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半端者  作者: ランプ
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力の源

「センティ! センティ!」

春が がっちり センバティを抱きしめ 頬ずりしている



モパは 自分の部屋で しばらく横になっていた



「ったく 加減てものを 考えねぇから・・・・・」

センバティは 横目で モパの部屋を見ながら そう呟いていた


力の限り 連日リラにパワーを送り続けたモパは 自分のエネルギーも送りこんでいたため

軽い 栄養失調状態になっていたのだった


いつになく ぐったりとしている



様子を見に来た センバティが 春に見つかり さっきから ずっと 遊ぶことになってる


幸い センバティは癒しの能力を持っているので 


春から得たパワーを 少しづつ モパに与えていた


柔らかそうな長めの前髪が揺れて  目を閉じていると長いまつ毛がより 強調される

女の子のような きめの細かい肌と 美しさだった


うっっすら目を開くと センバティと目が合い センバティは一瞬 どきっとした


きれいな 薄い口から 聞こえた第一声は

「・・・・・・おとっつぁん すまないねぇ・・・・・ゴホゴホ」


「・・・・・・・・・・」


「苦労かけるねぇ   ゴホゴホ」


「・・・・・・・・・・」



センバティは たまに見かける 時代劇の貧しい家庭の再現に どうしたらいいのか分からず

固まっていたが 律儀に


「それは 言わない約束だよ・・・・・・」

と 答えた



それを聞くと モパはニヤリと笑った



こんなバカなやり取りをしてる場合ではないほど弱っていた モパだったが


さすが タフなのか ある程度 回復すると 自力で パワーを回収し始めていた


もちろん この幸せ家族の 質の良いパワーあってこそのことだ


血色の良くなっていくモパに センバティは 聞いてみた


「なぁ モパ さっき ユイさんが 俺のこと 見えなくて素通りしていったぜ」


「あぁ・・・・・」


「どんどん 俺たちの存在が なくなりつつあるんだな」


「ここ最近 かなりの力を 貰ってしまったからな・・・・・」

モパは悲しそうに笑う


「時期に 春も 見えなくなるんだろうな」

と つぶやく



まぁ いずれ 来ることだからなぁ・・・・と センバティも答えたが 

この家族と別れるのは モパと同じく寂しいと感じていた


ふと 窓際を見ると ミクが こちらをうかがって 垣根から 手招きしているのが見えた


とたんに 満面の笑顔で 手を振り返してるセンバティを見て

モパは 楽しそうに 笑っていた



長い放浪の生活で 別れは 慣れているのに


この仲間と 幸せな家族とのつながりは 失いたくないと モパは 初めて心からそう望んでいた



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