変死 第37話
拓哉が、亀崎から知らされた今回の事件について、
いろいろと考えていると――
突然、拓哉の携帯電話が鳴った。
「・・・・ん?」
拓哉は慌てて携帯電話を取り出し、
「はい、もしもし・・・・拓哉ですけど・・・・」
電話に出た。
すると――
電話の相手は、科学警察研究所の茉里だった。
「拓哉・・・・」
茉里の声は、いつもの明るさとは少し違っていた。
「あのさ・・・・あなたが青森から持ち帰った死体なんだけど・・・・」
「死体が、どうしたんだよ?」
拓哉が尋ねると、茉里は少し間を置いてから、
「こっちで色々と調べているんだけど・・・・」
「いくつか、不可思議なことが分かってきたの」
「・・・・不可思議なこと?」
拓哉の表情が変わった。
「どこが不可思議なんだよ?・・・・」
拓哉が聞き返す。
すると茉里は、少し困ったような口調で答えた。
「う~ん・・・・」
「電話で説明するより、実際に自分の目で見たほうが分かると思う」
「・・・・そんなに変なのか?」
「ええ・・・・」
茉里は、少しだけ間を置いてから、
「拓哉・・・・」
「今から、こっちに来られない?」
そう言って、拓哉に自分が勤める
科学警察研究所へ来るよう促した。
「・・・・分かった」
拓哉はそう答えると、
電話を切った。
そして――
拓哉は、亀崎から渡された資料へ目を落とした。
その直後に、茉里から告げられた「不可思議なこと」。
偶然なのか――。
それとも、青森で起きた事件と何か関係があるのか・・・・。
拓哉は、そんなことを考えながら、
科学警察研究所へ向かうことにした・・・・。




