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第74章 - 容赦なき戦い

※本話には激しい戦闘描写・流血・死亡描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。

さっきまで花びらと焼きアーモンドと温かい夏の空気の匂いだった広場が、破片の野と化していた。


至る所に硝子。


石畳の隙間に小さく邪悪な霜のように刺さっていた。ブーツの下で軋み、靴底を切り、午後の傾いた光の中で煌めいた。街が突然千の冷たい目を持ったかのように。空気に乾いて苦い埃が漂い、舌と上顎にこびりついた。その真ん中でルビンの黒い炎が警告信号のようにちらついていた。祭りとはもう何の関係もない。


上に天使スライムがまだ浮かんでいた。


数分前にはパレードの綺麗な一部に見えた。祝福と幸運の物語に合うもの。今はもう飾りではなかった。通りの上に非常事態のようにぶら下がっていた。静かに。桃色に。小さな白い翼が速く均等に打ち、治癒魔法が降り注いだ。細い陽だまりの雨のように温かく。出血は即座には止まらなかったが遅くなった。震える肩がまた呼吸を見つけた。さっきまで内側だけを見ていた目が現在に戻った。


すべてを良くするには足りなかった。


だが人間が破片と血の間にただ座り込む代わりにまた歩けるだけには十分だった。


---


アリスが同時に至る所にいた。


少なくともそう見えた。


アリッサは一度広場の端で見た。裂けた前腕の少年の傍に膝をついて。次に家の入口で、咳をする女性を影に押し込んで。次の一拍でもう埃の雲の中。切れた額の男が壁によろめく場所。アリスが引き、押し、支え、傷に布を押し当て、感謝が人間の口を出る前にもう先に進んだ。


「押さえて。見ないで。呼吸して」


もういなかった。


市街警備隊が線を保とうとしていた。


兜。盾。金属がぶつかり合う。次の一呼吸で生きているか自分でも分からない男たちが、それでも足を地面に踏みしめた。盾が狭すぎ、また広すぎ、呼吸が速すぎた。だが保った。何匹かの英雄スライムと重いメタルスライムが本能的に広場の端に滑り、隙間を塞いだ。「保つ」が何を意味するか理解したかのように。


そして真ん中に悪魔スライムが立っていた。


穏やかに。


大きく。


脈打つ黒い質量から形成されたあの両手剣を持って。夜そのものを刃になるよう強いたかのような。赤いぎょろ目が熱病のように灯っていた。もっと悪いのは - 探していた。


市街警備隊の隊長が震える声で怒鳴った。


「ライサ、逃げろ!」


叫びが埃と悲鳴を切り、一瞬群衆が鐘の音のように反応した。首が回った。暗い髪の若い女性が集団からよろめき出た。手に自分のものではない血。即座に二人に腕を掴まれ、脇道に引きずられた。


「早く! 早く!」


「動いて!」


隊長が錨のように立っていた。


鋼灰色の髪が額に張りついていた。左目の傷跡が張った。顔がもっと硬くなるにつれ。恐怖を見せたくなかった。隊員の前で。ライサの前で。目の前のあのものの前で。


アリッサの視線が初めて本当に倒れた若い兵士に落ちた。


石畳に歪んで横たわっていた。あまりに静か。血が細い暗い筋になって隙間を流れ、硝子の破片を赤く染め、花びらを地面にこびりつかせた。片腕が伸びていた。最後の瞬間にまだ誰かを後ろに留めようとしたかのように。


隊長にも見えた。


視線が一拍長く身体に留まった。悲嘆がちらついた。生々しく、露わで、誰にも気づかれないほどには隠しきれずに。


セブ......弟......妹を守ったんだな。守れなくてすまない。だが仇は取れる。


両手剣の柄で手が震えていた。


身体には大きすぎた怒りから。


かすれた叫びとともに武器を上げた。周囲に風が巻き起こり、埃と硝子の粉と花びらを地面から螺旋に巻き上げた。歩みが軽く、速くなった。足元の石がもうほとんど留めたがらないかのように。


クレントにはそれが見えた。目がほんの少し見開かれた。


「......風魔法?」と驚いて呟いた。「自己強化してる」


半分観察で半分認め。この瞬間にもまだクレントには技術が見えた。戦い。機能。怒りだけではなく。


---


その間、アリッサとスマラグドが家の角の後ろで身を寄せ合っていた。


石がアリッサの肩に冷たかった。粗い。汚い。それでもまさにだからこそ世界で一番安全な場所。スマラグドの呼吸が浅かった。指がアリッサの手首に掴まりを探していた。アリッサが本当にいて、埃と悲鳴と動きの中にもう失われていないか確かめなければならないかのように。


アリスは傍にいなかった。


アリッサは広場の端の動きとしてだけ見えた。負傷者と破片と恐怖の行き場を知らない人間の間の速い影。


スマラグドがもう何も言わなかった。


アリッサも。


即座に小さく聞こえないものは何もなかった。


---


目の前でレイスが動き出した。


隊長はただ怒っているのではなかった。


激昂していた。


このスライムが祭りを引き裂いた。セブを殺した。ライサを危険にさらした。心臓が戦太鼓のように打っていた。指先まで、歯まで、喉まで。すべてがただ前に行きたかった。打ちたかった。罪のあるものを壊したかった。


セブ......弟......ライサを守ったんだな。今度は俺が守る。誓う。仇を取る。


風が従った。


繊細にではなく。優雅にでもなく。友好的に呼ばれたのではなく強制されたものの硬さで。突風が脚に巻きつき、埃を螺旋に巻き上げ、外套を後ろに叩いた。


戦いの叫びとともにレイスが突進した。


最初の一撃が空気を走った。


鋼だけが打ったのではなかった。動きとともに風の刃が離れた。見えない鎌。剣から離れてスライムの身体を横切った。黒い質量が引き裂かれた。粘い生地を切るかのように。


一瞬、効いているように見えた。


斬りが深く入った。風が塊全体を引き裂き、引き離した。輪郭がちらつき、一拍の一瞬だけ形を失った。


すべてがまた閉じた。


即座に。


縁が縮まり、融合し、滑らかになった。攻撃が表面だけに触れて、下のものには一度もたどり着かなかったかのように。


レイスが歯を食いしばって追った。周囲の風がもっと大きく、もっと鋭く唸った。魔力すら標的が譲らないことに侮辱されたかのように。ブーツが滑らかな石畳を滑り、硝子と埃の間に引っかく線を残した。


「止まれ!」と唸った。


ライサにではない。隊員にでもない。


あのものに。


もう一度振りかぶった。今度は悪魔の形成された両手剣を狙った。武器を壊せれば、落ちる前に一秒稼げるかもしれない。おそらくもっと短い。だが時に一秒が誰かを生かすに足りた。


風の刃が当たった。


滑った。


金属のようにではなく。もっと、核に出会うことなく暗闇を切るかのように。


レイスの歯が軋んだ。


即座に切り替えた。


火。


炎が両手剣の鋼を這い、刃に喰い込み、明るく、熱くなった。次の一撃が燃える半円。火が黒い質量に入り込み - ただ消えた。


レイスが罵って前に出た。今度は地面が応えた。石畳が割れて突き上がり、ぎざぎざの板がスライムの脚を掴んだ。石と瓦礫の檻のように閉じた。


悪魔スライムが一度押した。


土が砕けた。


ただの湿った重い音 - 檻がなくなった。


飛んだ石が衛兵の肩を打って地面に倒した。アリスが即座にいた。引き戻し、両手を胸に短く押した。また息ができるだけちょうど。喘ぐ音。唇に血。歯に埃。


レイスを見すらしなかった。


必要がなかった。


広場の全員が感じていた。消耗していくのを。魔力が波のように来ること。攻撃的で、無秩序で。もう空を見つけられない嵐のように。


「隊長!」と警備隊の一人が叫んだ。


アリスが即座に割って入った。どの刃より鋭く。


「叫ぶな! 盾を上げて窓から離れろ!」


負傷した衛兵の兜をきつく押さえた。それだけで繋ぎ止められるかのように。遮蔽にさらに押した。


「呼吸して。馬鹿なことで死なせないから」


---


「ありえない......!」


レイスの声が絶望で裏返った。


悪魔スライムがほとんど動かなかった。ただ立っていた。すべてを観察しているかのように。真剣に受け取る必要もなく。赤い目が冷たく灯っていた。その中に優越感すらなかった。ただあの嫌悪感を催す感覚。お前は一度も本当の脅威ではなかった。


アリッサにはレイスの攻撃がすべて無に終わるのが見えた。


風が来て去った。


火が燃え上がって死んだ。


土が砕けて意味を失った。


スライムがそのどれにも本当に反応しなかった。ただまた自分を押し戻すだけで。


---


地面が震えた。


刃が落ちた時ではなく。


その前に。


鈍い振動が石と埃と骨を走った。広場自体がもうすぐ担ぎたくないものが来ると気づいたかのように。


「コロス! コロサナキャ、ポイン!!」とスライムが叫んだ。


声が歪んだ反響になって街全体を走った。家が跳ね返した。路地がさらに運んだ。見えない喉が言葉をおうむ返しにするかのように。


両手剣を振った。


普通の一振りではなかった。


空気そのものを切るかのようだった。


衝撃波が走った。見えない - だが当たったすべてに認識できた。家の壁が裂けた。屋台が紙のように引き裂かれた。木、石、布、硝子 - すべてが飛んだ。城壁まで切れ目が走った。古い石積みから埃が噴き、ずっと後ろで何か重いものが崩壊した。


アリッサが本能的に身をかがめた。木が割れた。石が裂けた。頭のすぐ上で板が壁にぶつかった。振動が石に伝わるほど硬く。


メタルスライムが衝撃に抗った。鏡のような身体が後ろに傾き、滑り、持ち直した。英雄スライムが人間を開けた場所から押しのけた。赤いタンクスライムが本当に二人の子供と衝撃波の間に身を投げ、自分が石畳の上を引きずられた。


埃が舞い上がった。密に。熱く。灰茶色に。


一瞬、太陽が消えた。


アリッサには咳と悲鳴と鈍い衝撃音だけが聞こえた。誰かが助けを求めた。誰かが祈った。誰かがもう言葉ではないほど大きく罵った。


埃がゆっくり収まった時、最初にスライムの目が見えた。


赤。


灼熱に。


探して。


盲目には見回していなかった。この視線で街を探っていた。一方。もう一方。屋根を。路地を。遮蔽に這う人間を。


誰でもいいのではない。


その考えがアリッサの頭を走った。冷たく明確に。


探してる -


奇怪な笑みが顔面に広がった。ようやく欠けていたものを見つけたかのように。赤いぎょろ目が熱病の喜びに灯った。


「ミツケタ......ポイン!」


誰かが反応する前に、黒い質量が崩壊した。暗い明滅 - そして消えた。


---


冷たい影がアリッサとスマラグドの後ろに落ちた。


あまりに近く。二人とも呼吸が止まった。


アリッサは背中全体が縮むのを感じた。スマラグドの心臓が一拍止まった。突然自分の血だけが聞こえた。速く。大きく。パニックで。


ヴァレリアにはそれが見えた。


十分に早くはなく。


右で瓦礫の間に子供が脚を梁の下にして崩れ、叫んだ。本能が二つの方向に同時に引き裂いた。娘へ。子供へ。残酷な一拍の間、身体が両方の間で留まった。


挟まれた少年に身を投げ、梁を引き上げ、片腕で遮蔽に引きずった。視線がもう肩越しにアリッサに戻りながら。


遅すぎた。


クレントはもう走り出していたが、崩れる庇が壁との間に落ちた。板と埃と硝子の破片。刃を振り上げ、最初の木を切り抜けた。そして失ってはならなかったまさにあの一秒を失った。


振り下ろされる刃の音が来た。


アリッサは考えなかった。


両手剣を振り上げた。


衝撃は腕に最初には来なかった。


身体全体に来た。


火花が眩い雨のように周囲に飛んだ。金属が叫んだ。衝撃が容赦なく膝に押し込んだ。痛みが腰まで走るほど硬く。刃が雷鳴のように振動した。手が灼けた。指が離したがった。そしてどこか深い奥で何かがただ叫んでいた。


落とすな。


今はだめだ。


歯が硬く噛み合った。


悪魔スライムが直接目の前に立っていた。


近すぎた。


赤い目が光っていた。笑みがもっと大きく、もっと広く、恐怖を至近距離で見る喜びの中であまりに人間的だった。


スマラグドが叫んだ。


助けを求める叫びではなかった。もっと、突然理解する身体の音。今だ。今すぐ。何かしろ。


本能的に腕を上げた。


そして同じ瞬間に、ただの本能であるべきではないと決めた。


いや。


また恐怖だけじゃだめ。また見てるだけじゃだめ。また他の人がもっと速いことを祈るだけじゃだめ。


中で何かが裂けた。


足元に聖なる円が燃え上がった。


金色の光が溢れた。おずおずにではなく。鬼火のようにでもなく。石畳の上を線になって走り、アリッサには読めない印を描き、温かな波になって立ち上った。光はただ明るいだけではなかった。


温かかった。


生きたがる何かのように温かい。破壊ではなく拒絶したがる何かのように。


アリッサは肌で感じた。埃と恐怖を通して。


悪魔スライムがよろめいて退いた。


おぞましい嘶きが路地に響いた。金色が肌を焦がしたかのように。黒い質量が縁で縮んだ。一拍の間、もう少し確信がないように見えた。もう少し不完全に。


そして笑った。


嬉々として。


「フタリ......!」


声が歪んで街の屋根の上に響いた。見えない喉が繰り返すかのように。


「ナラ......モットタノシクナル!」


笑みが不自然に広がった。赤い目が飢えたように二人の少女に固定された。

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