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変死 第42話

 茉里は、自分に今にも襲い掛かろうとしている、





 狼男のような怪物を、





 か弱い力で必死に押さえつけていた。





「もう! 何をやっているのよ、拓哉!」





「早く助けてよ!・・・・」





 必死に叫ぶ茉里。





「分かっている!」





 拓哉は拳銃を構えながら叫んだ。





「動くな、茉里!・・・・」





「今、助ける!」





 拓哉は、茉里を襲おうとしている怪物へ拳銃を向ける。





 しかし――





 怪物は激しく身体を動かし、





 茉里を振り払おうと暴れ続けている。





「くそっ・・・・」





 拓哉は何度も照準を合わせようとする。





 だが、茉里と怪物の身体が激しく動くため、





 なかなか狙いを定めることができない。





「拓哉さん! 何をやっているんですか!」





 その様子を見ていた綾乃が、焦った声を上げる。





「早くしないと・・・・!」





「茉里さんが・・・・!」





「分かっている!」





 拓哉も焦っていた。





「分かっているんだよ!」





「だが・・・・照準が合わないんだ!」





 拓哉は必死に狙いを定めようとする。





 しかし、怪物はまるで拓哉の動きを察しているかのように、





 茉里を盾にするように激しく動き続ける。





「くそっ・・・・!」





「このままじゃ、茉里に当たる・・・・」





 拓哉の指が、引き金に掛かった。





 しかし――





 撃てない。





 撃てば、怪物だけではなく、





 茉里まで傷つけてしまうかもしれない。





「拓哉・・・・早く・・・・!」





 茉里の苦しそうな声が響く。





 その声を聞きながら、





 拓哉は必死に照準を合わせ続けていた・・・・。

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