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第26章 - 紫紅と漆黒

アリッサは七歳で、朝によってはその数字が誰か別の人に似合うように感じられた。


大人が何かを隠している時に気づく程度には大きかった。誰も口にしないのに部屋に残る言葉を聞き取る程度には。そして十分に繰り返せばすべてを強制できると信じる程度にはまだ幼かった。


家はまだ眠っていた。


隣の部屋でスマラグドが均等に呼吸している。あの穏やかで確かな音はアリッサを落ち着かせることもあった。当然すぎて苛立つこともあった。どこかで梁が風に軋んでいた。台所では闇がテーブルと竈の間に静かに立っていた。アリッサは目を覚ましたまま天井を見つめていた。


また見てるだけなんて嫌だ。


結晶が空のままだったのはずっと前のことだ。それでもあの瞬間は自分の中にあった。夜、寝台の縁に隣に座ったかのように。スマラグドの確信に満ちた「治癒と幻影と光」を思い出した。できることを話す時の目の輝きを。そして馬鹿みたいな、小さな空気の引きを。スマラグドが光るたびに来るあれ。


妬みたくなかった。


スマラグドが誇らしい時に胸が狭くなるのが嫌だった。そういう瞬間に頭がすぐに言葉を見つけるのが嫌だった。空とか、違うとか、灰色とか。


だから起き上がった。


床板にもほとんど何も言わせないほど静かに。


寝台から抜け出し、素早く何かを羽織り、戸口で一瞬だけ立ち止まった。薄暗闇の中は木と眠りの匂いがした。ヴァレリアの声がほとんど聞こえた。


こんなに早く。一人で行かないで。


その考えを押しのけ、扉を開けた。


外の朝は涼しかった。厳しくはなく。息を急いで吐くと白く見える程度に涼しいだけ。空は白んでいた。草が湿って足首に張り付いた。アリッサはそれでも歩き続けた。


中庭にクレントが置いていった木の剣が転がっていた。贈り物のようにきちんとではなく。明日があるべき場所にただ。アリッサが拾い上げた。木は冷たかったが、馴染みがあった。


クレントが何度も見せてくれたように構えた。


足をしっかり。


膝を柔らかく。


肩を下げる。


呼吸。


構え。呼吸。反復。


自分の中のすべてが大きくなりすぎた時、嘘をつかない唯一のものだった。


アリッサが剣を上げた。下ろした。また上げた。最初はゆっくり、やがて速く。振りは綺麗ではなかったが、嘘がなかった。頭の中で数えた。数えると助けになるから。


一。


二。


三。


四。


十回目で腕が灼けた。二十回目で手が震えた。アリッサは歯を食いしばり、肩を無理やりまた下げた。クレントが言っていた。本当に残るものが分かるのは疲れた時だと。


残る。


教わった歩みをした。小さな踏み込み。戻る。腰からの回転。剣は身体についていく。逆じゃない。何度も。湿った草が脛に跳ねた。柵の向こうで鳥が鳴き始めた。最初はためらいがちに、やがて大きく。


アリッサの息が速かった。耳の中で自分の血が聞こえた。木が空気に引く線しかほとんど見えなかった。


そして止まった。


やめたかったからではない。


目の前に何かがあったから。


見える壁ではない。物体でもない。ただ、空気が突然濃くなった瞬間。狭くなった。木の剣が勝手に少し沈んだ。アリッサの腕がそれ以上を拒んだ。呼吸が荒くなり、口元の白い息が急に先ほどより鮮明に見えた。


アリッサが瞬きした。


疲労ではない。


中庭の何かが変わっていた。


立ち止まった。完全に静かに。一拍の間、気のせいだと思った。


そして痺れが来た。


打撃のようにではなく。熱のようにでもなく。もっと深くに。名前のない場所に。反射。自分の中の何かが、外の何かに応えるかのように。


アリッサが目を上げた。


目の前には何もなかった。


それでもまさにそこに何かがあった。


唾を呑んだ。


お願い。今度は空じゃありませんように。



ヴァレリアが一番に目を覚ました。


十分に眠ったからではない。家より先に起きることに身体が慣れていただけだ。半ば寝ぼけたまま台所に行き、顔から髪を払い、薬缶の前で立ち止まった。


足の下の床が冷たかった。


台所は夜の匂いがした。木。灰。子供が眠る家の静かな呼吸。ヴァレリアが薬缶に手を伸ばしたが、火にはかけなかった。視線が習慣で窓へ滑った。


外にアリッサが立っていた。


中庭に。


木の剣を持って。


ヴァレリアが力なく首を振った。「やっぱり」と呟いた。


そして眉をひそめた。


何かがおかしい。


もう一度見た。もっとよく。アリッサがいつものように立っていない。稽古をして自分を大きく感じている子供のようには。


静止していた。


静かすぎるほど。


眠気が一瞬で落ちた。


アリッサの剣が下がっている。呼吸が荒い。そして震えが見えた。


疲れた腕の小さな震えではない。


別のもの。


子供の身体には大きすぎるように見えるもの。


ヴァレリアの心臓が一度つまずき、そのまま駆け出した。手が作業台の縁にしがみついた。視線が中庭を飛んだ。


影はない。


知らない人間もいない。


柵に動きもない。


それでも何かがおかしかった。身体の中にはっきり座っていた。頭が言葉を見つけるよりも前に。


ヴァレリアが扉を引き開けた。


冷たい空気がぶつかった。草から立つ湿気。裸足がまず板を、次に中庭の地面を踏んだ。走り出した。


「アリッサ - 」


そこまでだった。


アリッサのところに着く前に、炎が見えたから。


アリッサの真正面に浮かんでいた。


赤ではない。


紫紅。


拳ほどの小さな炎。それでいて中庭全体を支配していた。音を立てない。爆ぜも、嘶きもない。それでも動いていた。生き生きと、同時に穏やかに。


ヴァレリアの身体が理性より速く反応した。


祠樫の森。


湿った土の匂い。


木々の間にいるべきでない何かが立っていたあの感覚。


悪魔。


そしてあの炎 - 紫紅、碧藍、金、翠緑......そしてあの漆黒。ただの闇ではなく終焉のように感じられたもの。


フレア。


あまりに綺麗すぎる言葉。あんなに間違ったものに対して。


二度と。ここでは。この子には。


「アリッサ?」ヴァレリアの声はかすかな息にしかならなかった。


アリッサがびくりとした。そして振り返った。


笑っていた。


本物の、大きな笑み。


「ママ!」目が輝いていた。炎を指差した。何か素晴らしいものを見つけたかのように。「見て! この炎! わたしが作った! すっごく頑張って練習して、それで - 」


空いた方の手で胸の前に素早い動きをした。


「 - 急にいたの!」


声の喜びがヴァレリアを痛めた。


アリッサがこの炎を危険なものとして見ていないから。


答えとして見ているから。


ヴァレリアが炎を見た。アリッサを。また炎を。


わずかに動いているのに気づいた。風に合わせてではない。アリッサの呼吸に合わせてでもない。近さに反応しているかのように。


温もりを感じた。


確かに。


だが火事の熱ではない - 毛布の温もりに近い。囁くような感覚。呼吸していいよ、と。


まさにそれが怖かった。


間違ったものは、彼女の経験では、醜く始まることがめったにないから。


「あなたの......中から?」とヴァレリアが訊いた。


アリッサが熱心に頷いた。指先まで誇りに満ちて。「うん! ここで感じたの」胸に一瞬手を当てた。「すっごくあったかくて。そしたらいた」


ヴァレリアは掴みたかった。引き離したかった。クレントを呼びたかった。


そしてアリッサを怖がらせたくなかった。


ようやく何か自分だけのものがあると信じた、人生で最初の瞬間に。


声を柔らかく保つよう強いた。「分かった。まずそのまま立ってて、いい? ただ立ってて」


アリッサが即座に頷いた。


ヴァレリアが一歩近づいた。


紫紅の炎が音もなく空中に浮かんでいた。一歩ごとにあの温もりをはっきり感じた。肌の上だけではない。もっと深く。自分の中の疲れた場所に。即座に「はい」と言いたがる場所に。


恐怖が引き締まった。


柔らかすぎる。正しすぎて、正しいはずがない。


手を半分上げた。次の瞬間にアリッサを掴む用意をして。


アリッサが見ていた。額に皺が寄った。「ママ? これ、良くないの?」


ヴァレリアが答えようとした。


炎がぶれた。


小さなちらつきだけ。瞬き一つ分。


そして冷気が中庭に落ちた。


天気ではない。


朝の空気でもない。


裁き。


アリッサの吐息が急に白くなった。湿った草の上に薄い霜の膜が引いた。あまりに速く、ヴァレリアにはそれが広がるのが見えた。雨樋の滴りが突然硬く、硝子のように響いた。


炎はもう紫紅ではなかった。


漆黒だった。


暗いのではない。煙のようでもない。


漆黒。


光がそこに存在したことがないかのように。


ヴァレリアは考える前に動いていた。アリッサの腰を掴み、後ろに引き、半身前に出た。おそらくまるで無意味に。完全に本能的に確実に。


アリッサはしがみつきすらしなかった。


ただ炎を見つめていた。困惑して。二つの真実を同時に抱えなければならないかのように。


わたしが作った。


これはわたしみたいに感じない。


ヴァレリアの口が乾いていた。


何なの。なぜ死の匂いがするの。


アリッサをさらにきつく後ろに引いた。身体一つですべてを防げるとは思っていない。ただ他に何もできなかったから。


「ママ?」とアリッサが小さく訊いた。「どうしたの?」


ヴァレリアは答えなかった。


喉が締め付けられていた。この冷気の中では息を吸うだけで痛かった。


黒い炎がまだ目の前に浮かんでいた。音もなく。あり得ないままに。風の中に留まっているのではない。自分でまさにここにいると決めたかのように立っていた。


そして存在感が中庭に降りた。


音ではない。


影でもない。


重さ。


ヴァレリアは突然、意識の何かが引かれるのを感じた。肌でも筋肉でもなく。もっと深く。内なる視界で世界が裂けた。


そして見えた。


漆黒の竜。


肉と鱗の獣ではなかった。影と鋼から鍛え出されたもののように。その身体は夜の棘だらけの鎧だった。あらゆる稜が世界そのものを切れるほど鋭く見えた。角。棘。まとわりつく暗い霧。


歯が明るかった。


明るすぎた。


口は動かずに威嚇していた。


そして目が捉えた。


灼ける赤。


温かくはなく。


生きてもいない。


警告。


両の目の中に五芒星が燃えていた。内側から切り込まれ、内側から点火されたかのように。


ヴァレリアが本能的にアリッサをさらにきつく後ろに引いた。これが普通の映像ではないと分かっていても。


アリッサが鋭く息を吸った。


服にしがみつく指でそれが伝わった。ヴァレリアは頭をかすかに回す勇気を出した。


アリッサの目は炎を見ていなかった。


虚空を見ていた。


大きく見開かれて。


まったく同じものを見ているかのように。


ヴァレリアはその瞬間、疑いなく分かった。


これは自分の中だけのことではない。


記憶だけでもない。


トラウマだけでもない。


ここにある。


二人とともに。


アリッサとともに。


ヴァレリアは叫びたかった。クレントを。誰かを。


できなかった。


あの視線 - 五芒星を持つ赤い目が - ただ怖いだけではなかったから。その中に冷たく静かな認識があった。


お前は興味深い。


アリッサが震え始めた。


寒さだけではなく。


皮膚の下にあって骨を引くものから。


ヴァレリアがアリッサの腰をさらに強く押さえた。何かがこの子を奪おうとするのを防げるかのように。どこへであれ。


そして終わった。


来た時と同じ速さで。


裂け目が閉じた。圧が引いた。ヴァレリアにまた普通のものが聞こえた。樋の滴り。遠い囀り。冷気で縮む板の軋み。


アリッサが息を吸い込んだ。たった今取り戻したかのように。


漆黒の炎がもう一度ちらついた。


ヴァレリアが息を止めた。


そして消えた。


消える火のようにではなく。流される煙のようにでもなく。存在したことがなかったかのように。一瞬あの黒さがあり、あの冷たさがあり、空気の中のあの偽りの感覚があり - 次の瞬間には何もなかった。


中庭はまた中庭だった。


朝の涼しさ。


露の湿り。


早いから静か。


それでもヴァレリアには分かっていた。何かが残ったと。


目に見えない。


測れない。


痕跡。


アリッサが後ろに立ち、速く呼吸していた。指はまだヴァレリアの服を掴んでいた。手放していいかどうか、指自身にも分からないかのように。


ヴァレリアがゆっくり振り返った。


アリッサの目が大きかった。顔は蒼白。唇が半開き。


「わたし - 」声が割れた。「ママ......わたし、でも - 」


ヴァレリアが引き寄せた。


きつく。


穏やかな朝には不要なほどきつく。


アリッサが小さな音を立てた。半分抗議、半分安堵。顔をヴァレリアの肩に埋めた。


ヴァレリアはただ抱いていた。


中庭が何も起きなかったかのように振る舞う間、頭の中には漆黒の鱗と灼ける赤い五芒星の目の像が残っていた。


見えなくなったからといって消えるわけではない視線。

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