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変死 第17話

 拓哉と南部が、森の中に残された奇妙な足跡を覗き込むように見つめているところへ、

 遅れて綾乃がやって来た。


 その時だった。


 綾乃は、拓哉たちの遥か前方にある森の茂みに、何かがいることに気づいた。


 茂みの影から、こちらをじっと睨みつけているような人影。


 鋭い目だけが、木々の隙間からこちらを見ているようにも見える。


「・・・・あれは、なんだろう?・・・・」


 綾乃は目を凝らし、その人影らしきものが何なのか確認しようとした。


 だが、その時、


「綾乃! そこで何やっている!

 早くこっちに来て、現場の写真を撮れ!・・・・」


 拓哉の声が森の中に響いた。


 綾乃は一瞬だけ、人影から目を離した。


 そして、すぐに再び茂みの方へ視線を戻す。


 しかし――


 そこには、もう何もなかった。


 茂みが風に揺れているだけで、人影の姿はどこにも見当たらない。


「・・・・あれ?」


 綾乃は、呆然としたまま茂みを見つめた。


 確かに、そこに誰かがいたはずだった・・・・。

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