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第11章 - 師匠

人影が小さな森の影から姿を現した。


急いでではなく。忍んでもなく。森がつい先ほどまでただ隠していただけで、今、抵抗も音もなく解き放ったかのように。外套が肩に重く垂れ、頭巾が深く顔にかかっている。細い手が布を引き寄せた。空気があるべきより冷たいとでもいうように。


屋敷の前で風が乾いた草を撫で、穂が長い波のように傾いた。鴉が遠くから一度鳴いた。そしてそれも黙った。


頭巾の下の金色の瞳が、地図を読むように敷地を走った。


窓。小径。門。中庭。


そして二つの人影で止まった。


クレントとディアマントが石畳の上で向かい合っていた。クレントの双剣が青く弾け、新たな攻撃のリズムに手首が動くたびに刃の間で細い火花が跳ねている。ディアマントは裸足で立っていた。手は空。姿勢は緩い。それでもその身体の静けさには、届くはるか前に距離を作る何かがあった。


クレントが仕掛けた。


ディアマントが角度を奪った。


力ではなく。着地すべき場所に正確に落ちる一歩と、力が生まれる前に射線から弾き出す二本の指で。


金属が空気を裂いた。


クレントが短く笑った。半分息切れ、半分苛立ち。「覚えてるか? ギルドが俺たちを学院に送り込んだ時のこと」


ディアマントが次の一撃を躱し、歪んだ笑みを浮かべた。「覚えてるに決まってるだろ。十三歳で白金 - それで言われたのが、学べ。教養を身につけろ。強いが、まだ子供だ」


クレントが鼻を鳴らした。「で、俺たちは屈辱じゃないふりをした」


「お前は屈辱を受けてた」


「やる気が出てたんだ」


クレントが追撃した。刃が狭い弧を描いて空気を切り、閃き、ディアマントの簡潔な動きで横へ逸らされた。


「初めてメリィアの気配を感じた時」とクレントが言った。「背筋が凍ったぞ。そのうえ直々に鍛えてくれるときた」


ディアマントの口角が上がった。「鍛えた、ね」


クレントがにやりとした。「拷問した、の間違いだ」


門が開いた。


大きな音ではなかった。一瞬前まで蝶番の中で静かだったものが、次の瞬間には開いていた。


人影が入ってきた。


クレントとディアマントが同時に止まった。クレントの刃の上の青い電光が一度明滅し、消えた。魔力ですら、今は沈黙の方が賢明だと理解したかのように。


人影は中庭を横切らなかった。


突然そこにいた。


クレントの目の前に。


あまりに近く、痛いほど人間的な反射で後ろによろめき、足を取られ、鈍い音を立てて石畳に尻もちをついた。


「拷問したと言ったかしら?」


声は穏やかだった。滑らかだった。そしてまさにその穏やかさが、どんな怒りよりもたちが悪かった。


クレントが見上げた。幼い日の物語を足元に突きつけられ、しかもそれが血肉を持っていたかのような顔で。


「師匠......?」


人影が手を上げ、頭巾を払い、外套を肩から滑らせた。


白みがかった紫の髪が真っ直ぐに背中へ落ちた。長く、完璧に。時間がそこに引っ張ることをついぞ学ばなかったかのように。顔は若く見えた。若すぎるほどに。二十歳そこそこ。それ以上ではない。だが金色の瞳の奥には、クレントが数えたくないほどの歳月が佇んでいた。


メリィア・ヴァネス・ソルトリス。


ディアマントが一度短く息を吐いた。


三年、会っていなかった。それでも彼女は六年前とまるで変わらずに見えた。二十代初めのまま - 千三百二十二年を身に纏う者ようには見えない。


メリィアが首を少し傾け、地面のクレントを眺めた。当然の帰結だとでもいうように。


「そうやって恩を返すのね、小僧」


クレントが唾を呑んだ。「笑ってましたよ」


「聞こえたわ」


視線を一拍長く留め、それから彼の向こうの家へ目を移した。「報告の件で来たの。中に入りましょう」


それだけ言って、彼の脇を通り過ぎた。


クレントはしばらく座ったまま、口を半開きにしていた。せめてもう一度叱ってくれるくらいの礼は尽くしてくれると思っていたのに。ただその背中を見送るだけだった。


「無視された」と呟いた。「あの人のせいで転んだのに、無視された」


ディアマントが隣に来て手を差し出し、引き起こした。そして二本の指で後頭部を軽く突いた。


「拷問した後に何を期待するんだ?」


クレントがその場所を擦って唸った。「少しは懐かしんでくれてもいいだろう」


「懐かしんでたさ」とディアマントが素っ気なく言った。「ただしお前の望む形じゃなかっただけだ」


二人は後に続いて家に入った。


中は温かかった。


穏やかな飾りの温かさではなく、人が住んでいる温かさ。暖炉の火が静かに均等に燃えている。部屋は薬草と茶と、長年その住人の声に馴染んだ木の匂いがした。ここに磨き上げられたものはない。すべてが必要だから、その場所にあった。


ルビンがヴァレリアと居間に座っていた。スマラグドがルビンの腕で眠っている。暖炉の爆ぜる音ですら瞼を震わせないほど深く。ヴァレリアは肩に毛布をかけ、背中に負担がかからない姿勢で座っていた。手が腹の上に緩く、ほとんど無意識に置かれている。


メリィアが入ると、ルビンとヴァレリアが同時に顔を上げた。


まず目を合わせた。そして二人とも微笑んだ。


大きくではなく。


だが誠実に。


メリィアの口角がかすかに上がった。「妊娠おめでとう、ヴァレリア」


ヴァレリアが瞬きし、慎重に微笑みを返した。その目にはまだ、奇跡に慣れてからでなければ完全には触れられない人間の気配が残っていた。


メリィアの目がクレントへ一瞬移った。「父親が向こう見ずだとしても」


ヴァレリアが小さく笑った。


クレントが口を開いた。明らかに即座に反論する構えだったが、ルビンに見られただけで閉じた。


メリィアの視線がスマラグドに落ちた。「もう十八ヶ月?」


ルビンが頷いた。「ええ」


「早いものね」とメリィアが言った。


何気ない言葉だったが、何か奇妙なものが含まれていた。時間が彼女にとって他の人々と同じ形を持ったことがないかのような。


皆が座った。


ルビンがもう一度立ち、茶を淹れ、ほとんど音を立てずに杯を卓に並べた。ディアマントがスマラグドを受け取った。小さな子は彼の腕の中で、眠りにこれ以上良い場所はないとでもいうように当然のごとく静かなままだった。彼の姿勢はほとんど変わらなかった。ただ手だけが柔らかくなった。


メリィアはすでに座っていた。手を膝の上に緩く、背筋は真っ直ぐに。身体が背もたれや座布団の助けを必要としていないかのように。


そして声が明瞭になった。鋭くなった。


「さて。報告の件で来たの」


暖炉が爆ぜた。他には誰も何も言わなかった。


「何があったか、正確に話して」


クレントが口を開いた。


武勇伝を広げる者のようにではない。後から不利に使われぬよう、一語一語を置く者のように。「森は静かだった。異様に静かだった。動物もいない。鳥もいない。進入後すぐにゴブリンに遭遇した」


メリィアがかすかに頷いた。「弱い?」


「銅から錫程度」とヴァレリアが即座に言った。「問題になるようなものじゃなかった」


メリィアの視線が一拍、彼女に留まった。「それから?」


ヴァレリアが一瞬杯に目を落とした。「空が変わった」


「色が?」


問いがあまりに素早く来て、クレントが顔を上げた。


ヴァレリアがゆっくり頷いた。「五つ」


初めてメリィアの表情に変化があった。大きくはない。注意力がかすかに研ぎ澄まされるだけ。視線の奥で誰かが刃を回したかのような。


「何色?」


「紫紅。碧藍。金。翠緑。黒」


ルビンが杯を握る指に力が入った。


メリィアは数瞬何も言わなかった。落ち着きは保たれていたが、もうただそこに座っているのではなかった。言葉の余韻に耳を傾けていた。すでに知っていて、もう見たくなかったものがそこにぶら下がっているかのように。


「そして、その存在は?」


今度はクレントが答えた。「竜です。銀 - ただし銀だけじゃなかった。鱗が - 」言葉が途切れ、しばし探し、言語ではどうしても歪んでしまうものを描写することを諦めた。「ただそこにいた」


ヴァレリアが目を上げた。「敵意はなかった。少なくとも私に理解できる形では。攻撃してこなかった。ただ......そこにいた」


メリィアがゆっくり頷いた。「その後は?」


ルビンがより低い声で話した。声を大きくしてはならない部屋に入るかのように。「私たちが着いた時、空き地は壊滅していた。焦げて。引き裂かれて。クレントは瀕死だった。ヴァレリアは意識がなかった」


メリィアが彼女を見た。「意識がない?」


ルビンが頷いた。「身体はあった。心はなかった」


ヴァレリアの指が無意識に膝の毛布に触れた。ディアマントはそれに気づいたが、何も言わなかった。


メリィアが茶を一口飲んだ。完全に落ち着いた声で言った。「依頼は祠樫の森の不安定な魔力の調査だった」


杯を置いた。「そこで色彩残響に遭遇したというのは、驚きではある。あり得ないことではないけれど」


ヴァレリアが眉をひそめた。「色彩残響?」


メリィアが目を上げた。「虹彩的あるいは色彩的な現象は、この世界に時折現れる。攻撃しない。血肉ある生き物のようには振る舞わない。現れて、消える」


クレントが刃の柄の刻み目を親指でなぞった。「つまり竜は本物だった。ただ......本来あるべきほどには本物じゃなかった」


「そんなところね」とメリィアが言った。


ディアマントが少し身を乗り出した。「悪魔は?」


その言葉が、それまでの何よりも重く部屋に落ちた。


ルビンがスマラグドを無意識に引き寄せた。とうにまた深い眠りに沈んでいたのに。ヴァレリアの手が今ははっきりと腹の上にあった。


メリィアの目が冷えた。硬くはない。精密に。「悪魔はここに現れるべきではない」


誰も何も言わなかった。


「なぜそこにいたのか」メリィアが指を緩く組んだ。「おそらく引き寄せられた。不安定性に。残響に。あるいはまだ見えていない何かに」


言葉を置いたまま、さらなる確信で包もうとはしなかった。


クレントがゆっくり目を上げた。「俺たちは助けられました」


メリィアが見つめた。「どうやって?」


会話の中で初めて、クレントが本当に不確かに見えた。弱くではない。素手で何かを掴もうとしているような。どの言語にも大人しく留まってくれないものを。


「障壁です」と言った。


ヴァレリアが頷いた。「私たちを包んだ。すべてを防いだ。同じ色。同じ - 」言葉が詰まった。


メリィアの視線が彼女に向いた。十分に静かで、ヴァレリアはそれでも文を終えた。


「同じ秩序」


ルビンが浅く一度息を吐いた。「そして悪魔は消えた」


メリィアが一人一人を順に見た。


懐疑的ではなかった。それがかえって不気味だった。不信はない。ただあの正確で、容赦のない検分。不可能なものが現実のどこに属するのか、適切な引き出しがない時にどう分類するかを決める、あの眼差し。


ディアマントが顔を上げた。「そして、あの言葉」


口にはしなかった。誰も口にする必要はなかった。


メリィアの返答は即座だった。


「分からない」


静寂。


失敗の匂いがする不快な沈黙ではない。別の種類の。頭の中でとうにすべての上に据えていた人間ですら、ある限界に突き当たったのだと悟った時に生まれる沈黙。


メリィアは杯も壁も見なかった。その言葉から逃げなかった。「あの言葉を聞いたことがない。そのように振る舞うものも知らない」


声がわずかに低くなった。「これについては力になれない」


ヴァレリアは胸の中で何かが沈み、同時に固くなるのを感じた。恐ろしかった。そして不思議と安心でもあった。メリィアは大きく見せるために嘘をつかなかった。


知らないことに霧をかけなかった。


ディアマントがゆっくりと顎を擦った。「何ができる?」


「調査団の派遣を申請する」メリィアが即座に答えた。「ギルドと学院の両方から。両者に調べさせたい」


クレントが見つめた。「それまでは?」


メリィアの視線が彼に移った。「それまではここにいなさい」


反論がクレントの肩にすでに立ち上がっているのが見えた。メリィアが手を上げた。


小さく。


決定的に。


「お願いじゃないのよ、小僧」


クレントが唇を引き結んだ。そして一度頷いた。


ルビンが息を吐いた。ヴァレリアも。家ですら一瞬、より静かに爆ぜたように思えた。責任の所在が十分に明確になり、空気がいくらか軽くなったかのように。


その後、すぐには誰も森の話に戻らなかった。


会話を部屋に引き戻したのはルビンとディアマントだった。逃避のようには見えないやり方で。ルビンが、釜の中の薬でもう少しで台所を失うところだった話を素っ気なく語った。ディアマントが、昨日ルビンがスマラグドに匙を渡さなかった時に、あの子がいかに当然のように匙を「作り出した」かを話した。クレントが十分な皮肉を交えて口を挟み、ディアマントに「年間最優秀パパ」の称号を思い出させた。


メリィアは聞いていた。


時折何か言った。多くは語らなかった。だが口を開くたびに全員がすぐに耳を傾けた。声を上げる必要は一度もなかった。


ヴァレリアがいつしかわずかにクレントにもたれかかっていた。目立たぬように。肩が彼の肩に触れる程度に。彼の手がほとんど無意識に腹に当てられた。大きな合図ではない。自分の手の下で何かが鼓動していることが今なお奇跡である男の、ためらいがちな触れ方。


生きている、とヴァレリアは思った。


その思いは静かに来た。慎重に。この世界ではまだ両手で運ばなければならないものであるかのように。


メリィアがゆっくりと茶を飲み干した。立ち上がった時、まるで別の部屋が彼女に手を伸ばし、外套がすでに肩の上で待っているかのようだった。


戸口でもう一度立ち止まった。


見回した。スマラグドを抱くルビンを。ディアマントを。クレントを。ヴァレリアを。


一拍の間、金色の瞳がその顔よりも老いて見えた。


「何かが再び現れたら」と言った。「即座に報告しなさい」


そして外へ出た。


風が畑を渡った。家は温かいままだった。


そしてその温もりの中に、もう誰も振り払えない一つの知があった。


この世界に足を踏み入れるすべてのものが、この世界を理解しているわけではない。

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