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第58章 - 最初の一太刀

※本話には激しい戦闘描写・流血・子供による殺傷の描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。

森はまだ完全には目覚めていなかった。


最初の光が幹の間に薄い幕のようにかかっていた。朝があまりに大きな声を出すのを恐れているかのように。至る所で苔とシダの上に露が煌めいていた。小さな珠。動くたびに光を砕く。地面は湿って柔らかく、空気は冷たい土と、夜をまだ手放したくない葉の匂いがした。


アリッサの呼吸が短い突きで来ていた。


目の前に群れが近づいていた。小さな歩み。素早い歯。子供が玩具を持つように刃物を握る骨張った手。ただしこの玩具は切る。後方に魔法使い。不気味に穏やかで。戦士というよりも何度もやった仕事をする職人のように。指の間に元素魔法がちらついていた。火。土。風。大きくはないが、致命的であるだけ十分に正確。


アリスがアリッサの一歩後ろに立っていた。木の影に半分。


距離を保っていた。臆病からではない。自分が場所を取ればアリッサが倒れると知っていたから。指が震えながら魔力の最後の残りを集めていた。多くはなかった。かすかな息だけ。細い糸。「まだ」ではない何か。


「アリッサ......」とアリスが吐息のように。ぎりぎり聞こえるだけに。「呼吸。数えて。じゃないとパニックに喰われる」


アリッサがかろうじて頷いた。


一。二。


だが数えることが即座にまた崩れた。最初のゴブリンが突進し、鋼が鋼を打った時に。あの金属音が思考を布を切る刃のように切り裂いた。世界が狭くなった。刃。距離。歩。テントに退くな。スマラグドの眠りに退くな。昨日ほとんど失った身体に退くな。


肩を下に強いた。


指が麻痺するほどきつく握らないよう強いた。


明らかに劣勢だと分かっていても、決意は揺るがなかった。


クレントの声を思い出した。大きくなく。慰めでもなく。明確に。


呼吸しろ。穏やかに。深く。震えを消せ。


空気を吸った。鋭く。冷たく。目を完全には閉じなかった。一瞬だけ。そして走り出した。


最初の一歩が最も重かった。


二歩目が楽になった。


三歩目で何かが決まった。


壊れるか。動くか。


真ん中に盲目に突っ込まなかった。斜めに入った。クレントが何度も何度も叩き込んだように。楽な線は決して取るな。敵が望む場所には決して行くな。地面が露で滑ったが、アリッサは靴底が支えを得るように足を置いた。外縁。平たくなく。雑にでもなく。靴底の下に根を感じ、踏み台のように使った。


最初のゴブリンが正面から来た。


アリッサの刃が金切り声のような金属音で相手の刃にぶつかった。火花が短く熱く散った。衝撃が手首を通って肩まで走った。壁のように受け止めなかった。横に逸らした。クレントに教わった通りに。


受けるな。導け。


二体目のゴブリンが左から突いた。


アリッサが刃を回し、相手の刃を自分の刃に沿わせ、小さなフェイントで引き離した。その際に前腕をかすめた。深くはない。だが叫ぶほどには十分に深く。甲高く驚いて。アリッサは布と肌の短い抵抗と、鋼が本当に生きているものに当たるあの微かな瞬間を感じた。


ゴブリンがよろめいた。


アリッサは即座に追撃の反射を感じた。


だめだ。欲張るな。


引き戻し、構えを変え、足を地面に戻した。呼吸が速すぎた。胸が縮んだ。だが立っていた。


「グルアアア!」


ジェネラルがアリッサには分からない号令を叫んだ。


効果は即座に見えた。


魔法使いがテンポを変えた。


一体目が火を集めた。綺麗にではない。炎を泥にまぶしたような汚いオレンジの球。二体目が両手を合わせ、その間に土が重く不格好な塊に凝縮した。三体目が二本指を上げただけ。それだけで鋭い突風が葉を走り、アリッサの目の前の露を顔に吹きかけた。大きな術ではない。まさにそれが危険だった。傷つけるためではなく。足場を奪うために。


アリッサが首を横に弾いた。


熱が頬をかすめた。


背後で土塊が幹にぶつかった。樹皮が弾けた。破片が飛んだ。新しく引き裂かれた木の匂いが煙に混じった。


その煙の中からチャンピオンが現れた。


幅広い肩。首に傷跡。重い斧を手にしていた。この体格には鋭くある必要がなかった。重さで十分だから。顔が飢えた笑みに歪んでいた。嘲りではなく。確信。


彼女がどう倒れるかとうに知っているかのように。


アリッサは背後でアリスが鋭く息を吸うのを聞いた。


叫びではなく。呼びかけでもなく。


次の一撃がすべてを決めると気づいた者の、あの短く詰まった音だけ。


チャンピオンが斧を上げた。


アリッサが剣を振り上げた。


ガァン。


音がおかしかった。


大きすぎた。重すぎた。金属対金属ではなく二つの世界をぶつけたかのように。衝撃が腕を、肩を通って背中まで走った。筋肉が悲鳴を上げた。刃があまりに激しく震え、一拍の間手から奪われると思った。


チャンピオンが押した。


アリッサの膝が一瞬折れた。


世界が端でちらついた。


こいつの前で折れない。


力を探さなかった。角度を探した。


刃をほんのわずかに回した。ほんの一息分。斧がまっすぐ押すのではなくその上を擦るだけにちょうど足りるだけ。金属が叫んだ。前腕に痛みが走った。だが圧が変わった。一瞬を生んだ。


まさにこの一瞬が必要だった。


そして瞬間が壊れた。


ゴブリンが左から打った。


もう一体が右から。


後ろでもう火がちらついていた。


アリッサが横に身を投げ、濡れた地面を転がった。土と露と破片が肌を切るのを感じた。冷たい泥が頬にこびりついた。肺が灼けた。剣が突然鉛のように重かった。


さっきまで立っていた場所に土塊が砕けた。


土が顔と首に飛んだ。


もう一体のゴブリンが地面で仕留めようとした。アリッサが刃を振り上げた。技術より反射で。ぎりぎりで逸らした。金属が耳のすぐ上を切った。もう一体がもっと深く、脚に飛びかかった。


アリスが手を上げた。


緑の衝動がアリッサの前腕に細い糸のように走った。治癒ではない。力の波でもない。ただ筋肉を一瞬繋ぎ止める何か。震えが裏切らないように。


アリッサは即座に感じた。


震えは消えなかった。


だが耐えられるようになった。


刃を地面に突き立て、身体を押し上げ、近すぎたゴブリンの膝を蹴った。綺麗な蹴りではない。正確でもない。だが十分だった。ゴブリンが叫んでよろめいて退いた。


アリッサが喘いだ。


脇腹の包帯をまた感じた。痛みがまた大きくなるまでどれほど少ししか残っていないか告げるあの鈍い引き。


それでも突然別のことに気づいた。


望んだことを達成していた。


テントから十分な距離。


幹の間で幕はもう暗い点にすぎなかった。狙いの悪い術がそこまで飛ばないだけ遠い。スマラグドの眠りが自分の傍で死なないだけ遠い。


よし。


アリッサが身を起こした。


土を吐いた。


クレントがいつも「確かな線」と呼んだ構えに足を置いた。


綺麗ではなく。優雅でもなく。だが安定して。


息を吸った。


隙を見た。


叫んだ。


「ライトニングストライク!」


稲妻が剣を走った。


乱れてではなく。飛び跳ねてでもなく。澄んだ青い線が柄と刃を走り、剣全体がオゾンの匂いを放つまで。電流が腕を走り、肩と手首に噛みつき、恐ろしい一瞬だけアリッサは思った。


これは多すぎる。壊れる。


そして考える時間がなくなった。


前に突いた。


英雄的にではなく。大きく振りかぶってでもなく。真っ直ぐ。直接。クレントが肩が痛くなるまで一緒に練習した突き。


刃がゴブリンの胸郭に当たった。


ほんの一瞬、濡れた革を突くような感触だった。抵抗。柔らかくて同時に粘る。次にもっと硬いものが来た。


骨。


刃がそこを擦った。


鈍くおぞましい軋みが柄を通って掌まで振動した。アリッサの腕全体が痙攣した。自分が打撃を受けたかのように。本能的に引き戻したかった。だが刃の稲妻がさらに前へ駆り立てた。


そして抜けた。


唐突すぎた。


軽すぎた。


温かい血が指に、手首に、頬に飛んだ。一滴が唇に当たった。


金属の味。


塩辛い。


熱い。


アリッサが動きの途中で凍りついた。


これはわたしがやった。


刃を急いで引き抜いた。


その際にまた組織を裂いた。繊維質。崩れていく。ゴブリンが叫んだ。短く醜い声。身体が崩れ落ちる前に。


一拍の間、誇りがあった。


明るく。この数日で感じた何よりも純粋に。


うまくいった。


そして自分が裂いた穴を見た。


胃がひっくり返った。


だが吐く時間がなかった。


残りの群れがまだいた。


ゴブリンが一瞬退いた。恐怖からではない。新しい敬意から。この少女がただの獲物ではないと今理解したかのように。


ジェネラルは何も言わなかった。


ただゆっくり剣を上げた。


チャンピオンはもう笑っていなかった。


---


ゴブリンがもっと密に寄った。


チャンピオンが先頭に出た。四体の戦闘員がその周りに段を組んだ。後方に魔法使い。今度はもっと整然と。十分に見て遊びは終わりと分かったかのように。火が手の中で小さな汚い太陽のようにちらついた。土が新しい弾丸に凝縮した。風の魔法使いが手を上げ、朝そのものが一瞬鋭くなったように見えた。


アリスの呼吸が速くなった。


支援が目に見えて力を消費していた。指がもっと蒼白になり、周囲の緑がもっと薄く。アリッサが振り向くと、アリスの目にある恐怖が見えた。ゴブリンのためではない。アリッサの顔の血のために。


だがアリスは即座に立て直した。


専門性が表情をよぎった。傷口の上を走る清潔な刃のように。


「拭かないで」と低く言った。「柄から手を離したら死ぬ」


声がほんのわずかだけ震えた。


「後で。吐くのは後で」


アリッサは何か言おうとした。


かすれた音しか出なかった。


血の味が呪いのように舌に乗っていた。


剣を下ろさないよう強いた。


必死に隙を探した。


なかった。


この正面だけ。チャンピオン。後ろの魔法使い。そしてまだすべてがここでの前置きにすぎないかのように見えるジェネラル。


慌てずに。


大きくもなく。


試験。


アリッサは高揚が傾くのを感じた。


恐怖がまた肋骨の下に忍び込むのを。


退くな。小さくなるな。今はだめだ。


---


幕の後ろの野営地で、クレントはとうに起きていた。


最初の刃の音で眠りから裂かれた。完全にではない。そもそも十分に深く沈んだことがなかった。二撃目で双剣を掴んでいた。


今、テントの開口部のすぐ後ろに座り、布を指一本分持ち上げて外を見ていた。


アリッサが見えた。


群れが見えた。


顔の血が見えた。


あらゆる本能が即座に飛び出すことを叫んでいた。稲妻がすでに手にあった。刃の周りの空気がオゾンの匂い。一歩。たった一歩で外にいた。


踏まなかった。


引き裂かれないからではない。


まさにそうだから。


前日のディアマントの言葉がまだ残っていた。子供からすべての一歩を取り上げれば、トラウマが固着する。いつかすべてから逃げるだけになるまで。クレントはこの考えを嫌った。指が刃をきつく握るほど嫌った。


目の前で娘が戦っていた。


顔に血。額に汗。腕が震えて。


そして立っていた。


こんな姿は見たことがない。


心配と誇りが同時に引き裂いた。


俺の小さなお姫様。


たぶん......認めたかった以上に俺に似ている。


それでも刃に稲妻を集め続けた。


多くはなく。


線を越えた時に一拍で外にいられるだけちょうど。


---


外でゴブリンの魔法使いの一体がもっと高く手を上げた。


今度は指の間に小さく汚い投擲が育ったのではなかった。火がもっと密に集まった。もっと大きく。巨大ではない。だがアリッサが即座に分かるほどに大きい。あれが当たったら何も小さくはならない。


アリッサには見えた。


思ったのはただ。


当たる。燃やされる。


アリスが震える両手を上げた。


大きな障壁ではない。奇跡でもない。ただアリッサの胸に巻きつく細い緑の糸。心臓を掴んで拍子に強いるかのように。


「多くはできない」とアリスが搾り出した。「でもあと一呼吸長く立たせられる」


アリッサが一度頷いた。


それ以上は無理だった。


チャンピオンが前に出た。速くではなく。重く。低いゴブリンが二体傍に、脚を引く準備で。後ろに魔法使い。その奥にジェネラル。まだ動き始めていない山のように。


アリッサは罠を感じた。


クレントに見せられたから。何度も何度も。嫌いになるまで。


最初の一撃を受けて腰を回した。腕ではなく。二撃目が低く来た。跳ばなかった。半歩退いただけ。三撃目が横から縛ろうとした。


刃で受け止めた。


呼吸がもうただの喘ぎ。


膝が柔くなりたがっていた。


ゴブリンが上腕を掠めた。


今度は痛みが一瞬だけ熱く閃いた。アリスが即座にまた緑のかすかな一息をその場所に引いたから鈍くなった。治癒ではない。ただ静かにする。


アリッサがまた剣を上げた。


劣勢だと分かっていた。


身体がもうすぐまともに反応しなくなると分かっていた。


最初の一太刀を入れたことも分かっていた。


そして予想していなかったことが起きた。


恐怖と痛みと血の味の間から、別のものが押し上がってきた。


醜いもの。


間違ったもの。


生きたもの。


陶酔。


喜びではない。もっと鋭いもの。胃がまだひっくり返っているのに笑みを浮かべさせるもの。


血が温かく肌にこびりついていた。


群れはまだいた。


それでもアリッサは感じた。小さく危険な笑みが唇に忍び込むのを。

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