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第34章 - 手放すこと

鈍い音が中庭に響いた。乾いた木が折れるように。


ディアマントが息を呑み、痛みに身を折り、よろめいて退いた。呼吸が短く、憤慨した吐息で来る。腹を押さえたまま。オゾンがまだ空気に残り、どこかで木がくすぶっていた。だがすべてを止めたのは魔法ではなかった。


娘だった。


「スマラグド......それは......ひどい......」とディアマントが搾り出した。


スマラグドが前に立っていた。拳を握りしめ、目が冷たい翠のように光っている。呼吸は速いが制御を失ってはいない。決断を下し、もう退かない者のような。


「パパ! いい加減にして!」


声に震えは一切なかった。大きく、明瞭で、張り詰めた空気を切り裂いた。


一拍の間、誰も呼吸していないように見えた。


風すら止まった。蟋蟀が黙った。屋敷が突然凍った絵のようだった。


ディアマントが口を開いた。何か大きなことを言おうとして。何か父親らしいことを。だが出てきたのは絞り出した「うぐ......」だけだった。ゆっくり身を起こし、肩を引いて、十歳の少女にたった今畳まれたわけではないかのように振る舞った。


「ほら?」スマラグドが指を胸に突きつけた。「パパはいつも余計にひどくするの」


ディアマントが瞬きし、腹を擦り、かろうじて威厳のある立ち姿を作った。「これは......情緒的な支援と言うんだ」とかすれて呟いた。「非常に......多くの情緒を込めた」


ルビンが静かに溜め息をつき、娘の隣に立った。腕を組み、視線は素っ気なく。


「言ったでしょう。泣き虫」


「ルビン......」とディアマントが呻いた。半分非難、半分助けを求めて。


だがルビンはすでに腕を掴み、力まず引き寄せ、目を真っ直ぐ見た。


「娘を学院に行かせなさい」と言った。声は柔らかだったが、その中の力は逃げ場を与えなかった。「師匠がいるのよ。理由なく学院を創ったわけじゃないし、六百四十七年間運営してきた。安全な場所があるとすれば、あそこよ」


言葉が重く空気に残った。


ディアマントの視線が揺れた。


知らないからではない。知っていることがちょうど痛みである時があるから。


ソルトリスは子供がただ学ぶ場所ではなかった。子供がもう子供だけではいないことを学ぶ場所だった。


「安全......」と低く繰り返した。その言葉が口の中で意味を成すかどうか確かめるかのように。


スマラグドが一歩近づいた。怒りは消えていなかったが、明確になっていた。


「パパ......自分もあそこにいたでしょう」声は低くなったが弱くはなかった。「分かってるはず。わたしが学んだ方がいいって。誰か他の人にわたしに何かを教えられる前に」


最後の言葉で唾を呑んだ。アリッサにはそれが見えた。


スマラグドは授業のことだけを考えているのではなかった。外の世界のことを考えていた。珍しい言葉から刃を作る人間たちのことを。


ルビンが娘の肩に一瞬手を置いた。宥めではなく。ただ近さ。


ヴァレリアはここまで黙っていた。今、視線がクレントと合った。


二人の間をあの声なき会話が走った。どんな口にされた言葉より深い。心配。迷い。愛。誇り。そして口にせずに何度も交わしてきたあの古い約束。


子供たちを見捨てない。


ヴァレリアは朝の冷たい石段を思い出した。白墨の匂いがする空気を。金属に落ちる汗を。半端な気持ちではいられない訓練場を。決して叫ばず、それでもどんな平手より硬く響いたメリィアの声を。


あそこでは少なくとも、混沌に規則が与えられた。


クレントは治させなかった傷跡を思い出した。訓練後に拳がもう閉じられなかった夜を。愛する者を二度と離さないというあの静かな誓いを。


指がアリッサの方へ一瞬動いた。ヴァレリアの傍にいつもより静かに立ち、服の布に手を深く埋めている。


やがてヴァレリアが頷いた。


劇的にではなく。大きくもなく。


ただ決然と。


「たぶん......ルビンの言う通りね」


アリッサの心臓が跳ねた。


じっとしていられなかった。興奮が頭がこの瞬間の大きさを理解する前に前へ押し出した。


「わたしも行きたい!」と叫んだ。「スマラグドおねえちゃんが行くなら、わたしも!」


声が喜びでほとんど割れた。拳を握りしめ、一瞬また完全にあの子供だった。空を見上げてすべてが可能だと信じる子供。


ルビンが片眉を上げた。「ソルトリスは遊び場じゃないって分かってるわよね?」


アリッサが即座に頷いた。速すぎるほど。「うん! でも......わたしだって遊び場じゃないもん!」


背筋を伸ばした。とても大人な論理であるかのように。そしてちらりと不安げにヴァレリアを見た。


ヴァレリアが小さく微笑んだ。「意外と......的を射てるわね」


クレントが唇を引き結んだ。顔が抵抗と始まりつつある降伏の仮面だった。自分の中の何かと戦っているのが見えた。ソルトリスが正しいという考えとではない。子供を手放す感覚と。


深く息を吸い、一瞬目を閉じ、また開けた。


硬さはまだあった。


だがその下にもっと柔らかいものが。


「分かった......」声が荒かった。「降参だ」


手を伸ばし、アリッサの頭をそっと撫でた。「俺の小さなお姫様と......その女王様に......断れるわけがないだろう」


ヴァレリアが肘で軽く脇を突いた。「女王様、ね」


「事実だ」とクレントが呟いた。


だが指がかすかに震えていた。


---


少し離れたところにメリィアが立っていた。


誰も気にしていなかった。背後の影がかすかにうねる以外は、誰も気にする者はいなかった。彼女は気にしなかった。


イングリッド家を見ていた。フリマー家を。共に生き延びたからとうに一つになった二つの家族。稀な、静かな微笑みが口元に触れた。


こんなに大人になって......わたしのたった一つの教え子たち。


温もりは長くは持たなかった。視線がアリッサで止まった。


内側で何かが縮まった。


痛みではない。喜びでもない。


もっと深いもの。


アリッサの誕生のあの出来事以来、世界のあらゆる震えに耳を澄ませていた。グスタフは閉じたままであるべき扉を開けた。そしてアリッサが結晶に空と扱われるたびに、あの震えは大きくなっていた。


メリィアが口を開くと、見えない糸がすべての視線を引き寄せたかのようだった。


「よろしい」


声は柔らかく、それでいて避けようのないものだった。


「ソルトリスでは制御を学ぶ。戦闘訓練。任務。試験。学院ダンジョン」


言葉が澄んだ水に落ちる石のように落ちた。演出なし。装飾なし。ただ現実。ソルトリスは約束ではなかった。ソルトリスは子供を冒険者にする機構だった。


そして大人たちに向き直った。


「準備しなさい。二人を直接連れて行ってほしい。それに多くの生徒が何ヶ月も前から有名な冒険者チーム、ヴォルフクラウについて聞きたがっている。あなたたちから学ぶ時が来たわ」


ヴァレリアが息を吐いた。「当然そう来るわよね」


ディアマントが鼻を鳴らした。「あいつら話を聞きたいだけだろう」


「それと技を盗みたいのと」とルビンが素っ気なく付け加えた。「それとクレントが本当にあんなに頑固か確かめたいのと」


「頑固じゃない」とクレントが即座に唸った。


ルビンが人差し指をゆっくり立てた。「頑固」


クレントが口を開き、閉じ、何も聞こえなかったふりをした。


アリッサが低くくすくす笑った。


スマラグドがにやりとした。


ようやくまた普通の家族の暮らしに聞こえた。世界がそれで壊れない喧嘩をする大人たち。


短いちらつき。


そしてメリィアがいなくなった。


痕跡もない。残響もない。何も。


ただの静寂。


「なんでいつもあんな突然現れて消えるんだ」とクレントが唸った。


「他人を拷問するのが好きだからだろう」とディアマントが素っ気なく答えた。


鋭い音。


同時に放たれた二つの平手がクレントとディアマントに当たり、二人ともよろめいた。ヴァレリアとルビンが腕を上げたまま立っていた。


「馬鹿!」と二人が同時に言った。


「痛い!」とクレントとディアマントが声を揃えた。


一瞬、緊張が泡のように弾けた。


すべてが良くなったわけではない。


だが中庭がまた呼吸していた。


石の上の足音。低い笑い声。地面に落ちる葉のざわめき。空気すらまた危険よりも午後の匂いがした。


スマラグドがアリッサに向き直った。顔が喜びに明るかったが、もう興奮で盲目ではなかった。「一緒に行く」と分かっている者の喜びだった。


「学院はすっごく楽しくなるよ、アリッサ!」


アリッサが激しく頷いた。心臓がほとんど痛いほど速く打っていた。「うん! 待ちきれない!」


ヴァレリアが片眉を上げた。「途中でビュンビュンの実験は禁止よ」と厳しく言い、微笑みながら。


「それと寮でドカーン爆発も禁止」とルビンが付け加えた。


アリッサが両手を上げた。現行犯で捕まったかのように。「その......がんばる」


「がんばる、だってさ」とクレントが呟いた。「脅しにしか聞こえない」


ディアマントが歪んだ笑みを浮かべた。「俺の人生にようこそ」


残りの一日は静かに過ぎた。


思考が静かだったからではない。決断の後に来るあの特別な疲れで、全員がそうだったから。身体が震えがもう必要ないと気づくと、突然すべてをまとめて取り戻す。


くすぶる残骸を消すために水が運ばれた。ディアマントが壊れた木を見て「無駄な仕事」と唸り、スマラグドがわざとらしく「自業自得でしょ」と空中に呟き、ルビンは聞こえなかったふりをした。クレントが悪態をつかずに破片を拾った。クレントにしてはほとんど、決断にどれほど囚われているかの証拠だった。ヴァレリアがさりげなくアリッサの手を確かめた。魔力の残りがまだ痺れていないか。汚れを拭くふりをしながら。


後に一緒に座った。


盛大ではなく。大げさでもなく。ただ一緒に。


いくつかの皿。木の上で軽く鳴る水差し。食事の匂いが中庭をまた家にした。


アリッサが、未来が遅く話すと逃げてしまうかのように喋った。


「戦い方を習うの!」と言った。「それと読み書き! それと......ダンジョン!」少し間を置いた。その言葉をたった今理解したかのように。「それと試験! そしてすっごくすっごく強くなるの!」


スマラグドが真面目に頷いた。「わたしはユニークスキルの制御を学ぶ」


クレントが二人を見て、突然気づいた。中庭で一緒に稽古した子供だけではないことに。決断を下す人間がいることに。


痛かった。


そして誇りに思った。


ヴァレリアがアリッサの額から髪を払った。「何よりもまず、頭を使うことを学ぶのよ」


アリッサが顔をしかめた。「それが一番難しい」


ルビンが低く笑った。「大人の中にも難しい人はいるわ」


ディアマントが即座に手を上げた。「攻撃されてる気がする」


「治された気がする方がいいわよ」とルビンが脇を突いた。


ディアマントが顔をしかめた。「痛い」


「テストだよ」とスマラグドが素っ気なく言った。


全員が笑った。


低く。疲れて。本物。


一瞬、世界が止まった。過去もない。未来もない。ただこの一つの瞬間。二人の少女が自分の道を受け入れ、家族が手放すことを学んでいく。


人生の一章が閉じた。次の章が待っていた。

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