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第15話 俺、勇者パーティと対決する

 小室が魔法の詠唱を始める。

   たゆたゆ風よ刃となりて切り裂け エアカッター

空気の刃が俺に向かって飛んでくる。俺はエアスクリーンで防御する。小室が驚いて言う。

 「攻撃が届かない。防御魔法だ。詠唱していないのに。」「落ち着け。スキルかもしれない。小塚、カール行くぞ。」

井上は指示を出して前衛が動く。俺は魔剣バルムを抜く。カールが正面から打ちこんでくる。そして、井上が右、小塚が左に回り込む。

 俺はカールの打ち込みを剣線をずらしていなし、わき腹に左のこぶしを打ちこむ。さらに左に走って小塚の剣を狙って斜め上段からバルムを打ち込む。

 小塚は重い一撃に態勢を崩す。俺は右足で小塚の足を引っかけて倒す。後ろからは井上が迫って来る。俺は振り向きざまバルムを横なぎにして井上の胸当ての防具を切り裂く。

 井上は警戒して後ろに飛ぶ。井上は小室に言う。

 「ステータスは庶民だぞ。剣技も100しかないのに何で俺たちがやられるんだ。」「分からない。こいつ普通じゃないよ。」

小室が答えるとカールが言う。

 「ステータスは信用するな偽装できる。かなり強いぞ。」

俺にはフルートから檄が飛ぶ。

 「翼、何をしている。なぜ殺さないのだ。」「連中に殺意はないよ。殺したくない。」

俺の言葉を聞いたのか、井上が質問する。

 「お前は何者だ。ステータスは庶民なのになぜ強い。」「ステータスは偽装しているし、魔力は抑えている。俺は魔法剣士だよ。」

 「魔法?魔法の詠唱はどうしたんだ。」「魔法の発動に詠唱はいらないのだよ。詠唱すると使う魔法が分かってしまうだろ。」

 「誰に習ったんだ。もしかして最古の魔女か。」「よくわかったな。最古の魔女はこちらだ。」

 「えっ、その女の子が・・・」「我を見た目で判断するな。今から元の世界に戻してやろう。」

 「今は戻れない。頼む。ここを通してくれ。」「ああ、行くがいい。翼、時間切れだ。帰るぞ。」「まだ、俺は・・・」

フルートは転移魔法陣を展開すると俺を掴んで陣の中に入る。次の瞬間、フルートの家の中だった。

 井上たちはあっけにとらわれる。そこへしびれを切らした第三騎士団が丘を登って来る。バルトが井上に言う。

 「姿が見えないぞ。殺したのか。」「見逃してくれたのかな。」

井上はあいまいな返事をする。 

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