第1話 エルト攻防戦の始まり
バルトが井上に質問する。
「敵はいたのか。」「敵かどうかは分からないけど、最古の魔女と弟子がいたよ。」
「魔女だってエルトにいるのか。」「分からなけど、俺たちに敵対するつもりはないみたいだよ。」「そ、そうか。」
バルトは青くなって冷汗を流している。第三騎士団の連中にも動揺が走っているようだ。
「バルト、最古の魔女が怖いのかい。」「当たり前だ。魔女などにはかかわらない方がいい。」
「エルトは避けていくことにするかい。」「いや、でも魔女がいたら逃げるぞ。」
エルトは目の前だ。井上たち勇者パーティと第三騎士団は前進する。
エルトは俺が時間稼ぎしたおかげで門の防衛の準備が完了している。住民の避難も進行中だ。防壁の上では魔法使いたちが詠唱を始める。
炎よ力ある玉となって我が敵を焼き尽くせ、ファイアーボール
数人の魔法使いによる魔法攻撃が、近づいて来る勇者パーティと第三騎士団を襲う。ファイヤーボールが破裂して炎に包まれる。
指揮官が声を上げる。
「やったぞ。仕留めたか。」
小室はエアスクリーンで攻撃を完全に防御していた。さらに攻撃魔法の詠唱を始める
炎よ敵を射る矢となり我を守れ
炎が消えると勇者パーティと第三騎士団は無傷であるエルト防壁の指揮官が叫ぶ。
「再度、攻撃魔法だ。連射しろ、防御を崩せ。」
しかし、小室の方が早い、すでに詠唱を終える。
「ファイヤーアロー!」
炎の矢が防壁の上にいる魔法使いたちを射る。魔法使いたちは正確に心臓を射られて倒れる。
バルトが吠える。
「魔法使いは倒したぞ!俺たちの出番だー」「「「おおおーーーー」」」
神谷が小室に言う。
「門の扉は破れそう。」「頑丈だけど何とかするよ。」
小室は魔法の詠唱を始める。
たゆたゆ風よ刃となりて切り裂け、エアカッター
風の刃が扉を傷つける。小室はエアカッターを放ち続ける。木製の扉はボロボロになるが何とか役目をはたしている。小室は魔法を変える。
炎よ力ある玉となって我が敵を焼き尽くせ、ファイアーボール
炎の球ははじけて扉に飛び散る。扉は切り裂かれてささくれ立っていたため、一気に炎が広がり内側にも炎が広がる。
エルト防壁の指揮官が指示を飛ばす。
「すべての魔法使いは消火に専念。騎士は敵の突入に備えよ。」
魔法使いたちは、アクアで消火を試みるが炎の勢いは止まらない。扉はとうとう崩れ始める。




