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変死 第34話
「あなたは誰ですか?・・・・」
「俺に、何の用ですか?」
拓哉は少し身構えながら、
目の前にいる老紳士・亀崎に問いかけた。
亀崎は、そんな拓哉の警戒する様子を気にすることもなく、
落ち着いた表情で拓哉を見つめていた。
そして――
「君とは、いろいろと話したいことがある」
亀崎は穏やかな口調で、
「私の車に乗ってくれますか?・・・・」
そう言って、マンションの前に停めてある
黒塗りのハイヤーへと視線を向けた。
『怪しいなぁ・・・・』
拓哉は、目の前の老紳士をじっと見つめる。
『何だ、この爺さんは?・・・・』
自分の名前を知っている。
そして、南部の事件についても何か知っているようだ。
拓哉は警戒しながらも、
この男が何者なのかを確かめたいという気持ちを抑えられなかった。
「・・・・分かりました」
拓哉はそう答えると、
亀崎とともにマンション前の黒塗りのハイヤーへ乗り込んだ。
「どうぞ・・・・」
亀崎が静かに声をかける。
拓哉が車内へ入ると――
ハイヤーのドアが、静かに閉まった・・・・。




