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変死 第41話

 綾乃は、驚いたような顔で拓哉を見つめながら、





「え? 茉里さんが遅くまで残って、





 仕事をしているから・・・・」





「差し入れを持って来たのですが?・・・・」





 そう言うと、綾乃は近くのコンビニで買ってきた物が入った、





 買い物袋を拓哉に見せた。





「・・・・なんだよ」





 拓哉は、ホッとしたように息を吐く。





 そして、構えていた拳銃をゆっくりと下ろした。





「驚かすなよ!・・・・」





「驚かせたのは、そっちじゃないですか!・・・・」





 綾乃が少し不満そうに言った、その時だった。





「きゃあぁぁ・・・・!」





 突然、茉里のいる部屋の中から、





 悲鳴が響き渡った。





「・・・・茉里?」





 拓哉の表情が一瞬にして変わる。





「ど、どうしたんだ? 茉里・・・・!」





 拓哉は慌てて拳銃を構え直すと、





「茉里!」





 叫びながら、部屋の中へ飛び込んだ。





「拓哉さん!」





 綾乃も後を追って部屋へ駆け込む。





 そして――





「・・・・なっ!」





 二人の目に飛び込んできたのは、





 茉里に襲い掛かろうとしている、





 巨大な人影だった。





 その身体は、人間とは思えないほど大きく、





 全身には黒い毛が生えている。





 両手の指先には、鋭い爪。





 そして、その顔は――





 まるで狼のようだった。





「・・・・南部?」





 拓哉の口から、思わずその名前が漏れた。





 目の前にいるのは、青森で拓哉が撃った、





 あの狼男のような怪物と、あまりにもよく似ていた・・・・。

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