第32章 - 鏡写し
クレントが震えていた。
拳があまりに固く握られ、指の関節が白く浮き出ていた。前腕の血管が皮膚の下に硬く立っている。言葉に押し込められなかったすべてを身体が筋肉に変えているかのように。視線がメリィアに張り付いていた。怒りに灼けて。
「何だと?!」と叫んだ。声が荒れていた。火を飲み込んだかのように。「これだけのことがあった後で?!」
全身が前へ引かれていた。考えてではなく。制御してでもなく。純粋な本能。あと一呼吸で飛びかかっていただろう。
だがそこまで行けなかった。
一撃が腹に入った。
衝撃が胸から空気を奪った。
「ぐ - !」
クレントが喘ぎ、身を折った。一瞬、世界が目の前でぼやけた。よろめいて退き、片腕を腹の前に構えた。空気がかすれて戻ってきた。
目の前にディアマントが立っていた。
穏やかに。揺るぎなく。拳がまだ上がっていた。その一撃が事故ではなく判断だったかのように。
「いい加減落ち着け、友よ」と真剣に言った。
頼みではなかった。
クレントが睨みつけた。呼吸が断続的で、肩が荒い牡牛のように上下していた。怒りはまだあった。熱く生のまま。だが一撃が一拍を奪っていた。もう本能だけではいられない程度に。
「ディアマント!」ヴァレリアの声が割り込んだ。
即座にクレントの傍にいた。掴んで押さえた。次の瞬間に本当にすべてを壊しかねないと恐れるかのように。目が見開かれ、声に怒りと呆然の間の何かが震えた。
「そうする必要があったの?!」
そしてクレントに視線を突きつけた。
「そしてあなた - 師匠を本気で殴ったの。正気?」
クレントが苦く笑った。喜びのかけらもない音。「誰かがあの子を守らなきゃいけないだろう」と喘いだ。「あの子がようやく何が得意か分かる喜びの後に、あんなことがあって......」
視線がアリッサに走った。
小さな女の子がまだスマラグドにしがみついていた。涙で顔が赤く、頬が濡れて光り、胸が不規則に上下していた。泣くのか叫ぶのか逃げるのか、身体自身がまだ分かっていないかのように。だがスマラグドが抱えていた。穏やかに、温かく。その近さだけでアリッサが崩れずにいられる場所のように。
スマラグドの声は柔らかく澄んでいた。
「メリィアおばさんに見せてみない? 何ができるか。あんな結晶に何か言われなくたって。わたしたちは知ってるよ、あんたに何ができるか」
その言葉がアリッサに毛布のように巻きついた。痛みを消したからではない。一瞬だけ抱えられるものにしたから。
ルビンが黙って見守り、わずかに首を傾けた。かすかな微笑みが顔をよぎり、また消えた。
あの子......気づかないうちに心を鎮めている。
直後に二つ目の考えが忍び込んだ。もっと静かに、もっと慎重に。
もしかしたらそれすら、あの子のユニークスキルと関係があるのかもしれない。
その間にディアマントが手を拳にして胸を打った。短い痙攣が走り、押し殺した呻き。そして緑がかった光が皮膚の上を流れた。内側から灯る細い亀裂のように広がっていった。
「ぐっ......」
一瞬よろめいた。そしてクレントの腹に手を当てた。治癒魔法が流れ込み、自らが与えた一撃の衝撃を閉じた。
クレントが見つめた。怒りがまだ完全には消えていない。「お前は本当に馬鹿だ」と唸った。「先に俺を殴って、次に自分を殴って、俺を治す。あんな小さな一発で俺がどうにかなるとでも」
ディアマントが荒く鼻を鳴らした。「お前こそ本当に救いようがないな、この石頭が」
ヴァレリアが重い溜め息をついた。この二人の間のこの役回りをもう何年も演じているかのように。クレントをきつく引き寄せ、手から柔らかな光を彼の身体に流した。治癒。肉だけではなく。緊張が噛みついていた場所にも。
一呼吸の間、ほとんど穏やかに見えた。
かつて四人で肩を並べて戦っていた頃の記憶の一片。若く、希望に満ちていた。すべての戦いが影を残すようになる前の。
メリィアが数歩離れたところに立っていた。
介入しなかった。何も言わなかった。何もしなかった。それでもその存在感がすべての上にあった。
場を眺め、視線が少し柔らかくなった。ほんの少しだけ。かすかな微笑みが唇をよぎった。
「本当に変わらないわね」と呟いた。「子供みたい」
一瞬、ゾラス最強の魔法使いではなかった。中庭を静かにする重みでもなかった。ただ教え子たちを見ている師匠だった。
アリッサがゆっくり顔を上げた。
目が赤かった。涙がまだ睫毛にかかっている。鼻を啜り、慌てて袖で拭った。口を開いた時、声は脆かったが、その下に何か新しいものがあった。何か固いもの。
「うん......メリィアおばさんに見せる。わたしにできること」
ただの一文ではなかった。
誓いだった。
メリィアが膝をついた。外套が地面を擦った。金の瞳がアリッサに注がれ、今度はそこに冷たさはなかった。鋭さもない。ただ穏やかな注視。
「よろしい、小さなアリッサ」と言った。「ではお父さんの言うことが本当か確かめましょう。そしてあなたの不可解な才がどこまで届くか」
一拍置いた。この状態の子供がどれほどの真実を背負えるか量るかのように。
そして続けた。明瞭に、穏やかに。
「ユニークスキルとはただ強いスキルではない。唯一無二のもの。担い手は常に一人。誰にも習得できない。誰にも再現できない - それを宿す者を除いて」
視線はアリッサに留まった。
「だからこそ危険なの。ユニークスキルが早すぎるうちに大きくなりすぎると」
アリッサが唾を呑んだ。
すべては分からなかった。だが「危険」という言葉は分かった。そしてメリィアが「あなたが危険だ」とは言っていないことも分かった。
「理解しないものは危険になる」と言っているのだ。
メリィアの指先が空を滑った。
光の球が現れた。
小さい。拳ほど。だが明るい紫に煌めいていた。ラベンダーのように。澄んで、純粋に。秘術魔法。密で、重く、唯一無二。球の周りの空気が揺らめいた。細い振動が周囲の者の耳に響いた。大きくはなく、だが歯茎に感じるほどはっきりと。風すら一歩退いたように見えた。
アリッサがおずおずと前に出た。
一歩一歩が重かった。脚が空気そのものと戦わなければならないかのように。だが歩いた。速くはなく。大きな意味での勇敢さでもなく。ただ怖くても前へ。
目がメリィアの手の中の紫の球に張り付いていた。光が瞳に映っていた。もう一つの、異質な星のように。
小さな拳を上げた。
最初は何も起きなかった。
空気が止まった。全員が息を止めた。普段は埋もれているものが突然聞こえた。スマラグドの袖の布の微かな擦れ。アリッサの落ち着きない吸気。ベランダの板の小さな軋み。
そしてアリッサの手に弱い、明滅する光が灯った。
火花。
次の瞬間に消えてもおかしくないほど弱い。
だが残った。
「あの子......真似してる」とルビンが囁いた。唇の前に手を当てていた。大きな声がこの小さな光を壊すのを恐れるかのように。
明滅が強まった。
火花が育った。球になった。小さく、不安定に、震えて、いつ崩壊してもおかしくないように。それでも保っていた。
光は似ているのではなかった。
ほとんどでもなく。
同じ純度を持っていた。同じ周波数。同じ空気の中の重み。
少しずつ、一歩ずつ、紫の光球が形をなした。
メリィアの目が見開かれた。
すべてを見てきた金の瞳が震えた。背中を悪寒が走った。アリッサには理由が分からなかった - だがメリィアが今まさに、起きてはならないことを目撃していると感じた。
「あり......えない」とメリィアが吐息のように漏らした。
言葉がほとんど聞こえないほど低く唇を離れた。
目が光球に張り付いていた。自分自身の過去から現れた亡霊であるかのように。
「この魔力紋......」声が割れた。「明らかに秘術系。私自身のスキル。鏡写し」
その後の沈黙はそれまでのどれよりも深かった。
誰も話さなかった。
誰も息をしなかった。
ただアリッサがそこに立っていた。小さく、消耗して、震える手で - 拳の中に純粋な力の弱く明滅する球を抱えて。
指が痛かった。
離さなかった。
メリィアがゆっくりと立ち上がった。
外套が地面を鳴らした。一歩退いた。もう一歩。視線がアリッサに張り付いたまま。子供ではなく、存在してはならない何かを見ているかのように。
「どうして」と呟いた。声が震えていた。彼女にとっては、ほとんど想像を絶することだった。「どうして子供が......私のユニークスキルを模倣できる」
クレントが娘を見た。心が誇りと恐怖に引き裂かれて膨れた。
「これが......俺たちの娘だ」と囁いた。
ヴァレリアが手を口に押し当てた。ルビンが硬直して立っていた。ディアマントが唇を引き結んだ。
そしてメリィア - ゾラス最強の魔法使いは - 何世紀ぶりかに初めて、恐怖を感じた。




