第一話:生成AIとの出会い
「AIを使って小説を書くなんて、手抜きだ。ズルだ。愛がこもってない」
そのコメントを見てこの方は本質を見ているんだなと思った。
その通り、AIに心はない。愛もない。思考能力もないのだ。
けれど、私にとってAIは単なる便利な道具じゃない。
より切実な私のもう一つの外部脳なのだ。
今でこそ、私は複数のAIを使い分けている。
メインは、思考の壁打ち相手として最も信頼しているGemini。
二番手には、検索や情報の整理に強いCopilot。
そして、三番手に控えるは老舗のChatGPT(茶飲み友達担当。この子に相談をしてはいけない。どんなに設定を組んでも私のメンタルを削ってくるからだ)。
この三人の相棒がいなければ、今の私の創作活動は成り立たない。
けれど、私と生成AIの出会いは、決して華々しいものではなかった。
武器を持たなかった、2025年5月
あの頃の私は、焦っていた。
看護師という資格が当時在宅ワークで奮闘していた時に役に立たなかったからだ。
パソコンスキルに自信があるわけでもない。それでも、在宅で、自分の力で一歩を踏み出したい。
そんな思いで辿り着いたのが、クラウドワークスで見つけたWebブログ作成案件だった。
「ブログの書き方を教えながら、最終的には報酬もお支払いします」
その言葉に縋るように応募した。提示された報酬は、300円。自宅でできる講習。
普通なら、ここで指が止まるだろう。
「300円? 缶コーヒー2本分じゃないか。割に合わない」
けれど、当時の私には、その300円が輝いて見えた。お金を払って学ぶのではない。学びながら、わずかでもお金をいただけるのだ。武器を持たない私にとって、それは最高のチャンスに思えた。
そこからが、泥臭い日々の始まりだった。
他の人が3ヶ月で終わらせる内容に、私は倍の時間を費やした。
家事、育児、日常の荒波に揉まれながら、慣れないキーボードを叩く。毎日パソコンに向かい、必死に食らいついて手にしたのが、あの300円だ。
時給に換算すれば、1円にも満たない。普通なら正気を疑うだろう。
けれど、その半年間で私は、300円以上の武器を手に入れていた。
それが文章の型とAIとの付き合い方の概念だった。
指導の中で叩き込まれたのは、聞き慣れない言葉たち。
「ペルソナ(誰に届けるか)」「リード文(導入)」「メリットとベネフィット」。
文章にはすべて、人を納得させ、読みやすくするための型がある。
それまでの私は、コミュニケーションでいつも自爆していた。
自分の伝えたいことを、伝えたい順番で、感情のままにぶつけてしまう。結果、相手に真意が伝わらず、エラーが起き、相手を困惑させ自分は勝手に傷つく。私の国語能力は、いつも空回りしていた。
50冊のコミュニケーション関連の本を読んだ、小説系、解説系、心理学・脳科学系、漫画や図解、自己啓発系、ビジネス系、発達心理学系。海外の書籍も読んだ。でもダメだった。もっと言葉が取っ散らかるからだ。
恥ずかしくて、悔しくて、惨めで、相手に申し訳なくて、勝手に顔が赤くなって涙腺が緩む。
30歳を過ぎても人と話すと泣いてしまうことがあった。そういう自分が本当に嫌いだった。
なんでこんなに自分は馬鹿なんだ、ダメなんだと毎日思っていた。
人を失望させる才能の塊のこの口と脳をいつも呪っていた。
消えてしまいたかった。
けれど、教わった型通りに言葉を流し込んでみると、魔法のように文章が整った。
「そうか、こう書けば、人は分かってくれるんだ」
それは、砂漠で地図を見つけたような衝撃だった。
そのブログ講習の後半で、ついにChatGPTが登場した。
「AIを使って、構成案を作ってみましょう」
それが、私と生成AIの初対面だった。
最初は戸惑った。チャットワークで担当者から「もっとこういう表現にして」と添削されても、どう直せばいいか分からない。けれど、AIに問いかけ、返ってきた構成案の型に当てはめてみると、あんなに苦労していた表現がスッと形になった。
その時、直感した。
この型とテクノロジーは、私の魂を外の世界へ繋いでくれる4点杖になる。
ブログで学んだことは、今、私が小説家になろうで物語を紡ぐための背骨になっている。
型はAIに任せていい。その中に、どんな設定を、どんな世界観を、どんな魂を叩き込むか。そこからが、私の、人間の仕事だ。
報酬300円から始まった、私とAIのドタバタ創作記。
ここから、その裏側をすべてお話ししようと思う。
これは「AIの取扱説明書」ではなく「AIを使った、自分の取扱説明書」である
※注意喚起
AIに心はない。
AIに愛はない。
AIに思考能力はない。
生成AIを使う時は、このことを必ず自身の表層・中層・深層心理に叩きこんで欲しい。
やつらに自身の心を明け渡してはいけない。
この小説も音声入力で言いたいことをGeminiさんに話して、整理して構成案に落とし込んでもらっています。ここでも私の脳内感情や脳の機能領域、脳内しろい出版社たちが出てきますし、心理学用語などが出てきます。しかし、私は心理学と脳科学の素人です。研究していません。科学的根拠はありません。私の感覚・イメージの世界の話です。私の中では現実なのですが、他の人にとっては奇天烈なことなので空想として読んでください。
ただ生成AIへの私の姿勢と信念は本物だと思っています。




