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第63章 - 泰然

受付の女性がヴァレリアを見た。カールを見た。またヴァレリアを見た。


そして本当に仕事を再開した。


指がまだ微かに震えていた。ギルドカードと注記をもう一度確認しながら。そして手が止まった。


目が見開かれた。


「失礼いたします」と慎重に言った。ほとんど気後れして。「今見たところ、クレントさんはタンタルへの昇格試験を申請できます」


今度はただ静かだったのではなかった。


部屋全体が一拍の間、呼吸の仕方を忘れたかのようだった。


さっきまで喧嘩のためだけにこちらを見ていた者たちすら凍りついた。口を開きかけていた年配の冒険者が声を出せなくなった。奥の方で誰かが杯を強く置きすぎて木にぶつかった。


タンタル。


その言葉が重く広間に落ちた。


何気なく話すランクではなかった。十分なポイントと十分な依頼の向こうに誰かを待っている目標でもなかった。古い記録に載っているもの。色褪せた注記の端に。世紀を重ねるごとにますます伝説に聞こえる物語の中に。最後にこのランクに到達した者は五百年以上前だった。ギルドの台帳にはもう乾いた事実だけが残っていた。あまりに昔のことで、時間そのものがその輪郭を曖昧にしていた。


ヴァレリアが瞬きした。


この日で初めて、穏やかさのほんの一瞬だけ完全な滑らかさを失った。怒りからではない。本物の驚きから。


「本当に?」と訊いた。今度は声にもっと温かいものがあった。


受付の女性が慎重に頷いた。「はい。要件は満たされています。公式に試験を申請できます」


小さな正直な笑みがヴァレリアの顔をよぎった。


「あの人のためにうれしい」と言った。


スマラグドには即座に分かった。社交辞令ではない。ヴァレリアはまさにそう思っていた。


傍にアリスが静かに立っていた。ただ視線が変わった。一瞬、ギルドの広間が本当には目に映っていなかった。木と羊皮紙と人間の代わりに、森が映っていた。冷たい空気。土と血の匂い。幹とずたずたのシダの間の魔力の明滅。


クレント。


あらゆる一歩に力を消費しても動き続けた姿。動きで考えているかのように空間を読んだ姿。無駄な硬さもなく、盲目な突進もなく、ただ大きいだけの一撃もなく。すべてが、次の瞬間に何を代価にしていいか常に知っている者のように見えた。


アリスが目を伏せた。


そう。もちろんあの人ならできる。


カウンターの向こうではすでにまた書かれていた。ペンが乾いた音で紙を走る。まさにこの日常がタンタルという言葉をさらに非現実にした。


スマラグドがヴァレリアを見つめた。


昇格試験?


その言葉はまるきり馴染みがないわけではなかった。だが今ここで落ちた時には、人間がただやるものには聞こえなかった。物語の端に存在するもののように。偉大な名前について語る時にする文。傍に立って、話題の人物の呼吸が聞こえる時にするものではない。


クレントがそういうものを申請できるの?


視線がアリスに飛び、ヴァレリアに戻った。これらの顔のどちらかがこれが実際にどれほど大きいか教えてくれるかのように。


---


床でカールがまだ呼吸を取り戻そうとしていた。


ゆっくり頭を上げた。腹が灼けた。肋骨に石を詰め込まれたかのように感じた。近くの二人の男がやがと身をかがめたが、引き上げる前に、痛みの中を一つの明確で苦い考えが通った。


くそ......本当に強い......


視線がヴァレリアに上がった。


静か。直立。穏やか。


ただの噂じゃない。ただの名前でもない。これが狂戦士の女王か......


二人の男が脇の下を掴んで助け起こした。ふらふら立った。まだ半ば前かがみ。さっき落ち着かせようとした男が近づき、カールにだけ聞こえるほど低く囁いた。


「とんでもなく馬鹿なことをしたな」


カールが顔をしかめた。


痛みだけからではなく。


反論しなかった。


---


ヴァレリアはカウンターでまた書かれるのを待った。そして手をカウンターの縁に緩く置いた。さっきの出来事が本当にただ煩わしい挿入にすぎなかったかのように。


「クレントへの公式書面を準備させたい」


受付の女性が即座に頷いた。「もちろん」


記録員がすぐに新しい用紙を取り出した。今度は紙がもっと厚く、縁にすでにギルドの印がある。公式書面。後でどこかに仕分ける単なる注記ではない。最初から転送されるために作られたもの。


ペンがまた走り始めた。


名前。チーム。ランク。試験への資格。管轄部署。転送。


受付の女性が一度深く呼吸した。声を確かなレールに戻そうとするかのように。「書面は直接試験担当部署向けに準備しますか?」


「ええ」とヴァレリアが言った。「完全に。遅滞なく」


「了解です」


またペンが走った。二つ目のスタンプが鈍い音で用紙に押された。インクが紙の上で一瞬湿って光り、ゆっくり繊維に沁みた。


受付の女性がまた顔を上げた。まだ慎重に。まだ声にヴァレリアが明らかに伴う緊張の残りがある。


「それと......ギルドポイントを武器と交換したいとおっしゃいましたか?」


ヴァレリアが頷いた。「ええ」


女性が目の前の開いた記録に目を走らせた。ヴォルフクラウに。イリジウムのオクタスターの計上に。たった今確認された数値に。交換が可能であることは疑いようがなかった。それでも次の質問はほとんど自動的に聞こえた。今日他にすでに枠を超えたすべてよりも、書式に頼った方がましだと。


「何と交換をご希望ですか? 在庫には - 」


ヴァレリアがわずかに手を上げた。


「両手剣で十分」


スマラグドが目を見開いた。


両手剣?


思わずヴァレリアを見た。腕を。姿勢を。彼女について知っているすべてを。


ヴァレリアは弓で戦う。拳で。速く、直接、硬く。だが両手剣では戦わない。


スマラグドの頭の中で考えが駆け巡った。


じゃあ誰のため?


アリスもちらりとヴァレリアに目を上げたが何も言わなかった。ヴァレリアが今口にしない答えがあると気づいたのかもしれない。


受付の女性がほんの一瞬眉をひそめ、頷いた。「もちろん」


もう一人の女性と一緒に奥の部屋に消えた。


待つ間、広間はもう前と同じではなかった。


誰も普通には話さなかった。囁きを強いる者すらいつもより低い声だった。短時間にあまりに多くのことが起きた。イリジウムのオクタスター。八歳の子供が三星尖。ヴォルフクラウ。クレントにタンタル。カールが床に。


スマラグドは自分に、ヴァレリアに、アリスに向けられる視線を感じた。露骨なもの。横目だけのもの。若い冒険者の何人かがあらゆる細部を頭に焼き付けているように見えた。後で酒場で吐き出すためだけに。年長の者の何人かは明らかにそれほど感心していなかった。


カールはまた立っていたが、距離を保っていた。


もう誰も前に出なかった。


---


数分後、受付の女性が戻ってきた。


手に両手剣があった。


一目で分かった。ただ良い出来ではなかった。金属が派手にではなく深く清潔に光っていた。一片一片がまさにあるべき場所にあるかのように。刃が明らかに均衡が取れていた。柄が両手に十分な長さだが、野暮ったさはない。鍔ですらある厳密な精密さを持っていた。なぜかを説明できる前に高価に見せるもの。


会話がまた途絶えた。


大きさのためではない。大きな剣は皆見たことがあった。


これは違った。


清潔すぎた。


まとまりすぎていた。


小さな街のギルドのカウンターの裏にたまたまあるべきではない武器。


ヴァレリアが剣を受け取った。


金属が革に静かに擦れた。重さを一度手に沈ませた。目に見える力みなく。刃をわずかに光に傾け、手首をほんの少し回した。親指が鍔への移行部を滑った。何かを試そうとする者のようにではなく。見たものが本当に一目で分かるほど明白かどうか確かめる者のように。


スマラグドが思わず息を止めた。


アリスも見ていた。剣を最初にではなく、ヴァレリアの顔を。


大きなものはなかった。驚嘆もない。目に見える感銘もない。経験が凝縮するあの細い集中した視線だけ。


そしてヴァレリアが穏やかに言った。「星素材のプラチナ級とイリジウム級を混合した鋼。黒竜の鱗で強化。おそらく大師匠の仕事」


一拍の間、誰も反応しなかった。


スマラグドは冷たい戦慄が背中を走るのを感じた。広間の空気が温かいのに。列挙そのものではなかった。ヴァレリアがそれを口にする当然さだった。手に取った途端に剣がその来歴を見せたかのように。


カウンターの傍で誰かが聞こえるように息を吸った。


その後にようやく受付の女性が瞬きした。一度。ゆっくり。ヴァレリアがたった一目でこれほど素っ気なく分解するとは予想していなかったらしい。


今度は両手剣がただ高価には見えなかった。


決定されたものに見えた。来歴のある武器。重みのある。まだ口にされていないかもしれない目的のある。


ヴァレリアが短く頷いた。「いい。これをもらう」


受付の女性が立ち直り、この交換も記録した。


クレントへの公式書面がすでに傍にあった。封印がまだ湿っている。


ヴァレリアがまず書面を取り、短い一瞥でスタンプを確認し、しまった。次に剣を取った。


アリスが書面を見て、武器を見て、またヴァレリアを見た。視線に一瞬疲弊があったが、静かな理解にほとんど見えるものもあった。


スマラグドは自分の謎から出られなかった。


ヴァレリアが背を向け、流れるような動きで剣を背中に負った時、彼女には異質で同時にどこか正しく見えた。彼女のためではない。本当には。もっと、頭の中でとうに別の誰かに割り当てていたもののように。


視線を浴びながらギルドを出た。


誰も止めなかった。


外でまた街の冷たい空気が当たった。パンの匂い。煙。遠い声。どこかで荷車が石の上をがたがた鳴った。窓から路地に水が撒かれた。すべてが急に、中でたった今起きたことには普通すぎた。


スマラグドがヴァレリアの傍を歩きながら、背中の両手剣を何度も盗み見た。


クレントへの書面は重要だった。


イリジウムのオクタスターは重要だった。


タンタルは重要だった。


だがこの剣が解けない謎のように頭に残った。


見れば見るほど、同じ問いが強く灼けた。


本当は誰のために?

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