第61章 - ヴィルツの街
クレントがまだ眠るアリッサを腕に抱えた。
温かかったが、八歳の子供が本来あるべきよりずっと重かった。体重ではない。この夜が彼女に与えたものの重さ。頭が肩に沈み、呼吸は穏やかで、それでも一歩一歩が自動的にもっと慎重に、もっとゆっくりになった。間違った触れ方だけで裂けるものを運んでいるかのように。
頼む。ただ呼吸を続けてくれ。
周囲で戦いの後にいつも少し静かすぎる馴染みの朝の手順が始まった。ディアマントが杭を地面から引いた。一本ずつ。正確に。ほとんど機械的に。ルビンが毛布を巻き、装備を整えた。帯をきつく引けば混沌が小さくなるかのように。ヴァレリアが一瞬静かに立ち、ただアリッサを見ていた。
アリスが切り株に座ってこめかみを擦っていた。起きていたが、本当にはここにいなかった。動き方で分かった。小さく。節約して。余計な一歩が身体を侮辱するかのように。
「一緒に来なくていい」とルビンが革帯を締めながら呟いた。
アリスが低く鼻を鳴らした。「いいえ。行かなきゃ」
ヴァレリアがちらりと目を上げた。「あなたは証人よ」
アリスが頷いた。「そう」
スマラグドが近づいた。手を絡ませて。まだ中で震えているすべてをどうすればいいか分からないかのように。視線がアリッサに留まった。
「本当に......大丈夫?」とやがて訊いた。
ディアマントが先に答えた。「生きてる。それが大事だ」
ルビンがスマラグドを見た。声がもっと柔らかくなった。「今日は街に着く。ちゃんとしたベッド。温かいご飯。アリッサにはそれが必要」
クレントは何も言わなかった。言ったら正直すぎたかもしれないから。
一時間後、野営地の痕跡はほとんど見えなかった。潰れた草と冷たい灰の暗い輪だけが、ここで人間が眠り、森が一夜だけそれを許したことを示していた。
出発した。
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小道は最初まだ湿った密な緑の中を通った。苔が根に煌めき、空気は土と冷たい葉の匂いがした。だが一時間ごとに森は明るくなった。密な下草が雑木林になった。森の地面が踏み固められた砂利になった。いつしか荷車の轍が道を走った。深く規則的な痕跡。ここでは動物より人間が多く通ることを示す。
「近い」とルビンが素っ気なく確認した。
スマラグドが聞こえるように息をついた。
クレントが先頭を歩いた。アリッサを腕に。何度もディアマントが短く手を上げるか視線を投げた。荷を引き受けようとする無言の申し出。クレントが毎回首を振った。
この子を抱えていれば、せめてこれだけは制御できる。
ヴァレリアがすぐ傍を歩いた。偶然というには近すぎた。視線が木を、道を、小道の端のすべての動きを撫でたが、何度もアリッサの顔に戻った。スマラグドが直後を歩いた。時に二歩離れ、時に一歩。アリッサが眠りの中で動くだけで近づく準備ができていた。
ルビンとディアマントが横に構えた。警戒していたが、朝ほどは張っていなかった。ゴブリンの後に直後の次の襲撃は誰も予想していなかった。軽率からではない。道がとうに文明が近いと告げていたから。
ヴィルツが現れた。
最初は道の変化としてだけ。次に丘の間の煙として。最後に低い城壁と整った屋根と、人間がただ生き延びるだけでなく暮らしている道を持つ小さな街として。
ヴィルツは要塞でも大都市でもなかった。だがこの場所には重みがあった。壁沿いの手入れされた庭に見えた。綺麗に引かれた水路に。頻繁に開かれてきたほど古く、ただの飾りではないほど頑丈な木の門に。
街門で旗が風にはためいていた。穏やかに。華美ではなく。攻撃的でもなく。ただ立っている布。
入口の近くに像があった。
剣を掲げた女性。風雨に打たれ、苔に触れられ、それでも明らかに手入れされていた。誰であるか説明する大きな銘板はなかった。必要がなかった。エクシテルではこのシルエットを知っていた。本からだけではなく。日常に携えていた。名前に。歌に。学校や学院がそこから歴史を作るずっと前に、親が子供に教える小さな言葉に。
人々にもそれを感じた。
余所者を見る構えに。旗を繕う誇りに。小さくならずに互いに場所を譲る穏やかな当然さに。
クレントには即座に分かった。だが今日はそのすべてが何も与えなかった。
今日はただ腕のアリッサと、彼女がしたことの重さだけだった。
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門をまるきり通る前に気づかれた。
静かに始まった。
「ヴォルフクラウ......」
次に二つ目の囁き。三つ目。首が回った。籠を持つ女性が道の真ん中で立ち止まり、ディアマントを見つめた。物語が目の前に実体化したかのように。商人が話の途中で言葉を止めた。男が帽子を取り、取った後でようやく気づいたようだった。
「あの人たちだ!」と子供が興奮して叫んだ。「英雄だ!」
何人かが頭を下げた。他の者は真剣な畏敬でただ頷いた。また他の者が近づきたがった。話したがった。質問したがった。物語の名前が本当に自分たちの通りを歩いていることを確かめたがった。
クレントはこれらの視線すべてを二枚目の皮膚のように感じた。
別の日なら微笑んだかもしれない。ディアマントがもう半分冗談を言っていたかもしれない。ルビンが苛立って目を回し、それでもヴァレリアが丁寧に礼を言っていたかもしれない。
今日はクレントはただアリッサをきつく抱いた。
ルビンが一歩前に出た。
大きな声ではなかった。必要もなかった。
「お願い」と穏やかに言った。「静かにしてほしいだけです。ベッドだけ。子供が疲弊しています」
「子供」という言葉が群衆を即座に変えた。
畏敬は残ったが、別のものがその上に出た。慎み。衝撃。年配の女性が指を唇に当て、短い祈りのような何かを呟いた。男が娘をそっと引いた。誰かがベンチをどかした。若者がルビンが見る前に走り出した。
「主人を呼んできます!」
クレントがアリッサを抱えて宿へ直接向かう間、ヴァレリアが一拍だけ残った。スマラグドが見上げた。
「ヴァレリア」と飛び出した。「ギルドに一緒に行っていい? お願い。何を言うか聞きたい。いたいの」
ヴァレリアが短く見た。
視線に疲弊と心配と、スマラグドが名づけられなくても即座に感じたものがあった。この道は散歩ではないということ。あそこで結果を伴う言葉が語られるということ。
「いいわ」とヴァレリアが言った。「でもおとなしくして。私が言った時だけ話すこと」
スマラグドが髪が揺れるほど速く頷いた。
アリスがヴァレリアの傍に来た。かろうじて見えるほどふらついたが、背筋は伸ばしていた。
ヴァレリアが首を向けた。「あなたも来て」
アリスが頷いた。「分かってる」
ルビンとディアマントはその間に市場の方へ曲がった。食料、薬、包帯、食事。誰も直接死にかけていなくなった途端にまた大事になるもの。
「包帯五巻、精製水、簡易治癒薬二本、それと......」とルビンが始めた。
ディアマントがもう唸っていた。
「......邪魔したら全部二倍買ってもらうから」とルビンが素っ気なく付け加えた。
ディアマントが歪んだ笑み。「はい、奥様」
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クレントはその間に宿「眠れる巨人亭」に入っていた。
中はスープと木と、人間がこういう場所で夜ごとに買う温かな安らぎの匂いがした。客が二人振り返った。まずクレントに。次にアリッサに。部屋の空気を即座に変えるだけで十分だった。
「ヴォルフクラウ......」と誰かが囁いた。
主人は肩幅の広い男で、エプロンをつけ、眠りより仕事を多く知る顔。一瞬だけ凍った。
視線がアリッサに落ちた。
血。
蒼白さ。
クレントの腕にぶら下がる姿。
畏敬が顔から消えた。機能がその場所に入った。
「部屋を二つ」とクレントが即座に言った。「各三床。湯。布。食事は後で」
「はい」と主人が言った。「もちろん」
助けを呼び、宿が即座に動き始めた。若い給仕が階段に走った。別の客が立って場所を空けた。誰も金のことを訊かなかった。詳細も。
クレントがアリッサを上に運んだ。
階段がきしみ、きしむたびに咎めのように感じた。
後で。今はだめだ。
上で最初の部屋を見せられた。清潔なシーツ。厚い藁の寝台。通りに面した窓。特別なものはない。それでも森と比べるとほとんど現実離れして見えた。
アリッサを慎重にベッドに寝かせた。
シーツが石鹸と日差しの匂いだった。血とオゾンではない何かの匂い。アリッサが小さな音を出した。吐息以上のものではない。クレントの心臓が一瞬あまりにきつく縮み、呼吸を感じるためだけに胸に手を置いた。
穏やか。
ある。
額から髪を払った。
「俺のお姫様」と低く呟いた。「育ち続けろ......ただし俺がついていけないほど速くはなるな」
部屋を出た。
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下の宿の前にヴァレリア、スマラグド、アリスがすでに待っていた。
一緒にヴィルツを歩いた。
クレントがもう注目をすべて引かなくなった今、スマラグドがもっと意識的に街を見た。石と木の家。クライルより密に建てられている。通りの上でフックに揺れる看板。開いた扉から温かい酵母の匂いが溢れるパン屋。二人の女性が水を汲み、ヴォルフクラウが通り過ぎると声を落とした井戸。好奇心に見る子供たち。だが追いかけはしない。親が一つの仕草で止めたから。
ヴィルツはクライルより大きく古かった。多くを見てきた正面に感じた。ここで仕事がなされる穏やかさに。そして誰も声に出さないのにこの場所にかかる政治的な重みに。エクシテルは旗と像だけではなかった。姿勢だった。小さな街にすら日常に沁み込む秩序。
スマラグドはギルドの建物が見えた。まだ前に立つ前に。
周囲の家からはっきり際立っていた。石の壁。明確な線。宮殿ではない。飾り立てた塔でもない。だが告げている建物。ここではただ仕事をするだけではない。ここで決定が下される。
扉の前に二人の冒険者が立ち、さっきまで重要だった何かを議論していた。一人が皺くちゃの依頼板を脇に挟んでいた。中から声が漏れていた。ペンの擦れ。金属の短い音。誰かが胸甲を外しているかのように。
スマラグドの心臓が速く打った。
恐怖だけからではなく。
別のものもあった。興奮。好奇心。向こう側で物事がもっと大きくなる境界に立っている感覚。
アリスが一瞬立ち止まり、壁に手を当てた。劇的にではなく。一呼吸分だけ。身体にまだ一緒に行くことを思い出させなければならないかのように。
ヴァレリアは気づき、ほとんど一歩分だけペースを落とした。アリスがつまずいて追わなくて済むだけちょうど。
「ヴァレリア......」とスマラグドが始めた。
ヴァレリアがただ手を上げた。
「まだ」と言った。「まず入る。それから話す」
扉の前に立った。
中から声が聞こえた。忙しく。速く。すべてを見尽くしたと信じている人間の調子。
ヴァレリアがドアの取っ手に手を置いた。




