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半端者  作者: ランプ
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作戦会議

モパは幸せそうなセンバティの後ろを見ながら 思わず微笑んでいた


モパに送ってくれたパワーは すでに ミクを見た瞬間から 元気に回復してしまったようだ


相変わらずの片思いだが 純真で楽しそうで うらやましいほどだ


手をずっと振り続けているので ミクも ちょっと 困った顔をしている



どうやら 作戦会議のために ミクのアジトへ来るよう 促してるようだ


そこそこ回復したモパも 久しぶりに 家から出ることになった


ミクの白亜のアジトに招かれると モパを見て ミクが 呆れた顔をしていた


やはり 力の喪失は見ていても分かるくらいだった


「呆れた・・・・・」

素直な一言に モパも苦笑しながら


「面目ない・・・・・」と 答える


ここで ミクにも時代劇風返しをしたら 冷たくあしらわれそうだったので それは 止めておいた


「センバティが駆けつけなかったら 危なかったんじゃない??」


「正直 そうだね  花畑が見えた気がしたよ」

ププっと センバティは笑ったが


「冗談じゃないわ 」

と ミクは 怒っていた


「彼女助ける前に あなたがいなくなってしまったら 助けることも出来ないじゃない

もっと 気をつけなさいね」

ときどき ミクは 友人と言うより 母のような姉の様な存在に見える


分かりましたと 答えると 


モパは 更にパワーを蓄えることに意識し センバティからも 少し 力を譲ってもらう


白亜のアジトは 意識が集中しやすく 体の隅々まで 気を高めるのに適していた

短時間で かなりの力を取り戻すことができた



「それで・・・・ 助け出す手段のことなんだけど 何か提案はある?」

ミクが 訊ねると


「リラには 出来る限りの力を送ったから 捕まっている場所から

何か まわりの気を反らすことが出来たら

隙をついて 逃げる・・・・・・・って言うのが理想かな


戦いは できるだけ避けたい・・・・

捕らえてるやつらは 話は分かりあえないと思うし 戦いも避けたいからね」

モパが答えると


「まぁ・・・そうだけど

何か 方法を思い付いてるの?」


「以前渡した ピアスは起爆できる

遠隔操作で 奴らが集まっている時に 爆発させようかと・・・・・

被害は 最小限に抑えるつもりだけど ボヤ的なものでは 時間は稼げないし

場所とタイミングが問題だな・・・・」


センバティは びっくりしながら

「それって 宣戦布告じゃないか??

思いっきり テロみたいだけど??」


モパは センバティを見て

「やっぱり そう思うか?」

と 答えた


ミクは おでこを押さえて

「・・・・・・無鉄砲で 何も 考えてなかったのね・・・・・」

と つぶやいた


その言葉に 照れたように 笑うモパは 悪びれた様子はない


しかし その作戦は 一人でも決行するつもりでいたことを ミクとセンバティは勘づいていた


仲間を巻きこまないつもりなんだろうと・・・・・



「きっかけがあれば リラは 自力で抜け出せる力を得たんだ

何かで 隙をつけることを考えてみたんだけどね」

モパも 朦朧とする意識の中で 考えたので  良策だとは思っていなかった


若しくはモパが潜入する方法も考えていたが 簡単には忍びこめないだろうと・・・・


「手助けをする者が 彼女の近くに居ないと危険だな

潜入出来ればいいんだけど ・・・・・・」

と モパが 言うと


3人は 黙って 考え込んでいた 


3人で考えても なかなか方法は思いつかない


ミクが 突然

「昔の仲間ってことで 私が リラを尋ねるってのはどうかしら?」と提案した


センバティは 

「それは ダメだ!」と 力強く言い切る


2人は その剣幕に 驚いたが モパも

「危険が多すぎる・・・・君にまで危険が及ぶかもしれない」と

諭した


「女仲間だと思えば 向こうも 油断するんじゃない?」


「リラに関係のある者が現れば 警戒するかもしれない その方法は 危険だよ」


ミクの申し出はありがたかったが リラとミクまで捕まってしまう確率が高い

モパは 仲間を巻きこまない方法を 真剣に模索している


その時 リラのアジトに 交信をするものが現れた

「お客みたいね」

ミクが立ち上がると入り口が開いた



ゆっくりと 姿を現したのは ツフュールと 老婆と見知らぬ 若いきれいな女性だった


見たことがない 新顔だったので 3人は若い女性にに注目している


心なしか ツフュールがひきつっている顔をしている


ミクはツフュールに近寄り「どなた?」と 問うと


つり目の切れ長の目を細めて 女性はほほ笑んだ


「私が 潜入するわ 大丈夫 信用して」

美しい女性は 長い髪を一つで大きく束ね 茶色い髪を なびかせている

涼しい目元が 自信ありげで 余裕すら感じる

どことなくミクに似ているような・・・・


どこか 芯から強さを感じる雰囲気の人だった


彼女の申し出に センバティは思わず

「どうしてあなたが??  危険なことなんだ!」と助言すると


彼女は ゆっくり センバティの方へ向かって 歩いていく

「心配してくれるの?」

余裕の口元から にっこりと きれいな笑顔を見せ 

センバティに 細く 長い腕をからめ 抱きついた


センバティは 驚きで硬直している


顔を 真っ赤にして 立ちすくんでいる


ミクも モパも 驚きで この2人から 目を離せなくなってしまった


老婆は 声をあげて 笑っている


ツフュールは渋い顔で 若い女の背中を見ながら ため息をついた


「あ・・!あの・・・・・???」

センバティは 抱きつかれながらも ミクの視線を気にして 女性を 引き離そうとしてみる


背の高いセンバティと 女性は 自然に目線が合う


その時 センバティは不思議な感じに包まれた



どこかで会ったことがあるような・・・・・・?


しばし 見つめあう2人に ドキドキしていたのは モパとミクだった


もしかして 恋が芽生えてしまったかも?とも思っていた



しかし センバティが 首をかしげて 言った一言で この思いは 拭き飛んだ


まっすぐに若い女性を見つめる目つきは 真剣そのものだった

「・・・・リュウ?」


この疑問に 女は にっこりわらい

「ふふっ 気付いたようね」と 目を細めて笑った


その笑顔をは 以前のリュウと一緒で ダブって見えた


 

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