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変死 第15話

 綾乃は、あまりにも突然変わった南部の態度に何も言えず、

 ただ南部を見つめたまま、その場に立ち尽くしていた。


 すると、


「どうしました!・・・・」


 遠くから拓哉の声が聞こえてきた。


 見ると、拓哉がこちらへ向かって走ってくる。


 南部は、先ほど綾乃との間で起きたことを拓哉に話そうとはしなかった。


 そして、何事もなかったかのような表情で、


「いや、何でもないです・・・・。


 それより、向こうの方で変わった足跡を

 見つけたのですが・・・・」


 そう言って、拓哉に告げた。


「それは、どこですか?・・・・」


 拓哉が訊く。


「こっちです!・・・・」


 南部はそう答えると、綾乃をその場に残し、拓哉を連れて歩き始めた。


 やがて二人の姿は、牧場の向こうへと消えていった。


 綾乃はその場に一人残され、二人の後ろ姿を見つめていた。


 そして、先ほどの南部の険しい表情を思い出す。


 ――あの人は、一体何を怖がっていたんだろう・・・・。

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