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変死 第38話

 拓哉は電話を切ると、





 急いで茉里が所属する





 科学警察研究所へと向かった。





 そして――





「何だよ! 俺に見せたいものって?・・・・」





 拓哉が茉里に尋ねると、





 茉里は何も答えず、





 科学警察研究所の地下にある一室へと





 拓哉を案内した。





「・・・・ここよ」





 重い扉が開かれる。





 部屋の中には、





 青森から拓哉たちが運んできた





 大学教授・南部の遺体が安置されていた。





 すでにある程度の解剖が行われており、





 遺体は検査台の上に静かに横たわっている。





「・・・・」





 拓哉は、南部の遺体を見つめた。





 茉里は、その遺体を挟むようにして





 拓哉と向かい合って立った。





 そして――





「拓哉・・・・」





 茉里は、少し険しい表情で口を開いた。





「本当に、あなたが持っていた拳銃で、





 この人を撃ったの?・・・・」





「・・・・ああ」





 拓哉は頷いた。





「たぶん、そうだと思うよ」





「地元の鑑識も、そう言ってたし・・・・」





 拓哉が答えると、





 茉里は南部の遺体を見つめながら、





 小さく首を傾げた。





「・・・・それが、おかしいのよ」





「え?」





 拓哉の表情が変わる。





 茉里は、南部の遺体から視線を逸らさずに言った。





「この人・・・・」





「ずっと前に、亡くなっているのよ」





「・・・・何だって?」





 拓哉は思わず聞き返した。





「そんなはずないだろ・・・・」





 茉里は静かに首を横に振った。





「解剖結果から見ても間違いないわ」





「南部教授は・・・・」





「あなたが銃を撃つより、ずっと前に死亡していたのよ」





「・・・・!」





 拓哉は言葉を失った。





 目の前に横たわる南部の遺体を、





 ただ呆然と見つめる。





 『じゃあ・・・・俺が撃ったのは、





 一体・・・・何だったんだ?・・・・』

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