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爆弾娘は今日もダンジョンを攻略中。なにかわからない加護をもらいましたが、がんばっていたら世界を改変していました  作者: 乙原 ゆん
第三章 ニーベルグ編

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1.ニーベルグ到着

 岩ばかりの山に張り付くような小道を先にいくルークの後について慎重に進んでいた。

 反対側はガケになっていて、落ちたら死んでしまうんじゃないかなって思うくらいの高さだ。

 柵もないから、ちょっと足を滑らせてしまえば、それで終わりだろう。


 張り出している岩を落ちないように気をつけて回り込み、一息するとその光景が広がっていた。


「うわぁ!」


 白い雪を冠した高い山と、その奥に手前の連峰を遙かに超える大きい山がそびえている。

 奥にある山は、頂から湯気が立ち上っていて、赤い岩肌が見えていた。


「あそこにある村が、二―ベルグだ」

「え、どこ!?」


 ルークの示す方向に目を凝らすと、わたしにもようやくそこに集落があるのがわかった。

 山の斜面の台地に、木の板で囲われている箇所がある。


「あそこが、ルークの故郷なんだね!」

「あぁ。けど、あそこには寄らないつもりだ」

「なんで!?」

「面倒なことになるのがわかっているからな」

「あ……、たしかに」


 言われて、納得する。

 ここまでの道中で、ルークが故郷で禁域とされている場所に入って、そこにいたヌシ様を倒してしまったという話は聞いていた。

 そんな人間が戻ったら、きっととっても怒られちゃうよね。


 試練の道の女神様は、そのヌシ様は神様の眷属で、ルークの呪いはその眷属を殺してしまったからだと言っていた。

 ここまで来るのに約二週間。

 ルークの寿命は、あと三か月くらいしかないっていってたから、あと二か月半。

 その間に、この近くのダンジョンに眠っているものを探して、とどめを刺すのが目標だ。


 よっし、がんばるぞ!


 気合を入れていたところで、まだルークに聞かないといけないことがあるのだったと思いだした。


「ヌシ様が見張っていたダンジョンって、どこにあるの?」

「あれだ」


 ルークが指さしたのは、雪山の奥にある火山だった。


「あの、煙たちあげてる、火山?」

「そうだ」

「ど、どうやってあそこまで行くの?」

「この道をもうちょっと進むと、禁域の方にすすむ道があるから、そっちに行く」

「へ、へぇぇ」


 しっかり考えているようでむちゃくちゃなことをいっているルークに、驚きしか出ない。


「あ、装備は?」

「道の途中で氷雪草が生えているから、それをつんでいけば火山の中でもなんとか動けるはずだ。

 他にいるのは法国の町で粗方そろえてきたし、食料もたっぷりもってるだろ」

「それは、うん。まだあと何か月か分はあるよ」

「他に聞いておきたいことはあるか?」


 言われて、ちょっとためらって口にする。


「集落に立ち入らない方がいいっていうのは、わかるんだけど。家族とかには、あっていかなくていいの?」

「……あぁ。別れは、済ませて出て行ったからな」

「そっか」


 その辺りの話はあまり詳しく聞いていないけれど、ルークが大丈夫というのならいいのだろう。


 そして、先を急いだ。

 今までは道の途中で適当に野宿できそうな場所で休んできていたけれど、さすがにここまでくると集落に行く人や集落から出ていく人に会うといけないからね。

 今日は禁域の奥の方で野宿することになるみたいだ。

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