女豹と言われた女
リュウは 嬉しそうに笑うと またギュッとセンバティに抱きついた
背の高いリュウは スタイルも抜群で 2人は お似合いに見える
センバティは焦りながら リュウを引き放そうとするが リュウは面白がって離れない
幸せそうに ピッタリ寄り添っている
「どう? 若い時の私 捨てたもんじゃないだろう?
心かわりしそう?」
余裕の笑顔で 色っぽく囁く
「何言ってんだよ! とにかく 離れてくれ
一体 どうしたっていうんだ?」
慣れない色気に 本気で焦りながら リュウを制止する
みんなが知ってるリュウとは かけ離れた風貌で 正直戸惑いを隠せない
長い手足に 長身の抜群のスタイル 腰上で ベルトをしているため さらに スタイルが良く見える
つややかな髪は 上でまとめられて スッキリし印象だ
切れ長の目元が いかにも 男受けする感じで でも 近寄りがたいオーラをまとっている
「リュウは チビだったぜ・・・・
年取ると そんなに 身長縮むんだな」
センバティの発言に ツフュールも老婆も 大笑いしている
リュウは
「あんたも いずれそうなるんだよ
これでも 私は女豹って言われてて すごい モテたんだからね」
胸をはって 見上げながら答えた
ミクは 驚きの表情のまま
「でも どうして?」
余裕の表情のまま
「私たちも 誰かが 潜入する方がいいと思っていたのさ
脱走を 手引きする者と あそこのリーダーの気を反らせる者
モパは 一人でやろうとしてるみたいだけど
人出があったほうが 確実に実行できるだろう?」
リュウが答える
喋り方は以前と変わらない
ツフュールは ようやく口を開く
「気をそらせる役目に リュウを選んだ
それで パワーを 与え 一時的に若返らせている」
3人は 驚愕の表情になる
リュウと老婆は 面白そうに 反応を見ている
老婆は 付け加え
「あそこのリーダーは 女にだらしないんだ
リュウが誘ってくれれば 姫から 気をそらせるだろう?
リュウは きっと上手く 手玉に取ってくれるよ」
と 自信ありげに伝えた
そして チラリとミクを見て
「あんたは 姫の代わりになりかねない
ノベルトが本気になるかもしれないし ここの大事なリーダーだ
それに 男の扱いが 上手いとはいえないだろうしね」と 言った
ミクは ちょっと ムッとしたが
老婆のうことも納得できる部分もあるので それには 反論しなかった
ツフュールも同じように考えていたようで この手段を選んだのだろう
チラリと リュウを見ると やはり センバティにべったりくっついている
本来の目的を見失いがちに見えて しょうがなかった・・・・・
「若いって いいね! この姿に 戻れるなんて 長生きした甲斐があったよ
気持ちも 若返りそう
私は ずっと センバティが気に入っていたんだ~」
そう言いながら 頬にキスをしている
ビックリして 大声を出すセンバティの声が アジト中に 響き渡った
モパは頼もしい仲間を 横目に すっかり 傍観者になっていた




