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変死 第30話
拓哉は、怪物と化した南部に拳銃を向けたまま、
「なんで・・・・あなたが、こんなことに・・・・?」
そう問いかけた。
だが――
怪物と化した南部は答えなかった。
ただ、怖い顔で拓哉を睨みつけている。
「グルルル・・・・」
その姿は、まるで拓哉に
「邪魔をするな!」
と訴えているかのようだった。
拓哉は、南部をこの牧場から引き離さなければならないと考えた。
そして――
「動くなよ・・・・!」
拓哉は怪物となった南部を威嚇するため、
拳銃を空へ向けて発砲した。
「パンッ!」
突然、牧場内に銃声が響き渡った。
その音に驚いた南部は、
牧場から離れるように、ゆっくりと後ずさった。
「グル・・・・」
しかし――
その時だった。
自分の牧場から突然、銃声が聞こえたことに驚いた牧場主が、
「な、何だ! 一体、何が起こったんだ・・・・?」
牧場内の様子を確かめるため、
拓哉たちの前に姿を現した。
「・・・・!」
牧場主の姿を見た瞬間――
怪物となった南部の様子が変わった。
「グオォォォォ・・・・!」
さっきまで拓哉に警戒していた南部が、
再び激しく興奮し始める。
その視線は――
目の前に現れた牧場主だけを、
まっすぐに見つめていた・・・・。




