第45章 - 操り人形
※本話には激しい戦闘描写・流血・精神的苦痛の描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。
クレントの稲妻が黒くなっていた。
灰色ではなく、ただ前より暗いだけでもなく。漆黒。光を呑んで返さない影のように。肌に密着して這い、肩と腕と刃に重くのしかかっていた。二度と離さないと決めたかのように。火花が金属を走ったが、空中には跳ねなかった。刃に押しつけられ、そこにしがみついていた。生き延びなければならないかのように。
森がこの緊張の下で爆ぜていた。
煙が幹の間に漂い、それすらもっと暗く、もっと重く見えた。空気があらゆる明るさを避け始めたかのように。クレントの呼吸が荒い。吸うたびにオゾンの味。その下にもっと苦いもの、焼けたもの。雷雨の匂いではなかった。決断の匂いだった。
目の前に紫のキュクロプスが立っていた。
暴れてはいなかった。盲目に森へ叫んでもいなかった。時間が味方にあると知っているから叫ぶ必要のない問題のように見えた。たった一つの目は澄んで、覚醒して、秤量していた。棍棒の気配が木に密着していた。紫で怠惰に。火のようにではなく。最後には身体を手に入れると確信している病のように。
クレントが蹴り出した。
双剣が黒い二連撃として空気を裂き、次の一拍で両刃を巨人の首に深く突き刺した。
着弾は綺麗ではなかった。
技術も優雅さもなかった。
道を奪う暴力だった。
血が熱く鋼と手に飛んだ。電気が捉えた瞬間に嘶き、まともに流れ出す前に刃の上で沸騰した。焼けた肉の匂いが煙の下に重く混じり、どこかの梢で鳥が金切り声を上げて飛び立った。
クレントが押し込んだ。
顎が動いた。中の筋肉が震えるほどきつく。黒い稲妻が肉に喰い込み、筋肉と腱を焼いたが、自分からは先へ跳ばなかった。引き戻し、きつく保ち、何度もルーンに、刃に、この魔物を釘付けにしたい一点に押し込んだ。
二度と。二度と遅すぎない。
キュクロプスはパニックで首を引かなかった。
すぐにクレントを掴みもしなかった。
巨大な手が上がり、男ではなく傷の周囲の領域を探った。太い指が焼けた皮膚を、沸騰する血を、電流と肉が噛み合っている場所を滑った。感じていた。確かめていた。理解していた。
クレントがしていることを理解していた。
放電しない。
解放しない。
凝縮する。釘付けにする。
クレントの後方で陣形が崩れた。
綺麗な交代ではなく。鍛え抜かれた前進でもなく。世界が足元でずれて、時間がないのに整え直すことを強いるような。
最初のキュクロプスが、さっきまで倒れていたのに、立っていた。
脚が戻っていた。
完全にではない。正しくもない。焼けた縁がまだ暗い切れ端として新しい膨れた塊にぶら下がっている。肉が粘い生地のように縮み、骨が押し出され、腱がおぞましい軋みとともに張った。治癒には見えなかった。身体が怒りから自分自身を捏ね直したように見えた。
そして踏み出した。
たった一歩。
だがその一歩でヴォルフクラウがたった今奪ったばかりの空間に押し戻った。
ヴァレリアが最初に足場を失った。棍棒に打たれたからではない。あの身体が押し出すだけで空気と地面が秩序を失った。苔が足元で柔らかく沈んだ。一瞬、森が泥になったかのように。ルビンが巨体の肩に当たり、射線から押し出された。タリアはまだ緋色の地獄の炎で燃えていたが、斧の熱が突然重く感じた。ルビンがもう背負いたくない以上の重さがかかっているかのように。ディアマントが反射的に手を上げた。薄い緑の光。攻撃ではなく受け止めるためだけ。それでも押し戻された。彼のわずかなマナでは山と議論するには足りなかったから。
再生したキュクロプスが棍棒を上げた。
遠くではなく。荒くもなく。
短く。直接に。
クレントに向かって振りかぶった。
ヴァレリアにではなく。
ルビンにでもなく。
開いた標的にでもなく。
クレントだけに。紫のキュクロプスから引き剥がすために。
クレントは首筋に風を感じた。
離したくなかった。
離せなかった。
今こいつを放したら、また立つ。立ったら、アリッサはまだ草の中だ。もし -
棍棒が来た。
クレントが刃を首から引き抜いた。血と黒い稲妻が飛んだ。同じ呼吸で横に身を投げた。ぎりぎりの距離。一撃は当たらなかった。だがさっきまで立っていた地面がそれでも衝撃で爆発した。土が噴き、根が裂け、幹が砕けた。木が突然、乾いた紙にすぎなくなったかのように。
クレントが転がって立ち上がった。
だがまともにではなかった。
重心がずれていた。足が地面を見つけたが、地面があるべき場所になかった。膝が動きに早く入りすぎ、上半身が遅すぎた。
早すぎ。
遅すぎ。
間に合わず。
紫のキュクロプスがまさにこの微かな裂け目を使った。
棍棒は上げなかった。
拳で地面を打った。
着弾はただの衝撃ではなかった。
合図だった。
森が震えた。根の遥か下で、人間のために決して考えられなかった何かが目覚めるかのように。塵が密な雲になって立った。葉が風もなく梢から落ちた。枝が長く軋み、一秒だけ抵抗し、乾いた音で二つに折れた。
ヴァレリアがよろめいた。ルビンが片膝をついた。ディアマントがよろめき、手を上げた。身体がまだ戦うべきか地面にしがみつくべきか分からなかったから。
そして後方の草に二つの小さな身体が横たわっていた。手を繋いで。動かず。
アリッサ。
スマラグド。
アリス - 銀の一行の生き残りの治癒師 - が数歩よろめいて後退し、背中が木にぶつかった。指がもう一度上がった。光を集めようとした。最後の緑の糸を引き出そうとした。
何も来なかった。
唇が声のない「だめ」を形作った。
そして樹皮に沿って座り込んだ。顎が胸に落ち、目は半分開いたまま。身体がまさにここで、まさに今、ただ空になることに決めたかのように。
魔力枯渇。
その考えは明確な言葉としては来なかった。
ただ「空」とだけ書かれた盾の鈍い確信のように。
そして気配が広がった。
光りはしなかった。
叫びもしなかった。
重かった。
紫の霧が突然幹の間と地面の上に漂ったが、普通の煙のようには這わなかった。沈んだ。押した。土に、空気に、肋骨の中に入り込んだ。見えない何かが骨と肺の間に指を差し込み、ゆっくり締めるように感じた。
ルビンの緋色の地獄の炎が一拍息を失った。
ヴァレリアの手が弦の上で震え、弓が突然道具ではなく、誰かが指にねじ込んだ石のように感じた。
ディアマントの緑が薄くなった。やめたからではない。気配が光を手から直接吸い取るように感じたから。
そしてクレントは、自分の黒い稲妻すらが重くなるのを感じた。
疲労のように遅くではない。
何かにくっついて、もう離さないものに重く。
紫のキュクロプスが手を地面につけたまま立っていた。勝ち誇ってはいなかった。
穏やかなだけ。
力を解き放ったのではなく、ただ規則を施行したかのように。
再生したキュクロプスが紫の方に首を向け、クレントにはそれが見えた。ほんの一拍だけ。了解。絆ではない。兄弟の視線でもない。一緒に機能すると知っている二つの道具。
クレントが鋭く息を吸った。
金属の味がした。
苦さと。
だめだ。
腕の周りの黒がもっと密に肌に這った。稲妻をルーンに戻し、押し、凝縮した。重力そのものと戦えるかのように。だが気配は魔力だけに手を伸ばしているのではなかった。
彼自身に手を伸ばしていた。
肩が重くなった。呼吸が胸の高いところで詰まった。心臓が見えない壁に押し返されるかのように打っていた。
そしてこの圧の中で記憶が彼を打った。
柔らかくではなく。
悲しみとしてでもなく。
歯への一撃のように。
森。暗闇。足元の濡れた落ち葉。人間に聞こえない呼吸。
そしてある声。彼の名前を、頼みと命令を同時に込めて言った。
「クレント」
母親。
薄暗がりにシルエットが見えた。自分と魔物の間に立つ姿。一つの身体で世界を止められるかのように。呼吸が聞こえた。唾を呑む音が聞こえた。声の中の穏やかさ。穏やかさであったことはなく、決断だったもの。
「振り返るな」と囁いていた。「立ち止まるな」
反論したかった。動きたかった。叫びたかった。
彼女の手が彼を突き飛ばした。
乱暴にではなく。
必要から。
その後は音だけだった。
鉤爪。
肉。
二度と忘れなかった、あの鋭い息の吸い込み。
そして自分自身の叫び。あの時すでに遅すぎた叫び。
クレントが瞬きした。
森がまたあった。
キュクロプスがまたいた。
そして今度は、アリッサという名の子供が草に横たわっていた。
お前は自分を犠牲にした。俺が生きるために。
だから今日は、また遅すぎたことに死なせない。
双剣を振り上げ、また前に出た。
だが気配が泥のように脚を引いた。疾走がもう稲妻ではなかった。重さとの戦いだった。
ルビンがタリアを持ち上げようとしたが、腕が震えた。ヴァレリアが矢をつがえ、指が弦からほとんど滑った。手の中の力が突然希少なものになっていたから。ディアマントが子供たちのところへ、アリッサのところへ戻りたかったが、膝が折れた。まだ立っていいかどうか身体が分からなくなったかのように。
そして一人ずつ倒れていった。
叫びとともにではなく。
大きな崩壊とともにでもなく。
消える灯りのように。
ルビンが最初。地面に抗い、唸り、拒んだが、関節が裏切り、両膝をついた。タリアはまだ燃えていたが、緋色の炎が重すぎる外套のように見えた。
ヴァレリアがもう一度弓を上げ、角度を探し、塵と紫の向こうに目を強いた。顔が蒼白になった。半歩、まだ避けようとするかのように。そして横に崩れた。弓が指から滑り、苔に音もなく落ちた。
ディアマントが子供たちの方へ二歩よろめいた。身体よりも意志で。手がまだ弱く緑に光っていた。終わりかけの蝋燭のように。そして片膝をついた。指が空気を、支えを、崩れないものを掴もうとした。
アリスは木のそばでもう頭を上げなかった。
倒れる前にいなくなっていた。
アリッサとスマラグドは前と同じように横たわっていた。
クレントが最後に立っていた。
黒に包まれて。刃を手に。目を金に強いて。
呼吸した。一呼吸ごとが仕事だった。
紫のキュクロプスが彼を観察した。
嘲りではなく。
好奇心で。
人間がどれだけ長く重力に抗えるか試しているかのように。重力は必ず勝つと分かっているのに。
再生したキュクロプスが棍棒を構えて前に出た。
クレントが刃を上げた。
黒い稲妻がまだ刃を這っていたが、もう飛ばなかった。
くっついていた。
重かった。
構えが崩れた。
望んだからではない。
気配が骨から直接均衡を引き抜いたから。
よろめいた。
一拍。
もう一拍。
歯を食いしばり、膝を身体の下に戻し、傾きに抗った。
世界が暗くなった。
クレントは倒れなかった。
引かれた。
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意識が途切れた瞬間に、森が変わった。
何の音も予告しなかった。
ただ稲妻。
白青に、眩しく、空の傷跡。
一ミリ秒の間、そこに姿があった。
影ではない。
身体。
厚く。筋肉質。黒曜石のように黒いが、皮膚の下を光の脈が走っていた。肩に棘が立っていた。砕けた鋼のように鋭い。目が白く灯っていた。瞳孔なく。温もりなく。
消えた。
暗闇だけ。
もう一度稲妻。
今度はもっと長く留まった。
輪郭が二呼吸分保った。空気に裂け目のように描かれる角。手には見えない鉤爪。道具に見える鉤爪。背後に普通の面はなかった。何かが空気を裂き、その裂け目から翼の形をした漆黒が溢れ出した。
シルエットが動いた。
クレントが動く前に。
頭を上げた。
そしてその後にクレントの身体が頭を上げた。
引きずられてではなく。
使われて。
紫のキュクロプスが止まった。
再生したのも。
畏敬からではなく。
本能から。
目の前にもう単なる人間が立っていないことを何かが感知したから。
また稲妻が空気を走った。
シルエットがもっとはっきり立っていた。永続的にではない。一拍だけ鮮明に。電流と闇の身体。肉のように重いが、疲労も痛みの痕跡もない。叫ぶ用途がないから叫ばない存在。
クレントが立っていた。
あるいは何かが彼の中に立っていた。
双剣がもう金属ではなかった。
純粋な稲妻だった。白青と黒が同時に。光がその中で死に、同じ瞬間に生まれ直すかのように。
紫のキュクロプスが手を上げた。
攻撃ではなく。
確かめるために。
気配が明滅し、押し、探り、クレントの中で変わったすべてを引いた。この新しいものも空にできるか知ろうとするかのように。
シルエットは反応しなかった。
ただ一歩前に出た。
その下で地面が爆ぜた。大地がこの一度の接触をもう悔いているかのように。
そして動いた。
人間のように速くではない。
斬撃のように速く。
白青の閃光、黒い残響、そして次の一拍で純粋な電流の刃が紫のキュクロプスの胸郭に刺さっていた。
最も痛い場所ではなく。
終わる場所に。
キュクロプスが目を見開いた。
喉から声が出た。咆哮ではなく。むしろ窒息した理解。
シルエットは刃を引き抜かなかった。
刺したまま。電流がさらに喰い込んだ。
火のようにではなく。
消滅のように。
傷の周りの肉は焼かれなかった。乾き、黒ずみ、再び肉である可能性をすべて失った。紫の気配が明滅し、もう一度周囲に手を伸ばした。落ちながらまだ何かを掴もうとする手のように、あらゆるものを引いた。
そして途切れた。
消えたのではない。
死んだ。
キュクロプスが膝をつき、横に鈍く倒れた。着弾で地面が震えた。
シルエットは振り返りすらしなかった。もう問題でなくなったものの先にはただの何もないかのように。
そして再生したキュクロプスに視線が移った。
棍棒を上げた。
遅すぎた。
考える前に行動しようとしたが、本能すら目の前のものに追いつけなかった。
振りかぶった。
棍棒が広く、重く、もう一度森を引き裂くほど速く来た。
シルエットが線から出た。
慌てた回避ではなく。
純粋な数学。
棍棒が幹に砕け、引き裂いた。同じ瞬間にシルエットが巨人の腕にいた。
一振り。
腕が落ちた。
切断面から普通の血は噴かなかった。黒が燃え上がった。地獄の炎ではない。別のもの。傷を喰い、再生という概念そのものを焼くかのような漆黒。
キュクロプスが腕を引き戻そうとした。肉が痙攣した。筋肉が張った。一呼吸の間、身体が治癒を始められる場所を見つけようとしているように見えた。
見つからなかった。
再生が虚空を掴んだ。
もう一振り。
脚が続いた。
巨体がよろめいた。血と煙が裂けた傷から噴いた。身体を回し、残りの質量を使い、押し、潰そうとした。
シルエットは怒る時間すら与えなかった。
跳んだ。
高くではなく、遠くでもなく。
ちょうど足りるだけ。
首と項を走る眩い一閃、そしてキュクロプスの頭が胴から離れた。
鈍く地面を転がった。
残りの身体が後に続いた。
森全体を揺るがす轟音とともに、二体目の巨人が死んで崩れ落ちた。
---
静寂があった。
穏やかなものではなく。
救いでもなく。
自然すらまだ動いていいか分からない静寂。
ルビンがまだ膝をついていた。額がほとんど苔についている。ヴァレリアが横に倒れていた。指から弓が離れている。ディアマントが前線と子供たちの間で崩れていた。手は空。緑は消えていた。アリスが木のそばに座っていた。影のない人間のように。
アリッサとスマラグドが草の中に横たわっていた。手を繋いで。
そしてクレントが立っていた。
不吉なシルエットがまだ周囲で明滅していた。現れては消え、身体を走り、肩と背中と頭を通った。完全にはこの世界にないのに、それでも世界を歪めるほどに重い。
ゆっくり首を回した。
探してではなく。
狙いを定めて。
白い目がアリッサを見つけた。
動き始めた。
一歩。
もう一歩。
人間的なものは何もなかった。滑らかすぎた。確かすぎた。クレントの中に立っているものが疲弊しているのではなく、たった今目覚めたかのように。
刃に黒い稲妻が集まった。
大きくはなく。
大きくもなく。
密に。
釘のように。
クレントの身体が痙攣した。
最初は肩だけ。小さな揺れ。内側から壁を打つ何かのように。
シルエットが手を上げた。
クレントが手を上げた。
だが突くためではなかった。
止めるために。
指が痙攣した。
腕が目に見えて震えていた。人間が持つべきではない重さがかかっているかのように。喉から言葉は出なかった。押し殺された、荒い嘔吐だけ。もう声を持たずに自分自身に叫んでいるかのように。
だめだ......
思考は綺麗ではなかった。
完全でもなかった。
だがあった。
方向を持っていた。
この子じゃない。
シルエットが押した。
クレントが抗った。
稲妻が腕で爆ぜたが、外には飛ばなかった。自分自身で引き裂かれていた。二つの電流が同じ筋肉を奪い合うかのように。
シルエットの白い目が明滅した。
痛みからではなく。
抵抗から。
クレントが押し戻した。
長くではなく。十の小さな動きでもなく。ただ生のまま、残っているすべてで。刃をアリッサから遠ざける一センチごとに自分が裂けた。筋肉が叫んだ。神経が灼けた。魔力の中の何かが砕けた。英雄の抵抗ではなかった。自己破壊だった。
勝ち取った一瞬ごとに身体から何かが折れるから。
シルエットが再び前に押した。
今度はもっと速く。
クレントが歯を食いしばり、一瞬の瞬きの間に白い目の中に致死の金が閃いた。
森は見えなかった。
アリッサが笑うのが見えた。
スマラグドがいつも一歩速すぎたがるのが見えた。
血の中のアリッサが見えた。
そしてその光景がくさびのようにシルエットに打ち込まれた。
打ち負かしたからではない。
乱したから。
人間性は対抗呪文ではない - だが妨害信号ではある。
シルエットが痙攣した。
一瞬大きくなった。方向のこの裂け目に抗おうとするかのように。
そしてまさにこの一拍の間にクレントがまだ折れていないすべてを集めた。
稲妻ではなく。
モードでもなく。
意志だけ。
腕を下に押した。アリッサから遠ざけて。身体を子供たちの方ではなく、子供たちから離れる方へ回すよう強いた。シルエットを自分自身の中に戻したのではなく、ただその軌道から外した。
それで残りを使い果たした。
稲妻が弱くなった。
白い目が鋭さを失った。
周囲の像がちらつき、輪郭を失った。空気の中に足場を見つけられなくなったかのように。
最後の眩い閃光が森を引き裂いた。
一秒間、シルエットが完全にそこに立っていた。世界に切り裂かれたように。
そして火花に崩壊した。
風の中で死んだ。
刃がまた金属になった。
重く。
空に。
クレントがガラスのような目で自分の手を見つめていた。もう誰のものか分からないかのように。
「......やった......」と喘いだ。
崩れ落ちた。
---
森が静まった。
平和が訪れたからではない。
自然がまだ動いていいか分からなかったから。
ルビンは動かなかった。
ヴァレリアも動かなかった。
ディアマントも動かなかった。
アリスが木のそばに座っていた。空に。目は半分開いたまま。
アリッサとスマラグドが手を繋いで横たわっていた。
そしてどこかのこの静寂の中で、ルビンの手に揺れが走った。
ルビンが動いたからではない。
タリアが動いたから。
斧の緋色の地獄の炎が凝縮し、ルビンから離れた。自ら肩から落ちる外套のように。業火が縮まり、再び姿になった。ルビンより大きく、幅広く、飢えて。純粋な炎の笑みを浮かべて。
前に出た。
ようやく場所を得て。
死んだ巨人たちに向き直った。
炎が口のように死体に噛みついた。
肉と傷の上を這い、中へ入り、皮膚と筋肉だけでなくその下の何かを喰った。見えない、ただ感じられるもの。死体にまだまとわりついていた穢れたマナの残り火。苦く。腐って。不浄に。
匂いが変わった。
血と煙から。
日差しの中で長く腐らせた水を沸かしたような何かへ。
タリアが頭を上げた。
声はルビンの声ではなかった。人間のでもなかった。
「なんと美味な食事......こんなに不浄なマナ!」
言いながら微笑んでいるように聞こえた。
食べ終えた時、キュクロプスはもう前のようにはなかった。森を押し潰す質量もない。再生がまだ齧れる死体もない。地面に黒い傷跡だけ。焦げた溝。森がすぐには忘れないもの。
そして姿がまた溶けた。
疲弊してではなく。
急いでもなく。
愉悦に満ちて。
最後の自己満足の笑みとともに火花に溶け、風の中で死んだ。
その後にようやく、静寂が再び呼吸することを恐る恐る始めた。
二体のキュクロプスが死に、呑み込まれた。
二人の子供が動かず横たわっていた。手を繋いで。
三人の仲間が力の果てにいた。
アリスが木のそばに座っていた。次の一呼吸だけを持って。
そしてクレントが横たわっていた。
巨人との戦いに折れたのではなく。
自分の中で間違ったことをしようとしたものに。
そしてそれを、自分の最後の残りで止めたことに。




