表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
爆弾娘は今日もダンジョンを攻略中。なにかわからない加護をもらいましたが、がんばっていたら世界を改変していました  作者: 乙原 ゆん
第二章 加護と呪いを巡るエトセトラ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/100

15.女神様3

 ゴーレムの動きは単調だった。

 移動する、腕を振り上げて振り落とす、向きを変える。

 かわすのは余裕だけれど、攻撃はあたれば一撃で危ないやつだ。


 攻撃を受けないように気を付けながら、《火炎球(ファイヤーボール)》で攻撃していく。

 しばらくすると、ゴーレムはわたしの攻撃で体中ぼこぼこの傷だらけとなった。

 なのに、その動きにダメージの影響は見えない。

 どうしたらいいんだっけ。

 考えていると、ルークの声が聞こえた。


「リリ、コアを壊せ!」

「それがどこにあるのかっ、わかんないんだよー!」


 叫び返して気がつく。

 わからないなら、片っ端からコアがありそうなところを攻撃すればいいのだ。

 試しに、胸のところを狙って攻撃する。

 《火炎球(ファイヤーボール)》を何発か撃ち込んで、胸を貫通させたけれど、ゴーレムに変わりはない。


「なら、次は頭!」


 そうして、頭を攻撃すると、ゴーレムの動きは鈍っていく。

 頭が正解だったようだ。

 何発目かの攻撃で、とうとうゴーレムは動かなくなった。


「終わったかな……?」


 しばらく観察して、完全に動かなくなったところで、女神様に声をかけた。


「終わりました!」

「見ておった。なかなかの奮闘であった」


 女神様は何か納得するように頷いている。

 いつの間にか女神様の手の上には、きらきらした光をまとった球がぷかりと浮かんでいた。


「あの、それは……?」

「そなたの魔法に含まれておったローギウス神の神力」

「え!」

「加護をもらう、というのは、その者のなす全ての行為に神力が乗る、ということ。

 つまり、リリの攻撃には、ローギウス神の権能が乗っておる」


 うん、確かに、見たての神官様もそのようなことをいっていた。


「そして、ローギウス神の権能は、『変化』。

 そなたの魔力があれば、ここの試練もより強化できよう」

「え!」

「加護を封じず、ダンジョンに潜った際、何か起きなかったか?」

「ダンジョンの組み換えが始まって、ダンジョンの階層が増えたり、ボスがもっと強いのに変わったりしました」

「そうであろう。それは、そなたの魔力に含まれたあやつの神力が働いたのだ」

「えええ!」

「そういうわけで、私もここの強化をする。

 ふもとの里には、しばらく眠りに入ると伝えておくように」

「わ、わかりました!」

「リリのその加護があれば、ルークの方もなんとかなろう」

「え!?」

「では、また会う機会もあろう」


 そう言って、女神様は姿を消した。

 気がつくと、わたしたちも試練の道の前に戻されている。

 試練の道の強化に入るから、私たちが中にいると邪魔ってことだろう。


「戻って、きたね」

「ああ」

「そう、ね」


 まだ実感はわかないけど、ルークを救う方法もわかって、わたしも加護について知れた。

 セナも知りたいことが知れたみたい。

 結果的に言うと、成功、ってことでいいのかな?


「ところで、ギルドに報告、どうするんだ?」


 ルークがぽつりという。


「!!!」

「女神様、眠りに入られてしまいましたね」


 『試練の道』の入り口は塞がれている。

 人の力ではどうにもできそうのない岩が入り口を塞いでいるのだ。


「これ、言わなきゃいけないかな?」

「言わないとダメだろ」


 ここについて、ギルドで教えてもらったし、やっぱ言わないとだめだよね。

 疑問は晴れたけれど、また怒られてしまいそうな予感に、わたしは肩を落とした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ