第49章 - クライルの村
村は小さかった。
森を出て、家々の間に最初の灯りが見えた時、クライルは世界が忘れた場所のように見えた。踏み固められた砂利の細い道が木造の家の間を走り、藁葺きの屋根が温かな光の中で金色に煌めいていた。煙突から煙が立ち上っている。いくつかの窓の奥にまだ灯りがあった。どこかで犬が短く吠えてまた黙り、一瞬だけ、この世界には夕食と疲れと明日が穏やかな日でありますようにという願い以外何もなかったかのように見えた。
だが森がまだまとわりついていた。
オゾンが服にこびりついていた。血の匂いが布の奥深くに座っていた。クレントのブーツにはあの空き地の黒い土がこびりつき、ルビンの斧の柄にはまだ灰と焼けたマナのあの鈍い匂いがあった。布では拭えない匂い。木々を抜ける最後の区間は帰り道ではなく残響のように感じた。至る所に戦いの痕跡が残っていた。裂けた幹、焦げた樹皮、引き裂かれた地面、もう木には見えず証人に見える木々。
ルビンとディアマントが前を歩いた。
速くなく。遅くもなく。慣れた様子で。身体は歩き方をまだ知っているかのように動いたが、思考は何度もあの場所に引き戻された。二体のキュクロプスが倒れ、身体と呼べるものが何も残らなかった場所に。
ヴァレリアがクレントのすぐ傍にいた。袖が時おり触れるほど常に近く。クレントがアリッサを腕に抱えていた。間違った一息で壊れるもので出来ているかのように。握りは慎重だったが一秒たりとも緩まなかった。一歩一歩が同じことを言っていた。もう二度と離さない。
スマラグドがルビンの傍を歩いていた。この年齢の子供にしては静かすぎた。指がまだ空洞に感じた。魔力枯渇が力だけでなく骨そのものに記憶を残したかのように。何度もアリッサに視線が戻った。
アリス・ラウンズが後ろを足を引きずって歩いた。
魔力は消えていた。完全に。だが包帯と薬と薬草と、遅れないだけの頑固さがあった。傷ついた腕が脈打つたびに唇を一瞬引き結んで歩き続けた。一日に何度も吐き出されて、そのたびにまた起き上がったかのように見えた。ただ倒れたままでいるという世界への恩恵を拒んで。
最初の澄んだ灯りが幹の間に見えた時、本当に安堵の息をついた者はいなかった。
慎重な譲歩に近かった。短い、疑い深い力の緩み。即座にまた警戒に消えた。この日あまりに何度も安全が一拍だけ保ち、嘘だと判明してきたから。
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クライルはまだ起きていた。
ヴォルフクラウが村の広場に入ると、人々の間にさざめきが走った。乾いた穀物の中を走る風のように。最初は慎重に。次にもっと広く。物語が突然自分の足で村に歩いてきた時にだけ生まれる、あの驚きと信じがたさの混じったもの。
「あれは - 」
「ヴォルフクラウ?」
「イリジウム......ソルトリスに誓って......」
視線が集まった。男、女、子供。扉が開いた。老人が帽子を取った。農婦が胸に手を当てた。二人の少年が口を開けて立っていた。母親が肩を掴んで少し引いたが、自分も一行から目を離さなかった。
押しつけがましい取り囲みではなかった。
引力に近かった。
何か特別なものを認めて、近づくべきか距離を保つべきか分からない村。
十歳にも満たないように見える少年がヴァレリアの弓を見つめていた。歌の中のものを見たかのように。
「あの木......」と囁いた。「タリウムだ」
母親が袖をそっと引いた。恐怖からではなく、畏敬から。
数歩先で年配の猟師がルビンで目を止めた。顔ではなく。鎧でもなく。タリアで。
斧は沈黙していた。
まさにそれが気に入らないようだった。
無意識に小さな魔除けの仕草をして荒く呟いた。「あれは黙ってる」
それ以上は言わなかった。
それ以上は要らなかった。
さざめきは畏敬に満ちて、ほとんど温かかった。人々がアリッサを見るまで。
クレントの腕の中で意識がない。蒼白。静かすぎる。周囲の金属と革と血に比べてあまりに小さい。
すべてが変わった。
ざわめきが沈んだ。完全にではない。だが違って。もっと重く。
「怪我してるの?」
「神々よ......あんな小さい子が......」
「まだ生きてるんだよね?」
老いた治癒師が半歩前に出た。干渉に見えないだけの慎重さで。手は清潔で、爪は短く、顔は皺だらけで覚醒していた。
「薬草の部屋があります」と言った。「湯もあります。もしよければ - 」
「宿が必要だ」とクレントが言った。
大きくなく。
攻撃的でもなく。
だが怒りからではなく、かろうじて穏やかな声に押し込んだ恐怖から来る鋭さで。
治癒師が即座に頷いた。
若者が飛び出した。「来てください! 案内します!」
誰も止めなかった。
何人かの村人が脇に退いた。他の者が無言で家から掴んできたものを差し出した。パンの塊、干し肉、小さな薬草の袋が二つ、別の状況なら優しく見えたであろう野の花の束。
中年の女性がヴァレリアに花を差し出した。
「どうか受け取ってください」と低く言った。「大したものではないけれど」
ヴァレリアが受け取った。短い柔らかな笑みで礼を言い、まさにそれが女性を赤面させた。だがヴァレリアの目はすでにアリッサに戻っていた。感謝すら、小さな胸の上下より一秒たりとも重くなれないかのように。
アリスが一行の端にいた。
二つの斜めに結んだお下げの小さな女の子が近づいてきた。おずおずと。誰か他の人から勇気を借りてきたかのように。手に畳んだ布を持っていた。
清潔。
新しい。
ラベンダーの香りがかすかに立ちのぼった。
女の子がアリスの手に押し込み、すぐにまた地面を見た。
アリスが布を見つめた。自分にはもらう資格のないものを今渡されたかのように。喉が動いた。言葉は出なかった。
一度だけ頷いた。小さく短く。壊れやすいものを安全にするかのように布をしまった。
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宿は広場の端にあった。
二階建ての家。扉の上に傾いた木の看板。窓の奥に温かな光。森の後ではほとんど現実離れして見えた。整いすぎていて。乾きすぎていて。普通すぎて。
宿の主人、灰色の髭の丸い男が駆け寄ってきた。
「ヴォルフクラウが......うちの宿に......」声が興奮でほとんどひっくり返った。アリッサを見て気を取り直した。「一番いい部屋を。すぐに」
「湯を」とヴァレリアが言った。
「清潔な布を」とアリスがかすれた声で付け加えた。
「使える薬があれば」とディアマントが言った。
主人があまりに激しく頷いたので髭が揺れた。「もちろんです。おい - 湯だ! シーツ! もう一つ釜を! 厨房に汁を持ってこいと言え!」
食堂は焼いた肉と古い木と暖炉の煙の匂いがした。一行が入ると声が途絶えた。椅子が引かれた。誰かが無言で水差しを脇に置いた。すべての目がアリッサに。
誰も話しかけなかった。
階段がきしんだ。上の部屋は質素だが清潔だった。厚い藁の寝台が広い寝台に、小さな卓、毛織の敷物、壁に燭台が二つ。月光が窓から差し込み、床に淡い筋を置いた。
クレントがアリッサを寝台に運び、一センチごとに何かの秩序を崩すことを恐れるかのように慎重に下ろした。額から髪を払う手が震えた。大きくはない。ヴァレリアに見える程度に。
治癒の残り光がまだ弱くアリッサの肌に残っていた。能動的な術ではもうない。完全に消えることを拒む余韻だけ。
アリスが即座に傍にいた。
ラベンダーの布を取り出し、アリッサの頭の下に置き、慣れた手つきで血がこびりついた場所から布を剥がした。確かに。手早く。慌てずに。手の中にもう魔法はなかった。技術だけ - だからこそすべての動きが真剣だった。
「かなり失っている」と呟いた。「すべてが血ではないけど。十分に」
ディアマントがすでに寝台の反対側に膝をついていた。二本の指をアリッサの首に、目は顔に。
「ゆっくり。ショックは起こさない」
「分かってる」とアリスが反射的に噛みつき返した。
即座に顎が張った。自分でもあの鋭さは望んでいなかったかのように。
ディアマントがちらりと見ただけだった。
「よし」
それ以上は来なかった。
ヴァレリアが近づいた。手が一瞬クレントの肩に置かれた。一瞬だけ。硬直から引き出せないほど短く。そこにいると分からせるには十分に長く。
「大丈夫」と囁いた。「大丈夫にならなきゃ」
クレントが頷いた。
だが目はアリッサから離れなかった。長く瞬きするだけで消えてしまうのを恐れているかのように。
足元にスマラグドが立っていた。
手を絡ませて、指関節が白くなるほどきつく。何か手伝いたかった。見て祈るだけ以上の何か。ヴァレリアが視線に気づき、近くに手招いた。
「呼吸して」と低く言った。「自分を見失わないで」
スマラグドが即座に頷いた。
また崩れちゃだめだ。
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最もひどい傷が処置され、最初の薬が与えられた後、一行は分かれた。
ルビン、ディアマント、アリスが隣の部屋に入った。湯を足し、包帯を替え、帯を解き、装備を確認した。汁が運ばれた。茶も。どちらも誰かが飲むよりも長く、湯気を上げて卓にあった。
ルビンがタリアを目の前の卓に置いた。
斧は沈黙していた。
不自然に。
ディアマントがアリスを見た。包帯を巻き直しているところを。
「下であんたの名前に反応があったな」
アリスは手を止めなかったが、目が上がった。
「分かってる」
「ラウンズ」とルビンが言った。
アリスの顎が張った。
「ええ」
「エクシテル」とディアマントが言った。
「ええ」
「それでも銀の一行」
アリスが包帯をきつく引いた。布が軋むぎりぎりまで。
「名前から落ちることもある」
沈黙。
ルビンが短く頷いた。
それで終わりだった。
追及なし。同情なし。嘲りもなし。
その一文がただ二人の間に置かれた。後でもう一度拾い上げるほどの重さで。
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もう一つの部屋でクレントがアリッサの寝台の傍に座っていた。
ヴァレリアが隣に座っていた。手が膝の上に緩く組まれていた。不安にまたアリッサに手を伸ばすのを防ぐかのように。月光がアリッサの顔をさらに蒼白にした。静かすぎる。繊細すぎる。
「謝った」とクレントが低く言った。
ヴァレリアが頷いた。
「自分のせいだと思ってる」
ヴァレリアの目が硬くなった。アリッサに対してではない。他のすべてに対して。
「なら教えないと。強さは全部一人で背負うことじゃないって」
クレントが手を見下ろした。
黒い筋がまだあった。
指をゆっくり握った。
また、あと少しだった。
一瞬目を閉じた。
今はだめだ。
ここでは。
この寝台の傍では。
隣でヴァレリアが一度深く呼吸した。もう一度。何も言わなかった。
愛とは時にただこれだけ。座ったまま、二人とも同じ考えの傍を見ていること。口にする準備がまだどちらにもないから。
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アリッサが眠っていた。
だが穏やかな眠りではなかった。
赤い光の中にまた立っていた。
稲妻がいた。前よりも大きい。荒いだけではない。大きいだけでもない。
観察していた。
赤が暗闇の中をうねり、空気を見るよりも聞くものに変えた。光の向こうに何かがあった。
影。
固い姿ではない。まだ。ただ形の感覚。忍耐強く留まっている。待って。確かめて。
アリッサが手を上げた。
今度は崩れなかった。
だが指先の光が不安定にうねった。自分に属しているかどうか、まず決めなければならないかのように。赤の向こうにシルエットがまだ立っていた。近づかず、柔らかくならず、ただそこに。
そしてアリッサに声が聞こえた。
スマラグド。
パニックではなく。泣いてもいなく。
穏やかに。
ここにいるよ。
赤が静かになった。
消えはしなかった。ただ遠くなった。誰かがカーテンを引いたかのように。
外で木々がざわめいた。
クライルの村で灯りがまだ長い間灯っていた。




