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変死 第16話
南部が拓哉を連れてきたのは、綾乃が小動物たちに襲われそうになった場所から、
少し山手へ入った森の中だった。
二人は、森の中の茂みの脇に残された、奇妙な足跡を覗き込むように見つめていた。
しばらく足跡を観察した南部が、
「一体、これは何の足跡でしょうか?・・・・」
拓哉に尋ねた。
拓哉も足跡を興味深げに見つめながら、
「なんでしょうね?・・・・
少なくとも、人間とも熊とも
違う足跡ですね・・・・」
そう答えた。
足跡は、これまで拓哉が見たことのない形をしていた。
「この足跡の主が、例の牛たちを
襲ったのでしょうか?・・・・」
南部が、再び拓哉に尋ねる。
拓哉は答えず、足跡をじっと見つめていた。
そして、ふと顔を上げる。
足跡は、森の奥へと続いていた・・・・。




