表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/37

第7話 幼女とお菓子

 朝食は、例の堅いパンをカップスープに浸して食べる。フルートはおいしそうにカップスープに浸したパンを食べている。これは異世界の食べ物には期待できないかもしれない。

 食事が終わるとフルートが俺に言う。

 「午前中はファイヤーボールの訓練をすればよい。出来たら、新しい魔法を教えてやろう。」「昨日、できなかったのだが・・・・・」

 「水をコントロールできるようになっただろ、魔法の腕前が上がっているのだ。試すが良い。」「できないままは嫌だし。頑張るよ。」

俺は家の外に出て火球を作り始める。火球は昨日より大きくなり、俺は驚く。本当に腕前が上がっているのか。次は問題の圧縮だ。

 火球を慎重に力を加えて圧縮していく、サッカーボール位の大きさになった所で火球は破裂する。俺は吹き飛ばされて気を失う。

 気がつくとフルートが俺を膝枕している。

 「惜しかったなもう少しだ。」「俺、生きているよな。」

 「ああ、ハイヒールを使った。右腕がちぎれていた。」「右腕?」

俺は右手を見る。動かすと思い通りに動く。

 「心配するな。我が治してやる。それとも諦めるか。」「諦めるか。俺は使いこなしてやる。」

俺は立ち上がると再び火球を作りだす。もう少しだったんだ。諦めるか。俺は集中して火球を圧縮していく、火球はサッカーボール位の大きさになる。さっきはここで破裂したがミスはしない。

 さらに圧縮していく。ソフトボール位の大きさになる。俺は火球を前方へ飛ばす。すると火球は破裂して熱風が俺を撫でていく。やった成功だ。

 「翼、ついにできたな。」「やっとできたよ。」「では、見本を見せるぞ。」

フルートは最初からソフトボール位の大きさの火球を出して前方に撃ち出す。火球は破裂して熱風が吹き荒れる。俺のものより威力がある。

 「これがファイヤーボールだ。」「圧縮はどうしたんだ。」

 「最初から圧縮して作りだしている。訓練すればできるようになる。」「分かったやるよ。」

俺はファイヤーボールの訓練を続ける。残った二日もファイヤーボールの訓練に使う。こうして、火球を圧縮しても破裂しなくなり、スピードもかなり早くなる。

 だが、直接、ソフトボール位の火球を作りだせずにいる。俺に欠けているものがあるのだろうか。俺は自分の部屋に帰る。日曜日の夜だった。

 俺はベットの倒れ込み、何が足りないのか考える。フルートは魔法はイメージだと言っていたな。イメージか。ソフトボール位の火球、イメージ・・・

 俺のベットの上に突然ソフトボール位の火球が現れる。えっ・・・これ、まずいよ。破裂したら家が吹き飛ぶ。どうする・・・どうしたら・・・

 火球を消さないと消えるイメージだ。てっ、イメージがわかないぞ。こんなときフルートがいれば何とかしてくれるのに・・・

 「我にそんなに会いたいか。」「フルート、助けて。このままだと吹き飛ぶよ。」

 「結界を張ってやろう。」「破裂させても大丈夫か。」

 「我の結界だぞ。愚問はよせ。」「ありがとう。」

俺は火球を破裂させる。フルートの結界は強固で部屋の中は何も起きなかったように静かだ。

 「様子を見に来てよかったな。」「心配して来てくれたんだ。」

 「お礼に甘い菓子などは出ないのか。」「持ってきます。本当はお菓子目当てでしたか。」

 「お前の世界の食べ物はおいしいからな。」

俺はお菓子のおかげで助かったらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ