表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
爆弾娘は今日もダンジョンを攻略中。なにかわからない加護をもらいましたが、がんばっていたら世界を改変していました  作者: 乙原 ゆん
第三章 ニーベルグ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/100

12.火山のダンジョン3

 扉の中は、細い岩壁の通路になっていて、それまでのダンジョンの中より薄暗くなっている。

 それが奥に行くほど暗くなっている。

 何があるかはわからない。

 けれど、ここで引き返してはルークの呪いを祓うことはできないし、進むしかない。

 ルークはどう思っているのか、一応確認のためにルークの表情を見上げると、ルークも意思は固いみたい。

 警戒しながら、足を踏み出した。


「暗いね」

「暗いな」


 入り口で見たように、扉の中は進めば進むほど暗くなっている。

 かなりの距離をもぐり、今は、もう隣にいるルークの表情が確認できないいほどの暗さとなっていた。

 明かりの魔法は、中にいると思われるボスを刺激しないため、ひとまずは使わないようにと決めている。


「あれ、なんだろう」


 最奥についたのだろうか。

 それまでの岩壁が広がり、広場のような空間に出た。

 真っ暗闇の先に、赤い点が四つ見える。


「スイッチ、か?」

「六つに増えた……?」


 ルークと話している間に、点は六つに増え、唸り声も響く。

 これ、スイッチじゃなくて、何かいる!?


「灯すよ!」

「おう!」

「目を閉じて!」


 注意事項を叫んで、早速唱える。


「《灯光(イルミネート)》」


 奥に居たモンスターには目つぶしになったようで、鋭い悲鳴が上がった。

 気になったけれど、おそるおそる目を開く。


 すると、そこには、首輪から鎖を垂らした三つ首の大きな狼がいた。

 高さだけで、ルークの倍くらいの大きさだ。

 今の光のせいで敵だと思われたみたいで、唸り声が三重に響いている。


「何、あれ」

「三つ首の、狼?」

「初めて見る」

「ルークも、見たことないんだ」

「リリこそ、マヤさんのところで何か資料とか見たりしなかったのか」

「うーん、見たことないかな」


 話しながら魔獣を見つめると、どうやら、闇属性メインで、炎も持ってるみたいだ。

 口から炎が漏れている。


 真ん中の頭が、口から炎を吐いてきた。

 他の二つの頭は、激しく吠えている。

 ルークが横に飛び、わたしも反対側へと退避する。


「っぶね」

「鎖、あっても意味がないじゃん」

「謎解きは後だ!」

「まずはあいつを倒してからだね!」


 ルークは、返事の代わりに、大剣を抜き放つ。

 あの鎖は何の意味があるのか気にはなったけれど、ここでゆっくり考えていると、食べられるか、焼かれるかのどっちかになってしまいそう。

 わたしも《風刃(ウィンドブレード)》を使ってひるませて、距離を取る。

 ルークは、どう動くかな。


 打ち合わせのないまま戦うことになったから、少しやりにくい。

 基本方針は一緒だろうから、そこまで考え込む必要はないんだろうけど。


 ルークが、挑発するように、大技を振るう。

 それにルークに一番近い頭と、真ん中の頭が反応する。

 わたしに一番近い頭は、わたしを見たままうなっている。

 けど、魔獣の体はルークの方に向き、前足がルークを潰そうと地面をべしっと叩いた。


 今度はわたしがもう一度、《風刃(ウィンドブレード)》を、ルークを狙って伸びきっている前足に打ち込む。

 すると、魔獣は飛び上がるようにして避け、私に体を向けた。

 頭一つ分は、私の方を見ていたんだから、そうだよね。


「や、やりにくーい!」


 思わず叫ぶけど、ルークも遠くで肩をすくめるジェスチャーをしている。

 今までは、ルークとターゲットを交互に取り、狙われていない方が攻撃していたんだけど、その戦法が通用しそうにない。

 けど、この魔獣を倒せば、ルークの呪いに進展があるかもしれないから、倒さないという選択肢はない。

 うん、どうやっていいのか、思いつかないけど、がんばろう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ