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変死 第27話

 綾乃と茉里がそんな話をしている間にも――





 再び、別の牧場で牛の変死事件が起こった。





 そして今回も、牧場主が前回の事件と同じように、





 何か鋭い爪のようなもので無残に





 切り刻まれ、殺されていた。





 事件が起こった、その同じ夜――。





 南部は自宅のリビングにあるソファで、





 奇妙な夢を見ていた。





 ――自分が、人を殺している。





 夢の中で南部は、何かに取り憑かれたように





 人間を鋭い爪で切り裂いていた。





 そして――





「うわっ!」





 南部は、突然、ソファから飛び起きた。





 荒い息を繰り返しながら、





「はぁ・・・・はぁ・・・・」





 自分の手を見る。





 すると――





 そこには、明らかに人間の血と思われるものが





 べっとりと付着していた。





「な、なんだ? これ・・・・」





 南部は慌てて立ち上がると、





 洗面所へ駆け込んだ。





 そして、血の付いた両手を





 何度も何度も水で洗い流す。





 だが、いくら洗っても、





 南部の頭から先ほどの夢が離れなかった。





 『一体、俺は何を・・・・?』





 南部はそう呟くと、





 ふと顔を上げた。





 目の前には、洗面所の鏡がある。





 何気なく鏡を見た南部だったが――





「・・・・え?」





 鏡に映っていた自分の顔を見て、





 南部の表情が凍りついた。





 そこに映っていたのは――





 もう、人間の顔ではなかった。

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