第三者の目
「彼女出来たっていうより よりを戻したってことだよな」
さらりとセンバティが言った
モパは 恨めしい目でセンバティを見る
「そんな単純な言い回し 好きじゃないな」
最近の様子を ちょうどミクとセンバティに報告していたのだ
そして 彼女の過去についても2人に伝えた
ミクは 無表情で
「記憶喪失ねぇ・・・・・・・・・
こんなこと言ったら なんだけど 昔のドラマみたいじゃない?」
ちょっと 言いにくそうに言った
「恐怖体験をすると その時のことを思い出したくないって脳が意識するらしいから・・・
彼女にとって あの火事は すごい恐怖だったんだろうな」
モパも ミクの発言に 少し笑って 同意しながら 答えた
ふに落ちない顔で ミクは
「それで 今は 記憶を全部取り戻したの?」と聞いてみた
「いや・・・・それが 火事の前後はかなりあやふやで 一緒にいる人間からの
情報が多いみたいだ」
そんな ミクの様子を見て センバティは よりを戻したモパに怒っているのかと思っていた
明らかに ミクはモパを気に入っていたので 突然の彼女の出現に 気の強い彼女が
このまま引き下がるのか・・・
諦めてくれていたら 嬉しいなとも 思っていた
「ミク どうかした?」
恐る恐る聞いてみると センバティを見て
「なにか スッキリしないのよ 彼女の話し
嘘ついてるわけじゃないだろうけど あやふやな部分が気になるの
あなたは 何も 感じない?」
勘の鋭い彼女は なんだか もやもやした気分でいた
すっかり 彼女の話を鵜呑みにしているモパ達は 疑う余地もなかったみたいだ
テリトリーを巻き込んでの話しとなると あやふやな部分が どんどん気になってきたミクだった
「うーん・・・・・特に・・・・多少記憶違いでも 何か問題ある?」
いい加減な 発言に ミクは ギロっと 2人を睨んだ
「彼女は敵じゃないかもしれないけど
なんだか 胸騒ぎがするのよ 私 勘はするどい方なんだけど この話 なんだか
もっと裏に何かあるんじゃないかな・・・・・・・・・・」
ミクは 難しい顔で 少し考え込んだ
ミクがこう言いだしてから モパも少し気になるようになったが
これと言って 真相を解明することはできないので すっかり忘れていた
今夜も リラに少し蓄えたパワーを送る
何も言わなくても 通じ合える 2人の 幸せなひと時だった




