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第6話 勇者パーティ出撃

 勇者パーティは、第三騎士団を連れて城を出る。街の人々は逃げ出し、店は慌てて閉める始末だ。小塚が井上に言う。

 「これは、ひどく嫌われていますね。」「第三騎士団は本当に略奪などをしていたんだな。」

バルトが井上の所に来る。

 「心配するな。俺たちが通るといつもこの通りだ。」「この状況を少しでも治しましょうね。」

 「俺は構わないぞ。」「これから英雄になるのにこれはまずいでしょう。」

 「俺たちのことを心配しているのか。」「そうでしょう。一緒に行動するんですよ。」

 「では、努力するとしよう。はははーーー」

井上は笑い事ではないと思う。これから立ち寄る町や村で厄介になるのだ。最初からこれでは先が思いやられる。

 勇者パーティの出発は民衆が全くおらず、静かなものになった。しかし、彼らを見張る者たちがいた。

 コルトバ王国の間者たちだ。彼らは勇者パーティの出撃を報告するはずだったが誰一人戻らなかった。

 宰相のエメリがフロイス王に報告する。

 「コルトバの手の者はすべて処分しました。」「勇者パーティの奇襲は成功させねばならないから。」「仰せの通りに。」

フロイス王が悪い顔で笑う。勇者パーティがコルトバ王国内を蹂躙していく様を想像する。

 チェンバロは勇者パーティのメンバーが無事に最古の魔女に出会うことを願う。勇者パーティのメンバーが助かるためには国家の力を上回る力がいる。

 そんな化け物は最古の魔女しか思い当たらないのだ。 

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