第69章 - スライムパレードの始まり
後に太陽がもっと高くなった頃、朝の静けさはほとんど残っていなかった。
ヴィルツが変貌していた。
色とりどりの布が家から家へ張られ、風にはためき、石と木の上に踊る色の斑点を投げていた。街全体をリボンと光で包んだかのように。その間に小さなスライムの形をした提灯がぶら下がっていた。緑、青、黄、桃色、そして歪く描かれた小さな目の黒いものまで。いくつかの顔は子供が走りながら描いたように見えた。まさにだからこそ生き生きとしていた。
扉の前に水の桶が立っていた。雨戸が花や布や小さなスライムの人形で飾られていた。商人が屋台をただ組むだけでなく磨き上げていた。菓子のテーブルですら今日は見栄えよくしたがっているかのように。ある屋台の上にスライムがあまりに幅広く笑っている看板がかかっていた。傍にスライムクッキーが積まれていた。光の中で煌めく砂糖の結晶をまぶして。
「スライムクッキー! 幸運のために! 綺麗な靴のために! - 」
「腹痛のために」と傍の男が呟いた。もう二つ食べて、少なくとも一つは後悔しているように見えた。
子供たちが叫びながら路地を駆け、跳ぶたびにきゅっと鳴る風船を握っていた。至る所で同じ言葉が聞こえた。叫ばれ、囁かれ、王族の訪問のような重要さで。
「スライムパレード!」
本当はスライムの移動という名前だった。
だがヴィルツはとうにパレードの方が響きがいいと決めていた。もっと祝祭的。ただ見るのではなく体験する何か。そして街が何かで一致したい時は、論理すらいつか疲れる頑固さで。
ヴォルフクラウは広い交差点の近くに位置を取っていた。低い壁の上にわずかに高く。そこからなら人混みの真ん中にいなくてもすべて見えた。
クレントが腕を組んで木の柱にもたれていた。くつろいで見えたが、視線は動き続けていた。群衆を、屋根を、窓を、普段の日常ですら人間が近すぎる狭い場所を撫でて。
傍にヴァレリアが立っていた。
同じく視線を通りに走らせていた。硬くなく。張っていなく。ただ覚醒して。互いをほとんど道に突き飛ばしかけている子供の一群で止まり、次に倒されるのを待つばかりの溢れすぎたビールの杯で。
クレントが横目を投げた。「パレードにいるんだぞ。攻城戦じゃない」
ヴァレリアの口角がほとんど動かなかった。「それでも何百人が密集してる」
クレントが低く鼻を鳴らした。
反論しなかった。
もう少し後ろにルビンとディアマントが立っていた。意図的に離れたのではなく、ヴァレリアかクレントが前に出なければならない時のために場所を空けるちょうどの小さな距離で。ルビンが手を袖に緩く隠していた。視線は好奇心に満ち、ほとんど愉快そう。ディアマントはただディアマントだった。穏やかに、まっすぐに、覚醒して。祭りでも忘れないかのように、人間がどれほど速くつまずき、杯が倒れ、子供が間違った方向に飛び出すか。
スマラグドがアリッサとアリスの間に立っていた。
アリスはまだまるきり元気ではなかった。ギルドの直後ほど蒼白ではないが、本当に回復してもいなかった。姿勢は穏やかだが完全に緩んではおらず、最悪の人混みからは少し外れていた。目に見えて引っ込むことなく。それでも繊細な本物の笑みが顔にあった。即座に危険を探さずにこの日をただ見ることを自分に許しているかのように。
アリッサが小さく近づいた。ぶつからないように。
「本当に来てくれてありがとう」と低く言った。
アリスが微笑んだ。「大袈裟かどうか見たかったの」
布や提灯や屋台に目を走らせた。毎年これが世界で一番当然のことであるかのに振る舞いながら、すべての動きから期待が読み取れる人々に。
「大袈裟じゃなかった」と言った。
スマラグドが片眉を上げた。「いつもは大袈裟なのに」
アリッサが即座に首を回した。「そんなことない!」
アリスの視線がちらりとスマラグドに流れた。穏やかに。中立に。
スマラグドが歪んだ笑み。「まあね。ほとんどいつも」
アリッサが鼻を鳴らした。「それもない!」
一瞬、軽かった。
まさにそれがこの瞬間をとても貴重にした。大きくなく。劇的でもなく。ただ軽い。
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アリッサが通りの端にもう少し近づいた。手すりに手を置いた。心臓が速く打った。だが今度は恐怖からではなかった。何かが始まろうとしていてもうほとんど掴めるあのそわそわ。
「普通はスライムって何匹くらい来るの?」と訊いた。
傍の年配の男。灰色の髭。スライムの形のスカーフ。祭りの伝統に関しては原則として他の全員より詳しい人間の満足げな表情。しゃがれて笑った。
「ああ、お嬢ちゃん。スライムを数える人なんているかい?」
手を広げた。そもそも試みること自体が冒涜であるかのように。
「年が値する分だけ来ると言われとる。少なければ辛い年。多ければ楽な年」
アリッサが瞬きした。
スマラグドが首を傾けた。「一匹だけ来たら?」
男が物思いに見た。一瞬、この質問を予言と同じ真剣さで受け取っているように見えた。
「そうなったら」とやがて言った。「どういうやつかによる」
どちらかが訊き返す前に、群衆にざわめきが走った。
まず後ろで。
次に横で。
次に至る所で。
高い草の中の風のように広がるさざめき。
「来た!」
声がもっと増えた。首が回った。子供がつま先で跳ねた。何人かの大人が身を乗り出した。好奇心と威厳を保つ努力が同時に見えるほど。
ずっと後ろ、街の端で何かが動いた。
最初は地面の煌めきだけだった。石と埃に合わない反射する斑点。もう一つ。さらに。
そして本当に見えた。
最初のスライムが通りに滑り込んだ。
アリッサの記憶より小さかった。あるいはそう見えるだけかもしれない。今度は森ではなく、戦いと恐怖の間ではなく、祝祭に飾られた街の真ん中にいたから。飴のように色とりどりで、核が中で軽く脈打つのが見えるほど半透明だった。
翠緑のスライムが先頭を滑った。半透明で、核が真ん中で穏やかに煌めいていた。後ろに空色、淡い黄、桃色、乳白色、橙色が。
それぞれが自分の色を小さな旗のように纏っていた。
通りの子供たちが即座に喜びに叫んだ。
何人かが手を伸ばしたが、本当にスライムの道に差し出す勇気はなかった。左の方に規則のあの年配の女性が立っていたのも理由の一つ。誰にも任命されていないのに公式に秩序を担当しているらしい女性。
悪さまであと一つの判断しかない二人の少年の襟を掴んでいた。
「蹴るな! 驚かすな! 餌やるな! 紙吹雪を直接スライムに投げる者を見たら - 」
「だって紙吹雪じゃん!」と一人がぼやいた。
「紙吹雪もゴミ」と素っ気なく言った。
もう一人の少年が手の中の紙切れを突然とても考え深そうに見つめた。
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最初のスライムがその間に石畳を滑っていた。通った場所の石は確かにもっと綺麗に見えた。大袈裟に魔法的に綺麗ではない。もっと、埃と汚れがぬるぬる通った後にただ跡形もなく消えるかのように。
男が好奇心から汚れたブーツの縁をスライムの道にちょっと差し出したが、規則の女性が首をそちらに向けると急いで引っ込めた。
アリッサが少し身を乗り出した。目が光っていた。
本当にかわいい。
森みたいじゃない。どの影も危険で、ぬるぬるした塊すら戦いの一部になりえたあそこみたいじゃない。
ここでは柔らかかった。穏やか。ほとんど楽しそう。
小さな黄色いスライムが明るいぶくぶくのような音を出し、小さな女の子がペットをもらったかのように興奮して叫んだ。
スマラグドが目を細めてもっと後ろを指した。「見て。あれ」
アリッサが指を追った。
鮮やかなピンクのスライムが、周囲のものより少し大きく、行列の端を這っていた。突然家の壁で立ち止まり、平たくなって影に押し込んだ。そこで見えなくなると確信しているかのように。
アリッサが見つめた。
「あれ......いないふりしてる?」
ルビンが視線を追った。唇が即座にぴくりとした。
声を出して笑わないよう力を込めて引き結んだ。
「あれは」とやがて呟いた。「自分を忍者だと思ってる」
クレントがちらりと見た。「自分を忍者だと思えば、いつか忍者になれるかもしれない」
ヴァレリアが鼻を鳴らした。「屋根から屋根に跳び始めたら話しましょ」
ピンクのスライムが潜伏の最中に止まった。
ゆっくり壁から離れた。完全にではない。向きを変えるだけちょうど。さらに平たくなり、花箱の影にセンチ単位で潜り込んだ。光の中にまだほんの小さな光る縁だけが残るまで。そこで微動だにせず横たわった。
今こそ本当に見えなくなったと完全に確信して。
最前列の子供が即座に指差した。「いた!」
ピンクのスライムが即座に反応した。ほとんど侮辱されたような小さな「ぶりっ」という音とともに影にもう少し深く沈み、ほとんど立派と言えるほど静かに留まった。
ルビンがもっときつく唇を引き結んだ。「本気で取り組んでる」
「屋根を走り始めたら話すって言ったでしょ」とヴァレリアが素っ気なく呟いた。
スライムはこの段階がまだ信頼されていないと理解したかのように、目に見える威厳で隠れ場所から出て、不必要にゆっくりとした弧を描いて群れの端に戻り、特別に満足した「ぶろっ」を鳴らした。秘密の任務を成功裏に完了したかのように。
「ほら」とスマラグドが即座に指差した。「もっと上手くなってる」
「もう称号を鍛えてるな」とクレントが素っ気なく。
アリッサが笑った。「忍者スライム」
アリスが低く鼻を鳴らし、ディアマントの口角すらほんの少し動いた。
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パレード - 正確に言うなら移動 - が進んだ。
今度はもっと珍しい色のスライムが来た。光をほとんど呑むかのような漆黒。磨りガラスのような乳白色。中に微小な火花を閉じ込めたかのように。跳ねるたびに温かく煌めくオレンジ。上機嫌が自分の色だと決めたかのように。
群衆のいくつかの声が即座に低くなった。迷信が煙のように空気に忍び込んだ。
「珍しい色は珍しい年をもたらすと言うわ」とどこかで女性が呟いた。
「珍しい不幸かもしれない」と別の誰か。
規則の女性が即座に鋭く舌打ちした。その一文だけで幸運を侮辱したかのように。
アリスが群れを静かに見送った。一瞬、視線にあまりに穏やかなものがあり、アリッサは思わず思った。
本当にこれが必要だったのかもしれない。痛くないもの。ただそこにあるもの。
「みんながこれを祝う理由が分かる」とアリスが低く言った。
アリッサが即座に頷いた。スライムから目を離さずに。「わたしも」
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行列がもっと密になった。
もっと色。もっと煌めき。もっと石の上の柔らかな揺れ。流れる水のように均等に転がるスライムもいた。小さく不規則な動きで跳ねるものもいた。それぞれが自分の拍子を持つかのように。子供が笑い、大人が呼び合い、どこかで誰かが才能は必ずしも必要ないが効果はある種類の熱意で笛を吹いていた。
そしてアリッサに見えた。
前方ではなかった。
目立つ真ん中のどこかでもなかった。子供が即座に叫んだり大人が珍しい色を指差したりする場所ではなかった。
小さめのスライム。周囲のものより少し明るい。群れの中で必要以上にちょっと高く跳ねていた。特に大きくはない。特に印象的でもない。ただ満足して。
アリッサの目が見開かれた。
いいスライム。
一度、二度跳ねた。パレード全体が彼にとって一つの美しい日であるかのように。ぶくぶくと呼び声と笑い声のすべての中で、アリッサにはあの小さく馴染みのあるパターンがほとんど見えた気がした。あの余計な少しのエネルギー。あの「ぼくはここにいて、いいと思ってる」。
口がわずかに開いた。
一瞬また森にいた。戦いの中ではなく。もっとその前のあの奇妙な境界に。スライムの群れが偶然ではないと初めて感じた時。秩序があった。パターン。そしてその真ん中にあの一匹。あまりに楽しそうに聞こえて、不気味であるべきだったはず。あまりに不条理でなければ。
いいスライムがもう一度跳ね、低く満足げに鳴った。
「ぽいん」
アリッサ以外には誰にも聞こえなかったようだった。
あるいは誰もがその音をスライムの全体的な騒音の一部だと思っただけかもしれない。
アリッサの心臓が小さく跳ねた。
本当にいる。
スマラグドをつつこうとした。指差して「あれ。あの子」と言おうとした。突然、視線の中に何かが引っかかった。
あの子にではなく。
もっと後ろに。
ずっと後ろ、色とりどりのスライムの向こうに、何かが違って煌めいた。
最初はただの感覚だった。歌の中の一音がわずかにずれている時のあの種類の違和感。すぐに名づけられるものではない。ただあの低い「何かがおかしい」。
アリッサが瞬きした。
スライムの柔らかく光る身体の間で、一拍の一瞬だけ太陽が何か硬いものに当たった。
金属。
大きくはない。露骨に見えるものでもない。地面すれすれのたった一つの冷たい閃き。
アリッサが目を細めた。
次の瞬間に青と緑のスライムの波がちょうどその前に押し寄せた。
子供が歓声を上げた。誰かが紙吹雪を空に投げた。スライムから十分に遠く、規則の女性が厳しく見ただけで即座には怒鳴らなかった。
アリッサがつま先立ちになった。
あの場所をまた探した。
いいスライムはその間にもっと先に跳ねていた。世界に完全に満足しているかのように。忍者スライムが鮮やかなピンクで目立たないの正反対であるにもかかわらず、特に目立たないように端を押していこうとまた試みていた。人々が笑い、指差し、呼び合い、色と幸運について議論した。
そしてまた見えた。
ほんの一瞬だけ。
何か小さいもの。銀色に光る。揺れている。だが他のものの拍子では揺れていない。
心臓が小さく硬く跳ねた。
「何か......いる」と低く呟いた。
だが群衆の笑いと、落ちた杯の音と、スライムのぽこぽこと百の声のざわめきが、隣の誰かが訊き返せる前に言葉を呑み込んだ。




