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第五話「街道の影」6 捕縛
翌日の夜。
伯爵様は、騎士団を集めた。
ハインリヒも、その中にいた。
「今夜、盗賊のアジトを急襲する」
伯爵様の声が、広間に響いた。
「相手は組織的な犯罪者だ。油断するな」
「はっ!」
騎士たちが、一斉に答えた。
「ハインリヒ」
「はい」
「お前は、左翼を任せる」
「かしこまりました」
ハインリヒは、落ち着いた声で答えた。
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夜の森。
月明かりが、木々の間から差し込んでいる。
騎士たちが、静かに廃屋を囲んだ。
伯爵様が、手を上げる。
そして、勢いよく下ろした。
「突入!」
騎士たちが、一斉に動いた。
扉を蹴破る音。
盗賊たちの驚いた声。
「騎士だ!」
「逃げろ!」
でも、すでに包囲されていた。
短い戦闘。
盗賊たちは、次々と捕らえられた。
旅商人も、逃げようとしたが、ハインリヒに捕まった。
「待ってくれ!俺は関係ない!」
「黙れ。全部分かっている」
ハインリヒは、冷静に縄で縛った。
廃屋の中から、盗んだ品々も見つかった。
作戦は、成功だった。
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盗賊たちは、城の牢に閉じ込められた。
伯爵様は、満足そうだった。
「テレーゼ、君の推理の通りだった」
「いいえ、アンナのおかげです」
奥方様は、微笑んだ。
「そして、カイザーのおかげでもありますわ」




