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続・帝國連合艦隊〜世界最終戦争〜  作者: 007


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ソマリア戦争3

ソマリア、モガディシュ、回転翼機。

要素は揃ってますので、ブラックホークダウンの大日本帝国版になります。

『大日本帝国陸軍の機械化歩兵師団8個、空中機動師団2個、機甲師団4個、海軍陸戦隊の4個陸戦師団の地上部隊を18個師団各種支援部隊合計約40万人、中華民国は30個師団約60万人、 インド連邦は30個師団約60万人、ロシア連邦は20個師団約40万人、満州帝国は10個師団約20万人、オーストラリア共和国は5個師団約10万人、イラン帝国は5個師団約10万人、トルコ共和国は5個師団約10万人、イタリア王国は5個師団約10万人、更に他の国々も1個旅団や1個大隊を派遣し、大東亜共栄圏加盟国全てが何かしらの地上部隊をソマリアに派遣する事になり、大東亜共栄圏は大日本帝国以下合計で約300万人にも及ぶ地上部隊をソマリアに投入する事になり、ソマリアに到着した。

そして大日本帝国陸軍ソマリア救援軍司令官島田豊作大将が、大東亜共栄圏統合軍総司令官も兼任する事になり約300万人の地上部隊は一気呵成に北進するソマリア連邦陸軍の支援を開始した。島田大将はソマリア連邦陸軍との作戦会議で、ソマリア北部の気象・地理分布について再度説明を受けた。

ソマリア北部は主にアカシアの低木・低木林が広がる。アカシアは棘が多く、背丈1〜4メートル程度の密集した低木だ。他の植物は灌木、草本植物、乾季に枯れる草原であり樹木は少なく、全体的に視界が比較的開けているが、低木の密集地は隠れやすい。

地形・気候は乾燥した高原・丘陵地帯。岩石・砂地が多く、乾季は極端に乾燥する。ソマリア戦争時は雨季の終わりに当たり、一時的に緑化するがすぐに枯れる。気温は昼間35〜40度以上、夜間は急激に冷え10度以下になることもあった。その為に北ソマリアはゲリラ戦を行っており低木の隙間や岩陰・洞窟を利用し、完全な隠蔽は難しいが、夜間移動や奇襲に適する為に隠れやすさはあった。ただし移動は厳しく雨季の今は泥濘化していた。補給は水が最大の課題であり、オアシスや井戸周辺に拠点を置く傾向があった。視界は開けている為に、空中偵察や回転翼機が効果を発揮しやすい傾向にあった。

ここまでの説明を聞いた島田大将は、本土出撃前の作戦会議と同じ内容に満足していた。大日本帝国は北ソマリアのゲリラ戦に対抗する為に、約40万人の大軍を派遣する事を決定し空中機動作戦や低木林戦を展開する事にしたのだ。

村や低木林に紛れた北ソマリア兵や共和主義革命戦線のゲリラを探し出し殲滅する、索敵殺害作戦を島田大将は立案していた。それは大東亜共栄圏加盟国も含めて約300万人の地上部隊がソマリアに展開する事になり、島田大将の索敵殺害作戦はより大規模に実行される事になった。

そして索敵殺害作戦の根幹は回転翼機という高度な機動力と、後方と自らの潤沢な火力を利用しつつも、作戦展開してからは目的地に達するまで常に歩いて任務達成を行う、というものだった。何を当たり前なと言われるかも知れないが、当時の各国陸軍は人的損害を軽減させる為に、敵が発見されると回転翼機で兵力を投入し、見えなくなるとこれを撤退させるという戦術を採用していた。これは一見合理的だし今でもそれなりに有効な戦術だとされているが、歩兵という兵種を考えると全く無意味な兵力の運用だった。歩兵とは、その足で敵地を制圧することがその存在意義であり、この当時の回転翼機による歩兵運用はその特性を全く活かしていないからだ。根のない草を植えているようなものと言えば分かりやすいだろう。

雨季末期の泥濘についても機甲師団の21式戦車埴安姫神は広い接地圧により、不整地行動能力の高さは驚異的であり泥濘地に大いに効果を発揮する事になった。軟弱地盤で平然と動き回る姿は、特に初見の敵には奇襲に近い効果を発揮した。155ミリ砲を搭載した22式自走砲、180ミリロケット弾を12連射可能な2式多連装ロケット砲も不整地行動能力は高く、機械化歩兵師団配備の20式装甲兵員輸送車、18式装甲車、23式対空砲、3式対空ミサイル発射機も一切泥濘地に足元を取られずに行動可能だった。

最大の課題である水についても、弾薬等の軍需物資と一緒に大量に輸送されていた。しかも大日本帝国とソマリアの長距離にも関わらず、大規模な輸送船団が毎日ソマリアに到着するという異常な規模の補給兵站線が維持される事になっていた。

何せ総補給物資規模は大日本帝国統合幕僚作戦司令本部の概算で、1日辺り約25万トンと推定されていた。

約25万トンという膨大な軍需物資が必要だったが、大日本帝国にとってそれは些細な出費だった。何せこの時期の大日本帝国の標準的な輸送船は満載5万トンの物資を積載可能であり、約25万トンなら僅か5隻で必要なものは輸送出来た。これを人的運用で簡単に見ると5万トンの積載量の輸送船がそれこそ数十人で運用可能なのに、単純に同じ輸送量を陸路で持たせるには10トンの大型トラックが5000台必要、つまり交替用の運転手を考えるだけで1万人もの人間が必要と言えば、多少は理解いただけるだろう。これらの差のため、一般的には海路と陸路の輸送労力差は10倍あると言われ、人的資源の疲労度については計数的な差となる。

因みに陸路との対比を説明したのは、ヨーロッパ共同体は北ソマリア支援に遥々陸路により援助していたからである。北ソマリア周辺部は軒並み大東亜共栄圏加盟国や東側諸国寄りであり、海路も大日本帝国海軍により事実上封鎖状態であり残された手段は陸路だけだった。その陸路でのヨーロッパ共同体による北ソマリア援助は、大日本帝国は偵察衛星により察知していた。だが大日本帝国はその援助は阻止せずに、ヨーロッパ共同体に過度な負担を強いる事にしたのである。

そして大東亜共栄圏統合軍は総司令官島田大将の指揮により、索敵殺害作戦を開始した。海軍連合艦隊と空軍による圧倒的な支援攻撃により、北進は順調に進んだ。だがソマリア戦争の中で重大な戦いが、ソマリア連邦首都モガディシュで勃発した。

ソマリア連邦首都モガディシュはソマリア連邦最大の港湾都市でもあり、更にソマリア連邦全土への濃密な鉄道網の起点でもあった。その為に大日本帝国からの軍需物資を満載した輸送船団の入港地になっており、モガディシュから鉄道網により軍需物資は最前線近くに輸送されていた。その為に大日本帝国陸軍はモガディシュに、専属の守備部隊を配備していた。

だがそのモガディシュに共和主義革命戦線は、補給兵站線遮断の為に攻撃を仕掛けたのである。共和主義革命戦線はヨーロッパ共同体からの供与武器であるAK-47とRocketPropelledGrenade(ロケット推進擲弾)-7型つまりはRPG-7で武装していた。

そして1965年5月5日、共和主義革命戦線はモガディシュへの潜入に成功し上空を哨戒飛行していた、大日本帝国陸軍の汎用回転翼機である59式汎用回転翼機八咫烏に向けてRPG-7を発射し2機を撃墜した。

被弾した59式汎用回転翼機八咫烏は操縦不能になり、2機がそれぞれ墜落した。仲間は決して見捨てない、とする大日本帝国陸軍は即座に救出作戦を開始する。モガディシュの守備部隊として配備されていたのは、第2空中機動師団第8戦闘旅団第12空中機動連隊第17歩兵大隊と、第7機甲師団第7機甲旅団第7戦車連隊第7戦車大隊の2個大隊だった。「八咫烏墜落!!」の緊急連絡は全回線により通信され、即座に部隊は動き出した。第17歩兵大隊大隊長の岩里政男(作者注:史実の中華民国李登輝総統になります。史実でも陸軍に所属しておりこの小説の世界線では、台湾出身岩里政男のまま陸軍に所属し続けているとしました。)大佐は、司令部で即座に部隊に命令を出し20式装甲兵員輸送車と18式装甲車・高機動車・軍用トラックにより出撃させた。

岩里大佐はモガディシュ市内に潜入した共和主義革命戦線の全容が掴めない為に第7戦車大隊にも救援要請を出し、更に空軍と海軍にも航空支援を要請した。そして第7戦車大隊大隊長福田定一(作者注:ペンネームの方が有名だと思いますが、司馬遼太郎の本名です。史実でも陸軍に所属しており、この小説の世界線ではそのまま陸軍に所属し続けているとしました。)大佐は、21式戦車埴安姫神を躊躇無く出撃させて第17歩兵大隊の盾になる事を命令したのである。

こうして2人の大佐による躊躇無い断固とした決意により、即座に2個大隊は出撃しモガディシュに展開した。更には空軍と海軍による航空支援も開始され、共和主義革命戦線の想像以上に激しい攻撃が開始された。

市街地戦となり近接戦闘戦術が重要となったが、大日本帝国陸軍はモガディシュの民間人を退避させながら、共和主義革命戦線を駆逐し59式汎用回転翼機八咫烏の操縦士を救出した。

この一連の市街地での死闘は様々なドラマを生み出し、まずは小説が書かれ映画化もされる事になったのである。

このモガディシュでの騒動は共和主義革命戦線の最後の足掻きと言われ、事実これ以後ソマリア戦争は急速に終結に向かって行くのであった。』

小森菜子著

『帝國の聖戦回顧録』より一部抜粋

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