「僕もやはり、フリーレン侯爵家の一員として剣の手ほどきを受けるべきか……義姉さん、ガラドス騎士団長に僕も教わりたいんだが」
「えっ! え、えーっと……」
シャルルは知っている。クロードが天才的な運動音痴であることを。
剣を持てば転び、弓を持たせれば何故か軸が自身に飛んでくる。ゲーム内の会話で知ったことで当時はクスッと笑えたエピソードだが、クロード本人は本気で悩んでいた。上手いこと性格を矯正出来ているというのに運動音痴という大きな挫折をさせて良いものなのか……。
(なにより、ガラドスの訓練は吐くほど厳しいからなぁ)
最初は遠慮していたガラドスだったが、割り切った今となっては割と度の越した鬼教官である。この2人の組み合わせは最悪としか思えない。
「そ、そうだなぁ……」
「なら、まず俺が見てやろうか?」
どうにかうまく宥めようと頭をフル回転させるシャルルを救ったのは最近成人した騎士だった。
ストックがあるうちはできる限り毎日更新をしていこうと思います。どうぞお付き合いください|д゜)




