表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半端者  作者: ランプ
34/58

記憶

「で、 その子が 今までずっと一緒に居る女の子か・・・・」

モパは 精神科に入院しているまだ会ったことのない人間を 思い描いた

なんとなく陰湿なタイプが浮かんだが ハッキリとイメージはつかない



「ええ、それでね その時 実は 私の姿を見れたのは 彼女だけじゃなくて

いじめをしていたリーダー格の子も そうだったの」

リラは ポツリポツリとまた 話しだす


いじめに会っていた子は 「サトミ」と呼ばれていた

サトミは 可愛いらしいリラを一目で気に入り  嬉しそうに話しかけていた


すると 遊んでいた3人が 帰る時間になり サトミに近寄ってきた


なぜだか リーダー格の子と サトミには リラの姿が見ることができ

他の子は 変な人を見るような目つきで 二人を遠ざけた


リーダーの子は マズイ傾向だと思ったらしく 一旦引いて サトミとリラを置いて

仲間と帰ったが


翌日から リラを自分のペットみたいなものにしようと サトミと 本気で

リラを奪い合うようになった


サトミにしか見えないという風に仲間には思わせて 執拗ないじめが繰り返されていた


必死で リラを奪われまいと 体を張って 守っていたが


ある日 放課後 公園に追い込まれ ログハウスに逃げ込んだ時 悲劇がおきた



仲間3人で サトミをいつものようにいじめていたが 無理やりリラを奪いとったのをきっかけに

サトミは 我慢の限界を超えた


隠し持っていたライターで その子の服に火をつけた

慌てて それを脱ぎ捨てたが 髪に火が燃え移った


洋服は すぐ燃え広がり 狭い部屋の中はに 火の海になった

ログハウスからは 遠目でも分かるくらい 黒煙を取り巻いている


友人は 必死で リーダーの服についた火を消そうとして 逃げ遅れ 煙に巻かれ 4人の子供は

次々と倒れてしまった



この異変に 近くに居た 大人たちも気付いて 消防車を呼んだが 小さなログハウスは すでに炎に巻かれていた


リラは 恐ろしさで震えていたが 力を出し切り なんとか鎮火に成功する


しかし ショックとエネルギーの放散で 力を極限まで落としてしまい

その上 記憶を失って ようやく5年前に すこしづつ蓄えたエネルギーとともに

記憶を取り戻したのだ


火事の後は 大変だった  


警察 学校 親 友人 近所の人から  様態が回復してから散々叱られ 4人は信用を失い

危ない子として 町中の噂になった

   

幸い 誰も 命に別条はないが それぞれわずかに 火傷のあとは 刻まれていた


とうとう その町に居られなくなった4人は 違う土地に引っ越すことになってしまった


この話は この町では 悲しい・恥ずかしい出来事として みんなが 口を閉ざすようになった




リラは記憶を失った後一人で 公園にいた

それから 数日後 突然 火傷のため 包帯を巻いた女の子が 公園にやってきて

その子が ひどく悲しそうに 今までのいきさつを話してくれて

それから 帰る場所も分からないので 女の子と一緒に 暮らすことにした


女の子はリラを大事に お姫様のようにあつかい 他のものは遠ざけるようにしていた

誰とも 友達を作らない

リラといるときだけ 笑顔を見せていた


やがて リラは パワーを回復させ 記憶を取り戻し すぐモパに会いに行こうと思ったが

いなくなる気配を察すると その子は リストカットしてしまう


親からも 見放され 見えないものが見える危ない子として

精神科を受診し 入退院を繰り返しているのだ


リラは その子を捨てて 離れる勇気がなかった


そうするうちに ついに その精神科に住んでいる 妖精類からも目をつけられ

リラは 完全に逃げ場を失った



陽気な話が書きたかったのに・・・・・

暗くて すみません



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ