第7話 夷隅は手強い
夷隅は見知らぬ部屋で目を覚ます。夷隅の両脇には甲冑をつけた兵士がいる。
何?この人たちコスプレしているの?ここはどこかしら?夷隅がのんびり?マークを増やしていると頭の中に声が響く。
(ようこそ、ドゴール王国へ。)「ドゴール王国?そんな国あったかしら?」
(ここは異世界。召喚されてここにいるのですよ。)
夷隅は、目の前にいるチェンバロを見て言う。
「あなたは何のコスプレかしら?でも似合っているわよ。」
チェンバロは、本能的に前にいる夷隅を苦手な人種だと感じる。
(私はチェンバロ。あなたを異世界召喚しました。)「はあ?そうですか。」
なんなんだこの女の反応は・・・チェンバロはとりあえず話を進める。
(今からあなたのステータスを確認します。)「よろしくお願いします。」
チェンバロは夷隅のステータスを確認する。
職種 剣士 HP100 MP90 力10 敏捷性5 知力40 魔力10 剣技50 スキル我が道異空間レベル1
(あなたは剣士ですね。国のために剣を振るってもらいますよ。)「いえ、私は音楽教師です。剣士ではありません。」
(いえ、ステータスは剣士です。理解してください。)「私は音楽教師です。」
チェンバロは夷隅の反応に頭を抱える。どう教育すればよいのが悩む。
夷隅が状況を理解するまでに数日を要する。
俺とフルートは土曜日になり異世界へ行く。フルートの家に到着するとすぐに転移魔法で王都へ行く。まずは、ドゴールの侵攻について情報収集だ。
俺はエルトのことについて気になっていた。俺とフルートは冒険者ギルドへ行く。冒険者ギルドは閑散としていた。俺は受付嬢に聞く。
「人がいないけどどうしたの。」「ドゴールが侵攻してきたから冒険者たちは国外に出て行ったんです。依頼はありますからお願いできませんか。」
「今日はドゴール侵攻について聞きに来たんだ。」
俺は受付嬢に銀貨1枚を渡す。すると受付嬢は快く話してくれた。
「ドゴールは勇者パーティと第三騎士団で構成された軍を動かしていて、今はルブリンに近づいています。」「ルブリン?」
「コルトバ王国一の商業都市です。我が国の勇者パーティが明日出発するようですよ。」「エルトの町はどうなった。」
「一日で陥落しています。領主が死んで家族も行方不明です。」「そうか。」
「彼らはエルトで略奪や凌辱をしてひどい状態だったようで国民が恐れて逃げていますよ。」「あいつら何やっているんだ。」
俺が井上たちに怒りを感じるとフルートが言う。
「負ければ起きることだ。我々は戦争に関わらないことにしたから何も言えないぞ。」「でも・・・」
俺は短い時間でこうも人が変わるとは信じれなかった。




