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変死 第19話

 拓哉は糠川総監の許可を得ると、地元の警察とも協力し、大々的に謎の足跡の主を

 捕獲する作戦を決行した。


 牧場周辺には警察官が配置され、足跡が見つかった場所には監視カメラや捕獲用の罠が

 仕掛けられていった。


 一方、調査が一段落した南部は、自分が勤める大学へと戻っていた。


 そして――


 それから数日後。


 その日は、満月の夜だった。


 深夜。


 南部が大学から自宅へ戻り、一人で部屋にいると――


 突然、


「うっ・・・・!」


 南部が胸を押さえた。


 激しい痛みが、胸を締めつけるように襲ってきたのだ。


「ぐ・・・・ううっ・・・・!」


 あまりの苦しさに、南部は床に倒れ込んだ。


 身体を丸め、必死に痛みに耐えようとする。


 しかし――


「うあああああっ!・・・・」


 その瞬間、南部の身体に異変が起こり始めた。


 腕が大きく膨れ上がり、全身から黒々とした毛が生えていく。


 指先からは鋭い爪が伸び、顔つきまでもが徐々に獣のように変化していった。


 やがて――


 そこにいたのは、もはや人間の南部ではなかった。


 まるで狼男を思わせる、巨大な獣の姿だった。


 獣と化した南部は、ゆっくりと立ち上がる。


 そして窓の外に浮かぶ満月を見上げると、


「ワォォォォォ――――!」


 狼のような咆哮を上げた。


 次の瞬間、


 バリンッ!


 南部は自宅の窓ガラスを叩き割り、そのまま夜の闇の中へと飛び出していった。


 その姿は、あっという間に闇の中へと消えていった・・・・。

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